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公開日 2019/09/24 17:29
新生「CEATEC」、今年は10月15日開幕。幕張で“未来を体験できる4日間”
新たに学生交流ラウンジも
■進化する“CEATEC体験”
今年で20回目の開催を迎える「CEATEC」が、10月15日(火)から4日間にわたって幕張メッセ(千葉市)開催される。開催まで1カ月を切り、その概要が明らかにされた。
「日本の成長戦略や未来を世界に向けて発信するSociety 5.0の展示会」と銘打ち、業界の垣根を越え、また、政策・産業・技術を超越して、IoT・ロボット・AIを活用した“つながる社会、共創する未来”を披露、発信する場として年々パワーアップするCEATEC。これまでの「CEATEC JAPAN」から、「CEATEC」へと名称が変更され、出展者数は750社・団体以上、出展小間数は2,000小間以上が見込まれ、昨年の実績(出展者数725社・団体、出展小間数1,786小間)を上回る。
CEATEC実施協議会 エグゼクティブプロデューサー・鹿野清氏は「キーワードは“CEATEC体験”。日常では感じることのできない未来の世界を体験してほしい。昨年の各社のブースを見ていると、製品、部品、サービスメーカーを問わず、従来のパネル展示が、体験型へと変化してきている」と“CEATEC体験”の進化を訴えた。
今年は、会場の展示ブースの配置が刷新される。これまでは、横に長い会場の左側にデバイス、右側に製品・サービス、両者の中央に主催者特別企画という“縦割り”配置だったが、混雑具合のマッピングデータ等も有効に活用して大胆に変更。昨年の6ホールから1ホール増となった横長の7ホールを、「TOTAL SOLUTION」、「SOCIETY 5.0 TOWN」(「SMART X」「Co-Creation PARK」)、「DEVICE & TECHNOLOGY」の3つのカテゴリーを“横割り”にして配置。それぞれのカテゴリーの中央に通路を設け、その左右に各ブースがズラリと並ぶ。したがって、目的とするカテゴリーの中央通路に沿って足を進めれば、すべてのブースを見渡すことが可能となる。「効率よく回れる分、滞在時間を延ばしてじっくり体験してほしい」と“質”の高いイベント体験の提供をアピールする。
■学生と企業の交流の場「学生交流ラウンジ」
前記した各コーナーの概要は、「TOTAL SOLUTION」は、Society 5.0の実現に向けたあらゆるソリューションや製品全般を展開したエリア。「SMART X」は、個々の産業界に特化して、ソリューションや製品を配置するエリア。昨年まで「IoT TOWN」として展開してきた「SOCIETY 5.0 TOWN」は、“2030年の街”を会場につくってしまおうというエリアで、実際の街さながらにオフィス・商業区画や住居区画、公共地方区画が設けられ、出展する24の企業・団体による共創エリアも今年から新たに設けられた。「Co‐Creation PARK」は、昨年は海外のスタートアップ企業を中心に展開したエリアだが、今年は国内外のスタートアップ企業を一堂に集める。
20周年を記念した特別企画展示も注目される。最寄りの海浜幕張駅から幕張メッセまで、所要時間約15分の自律走行バスによる自動運転の実証実験が行われる。公道を用いられる例は珍しく、運行回数は限られるが、会期4日間にわたって毎日実施される。シャープとYKK APの協力を得て実現するのは、実生活に着目し、日頃の生活をより楽しくしていく「スマートライフ」エリア。「SMART X」内に設けられる。
「アイデアを練りに練った」と鹿野氏が力説するのが、学生と企業の交流の場となる「学生交流ラウンジ」。「昨年、学生が7,500名も来場されたことに大変驚かされた。理系離れやIoT時代の人材難が叫ばれる中、大学生に限らず、高校生や高専生を含めた体験、交流の場を提供する。過去にも、また、世界的にも例を見ないスペースになる」と力を込める。大学では、CEATECを授業の一環として学生に見学させ、レポートを提出させるゼミも増えているという。
昨年は初日のみだった企業トップが登壇する「KEYNOTE」は、今年は会期4日間を通して行われ、オープニングセレモニーのMicrosoft CorporationのNick Parker氏、Henry Sanders氏、Rodney Clark氏はじめ、ANAホールディングス 代表取締役社長・片野坂真哉氏、JTB 代表取締役 会長執行役員・田川博己氏、Japan Taxi 代表取締役社長・川鍋一朗氏らが登場。また、新たにパネルディスカッションが開催され、二日目には、「5Gスペシャルデー」と題し、NTTドコモ 代表取締役社長・吉澤和弘氏、KDDI 代表取締役社長・高橋誠氏、ソフトバンク 代表取締役 副社長執行役員 兼 CTO・宮川潤一氏、楽天モバイル 代表取締役社長・山田善久氏の4キャリアトップが、注目される5Gへの取り組みと今後の展開を語る。
■来場者数目標は16万人
2000年に「最先端IT・エレクトロニクス総合展」としてスタートを切ったCEATEC。年末商戦の主役となるAV製品の最新動向を見極める展示会として活況を呈したが、取り巻く環境が激変した。「IT業界が中韓との競争による厳しい時期を迎え、CEATECも迷走し、どこへ向かって走ろうかと悩みが多かった時期もあった」と振り返る鹿野氏。
そこで、3年前の2016年に“共創”をキーワードに掲げ、出展者同士が互いにビジネスを創造できる場へと大きく舵を切った。2016年は「CPS/IoT Exhibition」、2017年は「Society 5.0総合展」を銘打ち、出展者数も拡大に転じ、昨年(2018年)は、出展者数725社・団体、出展小間数1,786小間、来場者数156,063名を記録した。
「次の5年、10年のための展示会のあるべき姿を模索しながら、一方では、この歴史的な展示会を支えてきたデバイスメーカーの特徴ある製品や家電メーカーの新しいソリューション展開、その両輪で盛り上げていきたい」と訴える。来場者数目標は16万人。これは、ピーク時の2007年、5日間で20万人以上が来場したのに匹敵するものだ。さらに、数字だけではなく、来場者ひとりひとりがより質の高い体験ができる展示会の実現へとまい進する。
今年で20回目の開催を迎える「CEATEC」が、10月15日(火)から4日間にわたって幕張メッセ(千葉市)開催される。開催まで1カ月を切り、その概要が明らかにされた。
「日本の成長戦略や未来を世界に向けて発信するSociety 5.0の展示会」と銘打ち、業界の垣根を越え、また、政策・産業・技術を超越して、IoT・ロボット・AIを活用した“つながる社会、共創する未来”を披露、発信する場として年々パワーアップするCEATEC。これまでの「CEATEC JAPAN」から、「CEATEC」へと名称が変更され、出展者数は750社・団体以上、出展小間数は2,000小間以上が見込まれ、昨年の実績(出展者数725社・団体、出展小間数1,786小間)を上回る。
CEATEC実施協議会 エグゼクティブプロデューサー・鹿野清氏は「キーワードは“CEATEC体験”。日常では感じることのできない未来の世界を体験してほしい。昨年の各社のブースを見ていると、製品、部品、サービスメーカーを問わず、従来のパネル展示が、体験型へと変化してきている」と“CEATEC体験”の進化を訴えた。
今年は、会場の展示ブースの配置が刷新される。これまでは、横に長い会場の左側にデバイス、右側に製品・サービス、両者の中央に主催者特別企画という“縦割り”配置だったが、混雑具合のマッピングデータ等も有効に活用して大胆に変更。昨年の6ホールから1ホール増となった横長の7ホールを、「TOTAL SOLUTION」、「SOCIETY 5.0 TOWN」(「SMART X」「Co-Creation PARK」)、「DEVICE & TECHNOLOGY」の3つのカテゴリーを“横割り”にして配置。それぞれのカテゴリーの中央に通路を設け、その左右に各ブースがズラリと並ぶ。したがって、目的とするカテゴリーの中央通路に沿って足を進めれば、すべてのブースを見渡すことが可能となる。「効率よく回れる分、滞在時間を延ばしてじっくり体験してほしい」と“質”の高いイベント体験の提供をアピールする。
■学生と企業の交流の場「学生交流ラウンジ」
前記した各コーナーの概要は、「TOTAL SOLUTION」は、Society 5.0の実現に向けたあらゆるソリューションや製品全般を展開したエリア。「SMART X」は、個々の産業界に特化して、ソリューションや製品を配置するエリア。昨年まで「IoT TOWN」として展開してきた「SOCIETY 5.0 TOWN」は、“2030年の街”を会場につくってしまおうというエリアで、実際の街さながらにオフィス・商業区画や住居区画、公共地方区画が設けられ、出展する24の企業・団体による共創エリアも今年から新たに設けられた。「Co‐Creation PARK」は、昨年は海外のスタートアップ企業を中心に展開したエリアだが、今年は国内外のスタートアップ企業を一堂に集める。
20周年を記念した特別企画展示も注目される。最寄りの海浜幕張駅から幕張メッセまで、所要時間約15分の自律走行バスによる自動運転の実証実験が行われる。公道を用いられる例は珍しく、運行回数は限られるが、会期4日間にわたって毎日実施される。シャープとYKK APの協力を得て実現するのは、実生活に着目し、日頃の生活をより楽しくしていく「スマートライフ」エリア。「SMART X」内に設けられる。
「アイデアを練りに練った」と鹿野氏が力説するのが、学生と企業の交流の場となる「学生交流ラウンジ」。「昨年、学生が7,500名も来場されたことに大変驚かされた。理系離れやIoT時代の人材難が叫ばれる中、大学生に限らず、高校生や高専生を含めた体験、交流の場を提供する。過去にも、また、世界的にも例を見ないスペースになる」と力を込める。大学では、CEATECを授業の一環として学生に見学させ、レポートを提出させるゼミも増えているという。
昨年は初日のみだった企業トップが登壇する「KEYNOTE」は、今年は会期4日間を通して行われ、オープニングセレモニーのMicrosoft CorporationのNick Parker氏、Henry Sanders氏、Rodney Clark氏はじめ、ANAホールディングス 代表取締役社長・片野坂真哉氏、JTB 代表取締役 会長執行役員・田川博己氏、Japan Taxi 代表取締役社長・川鍋一朗氏らが登場。また、新たにパネルディスカッションが開催され、二日目には、「5Gスペシャルデー」と題し、NTTドコモ 代表取締役社長・吉澤和弘氏、KDDI 代表取締役社長・高橋誠氏、ソフトバンク 代表取締役 副社長執行役員 兼 CTO・宮川潤一氏、楽天モバイル 代表取締役社長・山田善久氏の4キャリアトップが、注目される5Gへの取り組みと今後の展開を語る。
■来場者数目標は16万人
2000年に「最先端IT・エレクトロニクス総合展」としてスタートを切ったCEATEC。年末商戦の主役となるAV製品の最新動向を見極める展示会として活況を呈したが、取り巻く環境が激変した。「IT業界が中韓との競争による厳しい時期を迎え、CEATECも迷走し、どこへ向かって走ろうかと悩みが多かった時期もあった」と振り返る鹿野氏。
そこで、3年前の2016年に“共創”をキーワードに掲げ、出展者同士が互いにビジネスを創造できる場へと大きく舵を切った。2016年は「CPS/IoT Exhibition」、2017年は「Society 5.0総合展」を銘打ち、出展者数も拡大に転じ、昨年(2018年)は、出展者数725社・団体、出展小間数1,786小間、来場者数156,063名を記録した。
「次の5年、10年のための展示会のあるべき姿を模索しながら、一方では、この歴史的な展示会を支えてきたデバイスメーカーの特徴ある製品や家電メーカーの新しいソリューション展開、その両輪で盛り上げていきたい」と訴える。来場者数目標は16万人。これは、ピーク時の2007年、5日間で20万人以上が来場したのに匹敵するものだ。さらに、数字だけではなく、来場者ひとりひとりがより質の高い体験ができる展示会の実現へとまい進する。