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公開日 2022/01/04 11:00
<CES>「レグザエンジン ZR α」発表。“レグザ最高峰高画質”のミニLED/有機ELテレビ参考展示
TVS REGZAがCES初出展
TVS REGZAは、米国ラスベガスとオンラインで開催されている国際家電見本市「CES 2022」にて、約3年間をかけて開発したというテレビ用の新たな高画質エンジン「レグザエンジン ZR α」を発表。同エンジンを搭載した“レグザ最高峰高画質モデル”として、4K有機ELモデルと4KミニLEDモデルを参考出展した。
映像解析を高度化するため、ディープニューラルネットワークを駆使したハードウエアAIエンジンを搭載。最大29bit幅という高ビット精度の信号処理を行うほか、4K120P入力での高画質処理を強化し、最新の超解像技術によって「圧倒的なテクスチャー再現力で想像を超えるリアリティを再現する」とアピールしている。
CES会場には上記のとおり、この新エンジンを搭載した有機ELテレビとミニLEDテレビを参考展示。同社として初となるミニLEDモデルには、新開発のミニLEDバックライトエリアコントロールを搭載。仮想細分割エリアで点灯値を算出してから、最終的なエリア点灯値を生成することで、絵柄に応じた適切な点灯値にし、これにより、エリアコントロールで発生しがちなハローを抑制する。これに加え、階調つぶれを監視しながらLED点灯にあわせて映像信号を補正。明部と暗部の階調性豊かに高コントラストを実現するという。なお、ミニLEDモデルも有機ELモデルも参考展示であり、製品化および市販の予定については現時点では未定としている。
レグザエンジン ZR αには、「立体感復元超解像技術」を搭載。超解像処理を行うにあたり、AIで画面部分毎にニューラルネットワーク分析を実施。例えば、ある風景で人物が映っているようなシーンにおいはて、被写体と背景を識別して、それぞれの部分に最適な超解像処理を施す。被写体や近景には適切な超解像処理を行う一方で、遠景にはエンハンスを弱めて適切なノイズリダクション処理を行うことで、これまで画面全体に超解像を施した際に失われてしまっていた奥行き感や立体感をリアルに再現するという。
開発に携わった同社半導体ラボ長の山内日美生氏は、「今までもアウトフォーカスを丁寧に描くことはやってきていたが、今回はニューラルネットワークでエリアごとに判別する」と同技術についてコメント。「光の拡散具合を失わないようにしっかりと処理する。これによって現実の世界を見ているかのような距離感、奥行き感を実現した」と説明する。
また、AIで映像から複数の顔領域を検出し、肌色がカラーシフトしているかを判定する「AIフェイストーン再現技術」も搭載。ドラマなど照明の影響でカラーシフトした顔色をより自然な色に補正するとともに、人物に適切な超解像処理でリアルで立体感ある美しい人物映像を映し出すとしている。
ネット動画を高画質化する「AIネット動画高画質アルゴリズム」も装備。バンディングノイズやブロックノイズを低減する「バンディングスムーサー」を新開発して搭載するなど、ネット動画の特性に合わせてさまざまな高画質処理行う。
「ネット動画はコントラストをテレビ側で補正すると元動画のバンディングノイズが目立つこともある。今回の技術では、絵柄かグラデーションなのかを見分ける処理をするので、絵柄はくっきり、グラデーションは滑らかになる」(山内氏)という。
テレビ番組に対しては「放送波高画質アルゴリズム」を搭載。リアルタイムに複数回の超解像処理を実施し、テロップまわりのモスキートノイズや平坦部のノイズをはじめとする放送波のさまざまなノイズを低減しながらも、動きのある映像で発生する残像を抑制する。加えて、さらに拡充した3Dカラーデータベースによって、鮮やかに色彩を表現するという。山内氏は「例えば地デジのバラエティ番組でのワイプ映像は、縮小するからなのか、出演者の顔がギラついて見えることがあるが、今回のアルゴリズムで処理することで自然な映像になる」と説明した。
同社R&Dセンター長の石橋泰博氏は「想像を超えるリアリティを目指して」が2022年の活動のコンセプトとし、その柱のひとつが「本質の追求」と説明。「本質を追求して、皆さんの想像を超えるリアリティの実現を目指していきたい」と、新エンジンに込めた想いを語る。
そして、今回参考展示した新エンジン搭載テレビについて「有機ELモデルは、新エンジンでより高精度なテクスチャーと高いコントラストを感じてもらえる。ミニLEDモデルは、輝度が高く、より細かいエリアコントロールができるので、液晶とは思えないような映像美を体験いただける」とアピールした。
映像解析を高度化するため、ディープニューラルネットワークを駆使したハードウエアAIエンジンを搭載。最大29bit幅という高ビット精度の信号処理を行うほか、4K120P入力での高画質処理を強化し、最新の超解像技術によって「圧倒的なテクスチャー再現力で想像を超えるリアリティを再現する」とアピールしている。
CES会場には上記のとおり、この新エンジンを搭載した有機ELテレビとミニLEDテレビを参考展示。同社として初となるミニLEDモデルには、新開発のミニLEDバックライトエリアコントロールを搭載。仮想細分割エリアで点灯値を算出してから、最終的なエリア点灯値を生成することで、絵柄に応じた適切な点灯値にし、これにより、エリアコントロールで発生しがちなハローを抑制する。これに加え、階調つぶれを監視しながらLED点灯にあわせて映像信号を補正。明部と暗部の階調性豊かに高コントラストを実現するという。なお、ミニLEDモデルも有機ELモデルも参考展示であり、製品化および市販の予定については現時点では未定としている。
レグザエンジン ZR αには、「立体感復元超解像技術」を搭載。超解像処理を行うにあたり、AIで画面部分毎にニューラルネットワーク分析を実施。例えば、ある風景で人物が映っているようなシーンにおいはて、被写体と背景を識別して、それぞれの部分に最適な超解像処理を施す。被写体や近景には適切な超解像処理を行う一方で、遠景にはエンハンスを弱めて適切なノイズリダクション処理を行うことで、これまで画面全体に超解像を施した際に失われてしまっていた奥行き感や立体感をリアルに再現するという。
開発に携わった同社半導体ラボ長の山内日美生氏は、「今までもアウトフォーカスを丁寧に描くことはやってきていたが、今回はニューラルネットワークでエリアごとに判別する」と同技術についてコメント。「光の拡散具合を失わないようにしっかりと処理する。これによって現実の世界を見ているかのような距離感、奥行き感を実現した」と説明する。
また、AIで映像から複数の顔領域を検出し、肌色がカラーシフトしているかを判定する「AIフェイストーン再現技術」も搭載。ドラマなど照明の影響でカラーシフトした顔色をより自然な色に補正するとともに、人物に適切な超解像処理でリアルで立体感ある美しい人物映像を映し出すとしている。
ネット動画を高画質化する「AIネット動画高画質アルゴリズム」も装備。バンディングノイズやブロックノイズを低減する「バンディングスムーサー」を新開発して搭載するなど、ネット動画の特性に合わせてさまざまな高画質処理行う。
「ネット動画はコントラストをテレビ側で補正すると元動画のバンディングノイズが目立つこともある。今回の技術では、絵柄かグラデーションなのかを見分ける処理をするので、絵柄はくっきり、グラデーションは滑らかになる」(山内氏)という。
テレビ番組に対しては「放送波高画質アルゴリズム」を搭載。リアルタイムに複数回の超解像処理を実施し、テロップまわりのモスキートノイズや平坦部のノイズをはじめとする放送波のさまざまなノイズを低減しながらも、動きのある映像で発生する残像を抑制する。加えて、さらに拡充した3Dカラーデータベースによって、鮮やかに色彩を表現するという。山内氏は「例えば地デジのバラエティ番組でのワイプ映像は、縮小するからなのか、出演者の顔がギラついて見えることがあるが、今回のアルゴリズムで処理することで自然な映像になる」と説明した。
同社R&Dセンター長の石橋泰博氏は「想像を超えるリアリティを目指して」が2022年の活動のコンセプトとし、その柱のひとつが「本質の追求」と説明。「本質を追求して、皆さんの想像を超えるリアリティの実現を目指していきたい」と、新エンジンに込めた想いを語る。
そして、今回参考展示した新エンジン搭載テレビについて「有機ELモデルは、新エンジンでより高精度なテクスチャーと高いコントラストを感じてもらえる。ミニLEDモデルは、輝度が高く、より細かいエリアコントロールができるので、液晶とは思えないような映像美を体験いただける」とアピールした。