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公開日 2022/02/16 10:05

ソニー、穴あきドライバー搭載の“ながら聴き”完全ワイヤレス「LinkBuds」

“開放的で新しいリスニングスタイル”を実現
編集部:成藤 正宣
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ソニーは、“開放的で新しいリスニングスタイル”と“同社完全ワイヤレス史上最小最軽量のコンパクトサイズ”を実現したとする完全ワイヤレスイヤホン「LinkBuds(WF-L900)」を2月25日に発売する。価格はオープンだが、市場では税込23,000円前後での実売が予想される。

「LinkBuds」(グレー/ホワイト)

高い遮音性でじっくりと音楽を聴き込むスタイルではなく、“ながら聴き”のようなリスニングスタイルや、動画視聴やテレワークなど様々なシーンでのマルチな活用を想定したという完全ワイヤレスイヤホン。

本製品のために新たに開発した、ドーナツのような中空構造のダイナミックドライバー「12mmリング型ドライバーユニット」を搭載。加えて、ドライバーそのものを耳に直接差し込み、シリコン製のフィッティングサポーターで耳のくぼみを押さえて固定するという独特な装着スタイルを採用している。

ドーナツのように中央に穴が空いた「リング型ドライバー」を搭載。これを耳に差し込むようにして装着する

これにより、音楽を再生しつつ周囲の環境音も容易に聞き取ることができるほか、圧迫感や蒸れ、自分自身の声が籠もったように聞こえる感覚など、耳を塞いだ際に生じる様々な問題を解消。開放的なリスニングが可能だとしている。

イヤホンを固定するためのフィッティングサポーターを5サイズ同梱

フィッティングサポーターで耳のくぼみあたりを押さえるようにして固定する(装着方法解説動画より抜粋)

さらにイヤホン本体も、同社の完全ワイヤレスイヤホンとして最小/最軽量クラス、かつ人間工学に基づいたデザインを採用。常に装着していられるほどの快適なフィット感を実現しているという。

イヤホン本体およびケースも小型軽量設計とした

12mmリング型ドライバーは、振動板に柔らかなポリウレタン素材を採用することで大きな振幅を確保し、音圧を向上。一般的なダイナミックドライバーに比べ空気を動かす面積が小さいという点を補っている。

新開発の12mmリング型ドライバー。透明な部分が柔らかいポリウレタン素材の振動板。黒い部分はPET素材で、その下にボイスコイルがある

オーディオ/Bluetoothチップとして、同社完全ワイヤレスイヤホンの上位モデル「WF-1000XM4」でも採用した、独自開発の統合プロセッサー「V1」を搭載。ノイズキャンセリング機能は非対応となるが、圧縮音源の高音域をクリアに補完する「DSEE」、および専用アプリからのイコライザー調整機能を搭載する。

通話マイクには、AI技術を活用した「高精度ボイスピックアップテクノロジー」を搭載。5億サンプルを超えるAI機械学習に基づいたノイズ除去処理を行い、通話相手にクリアな声を届けられるとしている。また、開放型の筐体構造により自分の話し声がダイレクトに耳に入るため、意識せず声が大きくなってしまうことが無いという点もアピールされている。

操作面では、新機能となる「ワイドエリアタップ」を搭載。イヤホン本体だけでなく、耳周りの顔をタップすることでも操作が可能となっている。顔のタップの検知においては、歩行時に体を伝わる振動などで誤動作を引き起こさないよう機械学習を活用しており、専用アプリから機能のオン/オフを切り替えることもできる。

また、イヤホン本体から直接Spotifyの楽曲再生やプレイリスト切り替えなどの操作ができる「QuickAccess」、周囲の騒音レベルに合わせて再生音量を自動調節する「アダプティブボリュームコントロール」、会話を始めると自動的に音楽再生を停止する「スピーク・トゥ・チャット」なども搭載した。

「360 Reality Audio 認定モデル」として、専用アプリから耳の形やヘッドホンの特性に応じた最適化を行い、包み込まれるような立体音響を体験することも可能。ほか、イヤホン本体にコンパス/ジャイロセンサーを内蔵。同社が提供するSound ARアプリ「Locatone」や、マイクロソフトが提供する3Dオーディオマップアプリ「Microsoft Soundscape」などの対応アプリでヘッドトラッキング機能を利用することができる。

コンパス/ジャイロセンサーを内蔵。Sound ARアプリ「Locatone」など、対応アプリでヘッドトラッキング機能が利用できる

連続再生時間はイヤホン単体で約5.5時間、ケースでの充電含め約17.5時間。BluetoothコーデックはAAC/SBCをサポートする。イヤホン本体はIPX5相当の防滴性能を備える(リングドライバーユニット部は除く)。

また、この発売にあわせ、芸人でありながら会社員や芸能事務所社長としても活躍するラランドのサーヤと、WEBマガジン編集長でファッションディレクターの干場義雅氏を起用した疑似体験型スペシャルムービーも公開された。

『LinkBuds』を着用したサーヤは「職業柄、スタッフさんが楽屋に入ってくる時や、あとは、街を歩いていて、ファンの人に声を掛けられたりとか、完全に耳をふさいでるとめちゃくちゃどきってなるんですよ。でも、『LinkBuds』はお買い物に行っても、誰かに声を掛けられたり、店員さんとかが来てもすぐに話せるし、わざわざかばんから携帯を出して、探して、切ってとかもなくて、すごい楽でいいなと思います」とお気に入りのポイントを語った。

ラランドのサーヤ

また、環境に配慮した再生素材を使用した本体とケースについて「SDGs、どこでも聞きますよね。今、本当に意識したいなと思っています。でも、そういう素材とは思えないぐらい、おしゃれなんですよね。私の世代の子たちは環境に配慮した製品を選ぶことが普通の感覚の子が多い気がします。私もそういう取り組みをしてるかどうかは気になりますね」とコメント。

干場は「ビジネスシーンだけじゃなくて、釣りが趣味だったり、それこそスポーツでゴルフをしたり、音楽好きな人っていうのもいいでしょうし、本当に様々なシーンで使えて、いろんなライフスタイルに合うと思いますね」とオンオフの両方で使用できるスタイルに太鼓判を押している。

干場義雅氏



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