• ブランド
    特設サイト
公開日 2022/05/20 14:15

10年ぶり減が報じられたNetflixユーザー数、さらに減少中との報【Gadget Gate】

値上げと供給過多が原因?
Munenori Taniguchi
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
先日、10年ぶりにユーザー数が減少したと驚きを持って報じられたNetflixだが、この”ネトフリ離れ”は収まるどころか流出が止まらない模様だ。

The Indormationが伝えるところでは、この動画ストリーミングの先頭ランナーのペースについて行けないユーザーが、適度な作品を揃え価格も手頃なライバルに目を向けているようだ。

調査会社のAntennaが「サブスク利用状況の詳細を匿名で提供した約500万人の米国人ユーザー」からのデータをまとめた資料によると、”Netflixを3年以上利用してきたコアユーザー”たちが、2022年第1四半期(2022Q1)における解約のうち約13%を占め、今回のネトフリ離れの中心的な層になっているとのこと。

報告によると、2020Q1では、この動画ストリーミングサービスを離れた人の中のコアユーザーの割合は全体の5%ほどしかなかった。ところが2021Q1になるとこれが約10%に増え、2022Q1には13%に達している。

一方、加入後1年に満たない新規加入者の解約割合は、2020Q1は69%だったのが、2021Q1には65%に減少している。とはいえ全体の解約者数としては、2020Q1は210万人だったのが、2021Q1で250万人、2022Q1では360万人にのぼった。

Image:Netflix

コアなユーザーがネトフリ離れを起こしている主な要因として考えられるのは、やはり毎年のように積み重ねられてきた月額使用料の値上げが、ひとつの理由として挙げられるだろう。Antennaの資料では、Netflixが値上げを行った4月には61.2万人もの退会が発生しており、他の動画ストリーミングサービス市場は57.1万人を増やしたとされている。

また、2019年にDisney+とApple TV+がサービスを開始したことも少しはネトフリ離れの理由として絡んでいる可能性がある。また2020年夏に開始したPeacock、2021年3月サービス開始のParamount+といったライバルサービスは、スーパーボウルや2022東京オリンピック、プロレスのWWE、NFL、UEFAチャンピオンズリーグといったスポーツのライブ配信を特徴のひとつにしている。

そのほか、ロシアによるウクライナへの侵攻を受けてロシアでのサービスを停止、約100万人の現地ユーザーを手放したことも、ユーザー数減少の理由のひとつと言えるはずだ。

もちろんNetflixも、状況をただ指をくわえて見ているわけではなく、自前のライブイベント配信を計画していることが伝えられていた。また、現在、チリ、コスタリカ、ペルーで、加入者自身の世帯以外でアカウントを共有してサービスを利用している人たちに対して、広告表示付きながら価格を抑えたプランをテストしている。

今後1年ほどのあいだに計画されるこれらの変化が、新規加入者を呼び寄せ、また既存ユーザーを満足させられれば、加入者の減少を食い止めることができるかもしれない。

Source:The Information
via:Tom's Guide, The Verge



※テック/ガジェット系メディア「Gadget Gate」を近日中にローンチ予定です。本稿は、そのプレバージョンの記事として掲載しています。

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

トピック

クローズアップCLOSEUP
アクセスランキング RANKING
1 もう間違えない!iOS 18でロック画面ボタンを入れ替えるとこんなに便利
2 デザインも音質も◎。しかも安い!フランス発のスピーカー・エリプソンで始める“おしゃれ”音楽ライフ
3 Amazonプライム感謝祭、イヤホンやサウンドバーなどJBL製品が最大36%オフ
4 Shanling、ポケットサイズの小型DAP「M0Pro」に新色ブルーを追加
5 M2TECH、クラシカルスタイルのプリメインアンプ「Classic Integrated Amplifier」
6 Sonos、新プレミアムサウンドバー「Arc Ultra」発表。最新技術で従来機の2倍の重低音を実現
7 高音質&低遅延なBluetoothオーディオの今とこれから。「Snapdragon」特別イベントの模様をお届け!
8 MSB、約2000万円の3筐体式D/Aコンバーターシステム「Cascade DAC」
9 JMGOの中核機が正統進化!4Kプロジェクター「N1S Pro 4K」は映画ファンの期待に応える完成度
10 DAZN、登録なしで一部コンテンツを無料視聴できる新機能。11月導入予定
10/18 10:55 更新
MAGAZINE
音元出版の雑誌
オーディオアクセサリー193号
季刊・オーディオアクセサリー
最新号
Vol.194
オーディオアクセサリー大全2025~2026
別冊・ケーブル大全
別冊・オーディオアクセサリー大全
最新号
2025~2026
プレミアムヘッドホンガイドマガジン vol.21 2023 WINTER
別冊・プレミアムヘッドホンガイドマガジン
最新号
Vol.21
プレミアムヘッドホンガイド Vol.32 2024 AUTUMN
プレミアムヘッドホンガイド
(フリーマガジン)
最新号
Vol.32(電子版)
VGP受賞製品お買い物ガイド 2024年冬版
VGP受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2024年夏版(電子版)
DGPイメージングアワード2023受賞製品お買い物ガイド(2023年冬版)
DGPイメージングアワード受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2023年冬版(電子版)
音元出版の雑誌 電子版 読み放題サービス
「マガジンプレミアム」お試し無料!

雑誌販売に関するお問合せ

WEB
  • PHILE WEB
  • PHILE WEB AUDIO
  • PHILE WEB BUSINESS
  • ホームシアターCHANNEL
  • デジカメCHANNEL
AWARD
  • VGP
  • DGPイメージングアワード
  • DGPモバイルアワード
  • AEX
  • AA AWARD
  • ANALOG GPX