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公開日 2024/03/18 20:43
7.4.6chの立体音響を体感!音元出版のホームシアター体験イベント現地レポート
3/15の体験/トークショウの模様をお届け
音元出版「ホームシアターCHANNEL」が主催する、無料のホームシアター体験イベント「週末はホームシアターへ行こう!」が、3月15日(金)、16日(土)の2日間にわたって開催された。本稿ではイベント初日、15日の“カジュアル&イベントデー”の模様をレポートする。
本イベントは、「ホームシアターのいま」を気軽に体感してもらうことを目的にした入場無料のイベント。東京・お茶の水にあるデジタルハリウッド大学の3階「駿河台ホール」を会場に、15日(金)は予約不要&入場無料の“カジュアル&イベントデー”、16日(土)は事前予約制の“セミナーデー”として、それぞれスタイルを変えつつ催された。
会場入口からすぐ正面に位置するのが、4K/150インチ×7.4.6chサラウンドシステムによる「ハイエンド・ホームシアター」スペース。約300平米ものホールの大空間にDolby Atmos環境が設置され、日常ではなかなか目にすることのない規模で、没入感あるサウンドを体感できる場が設けられた。
7.4.6chシステムは、2024年2月に発売されたばかりのECLIPSE(イクリプス)のホームオーディオ用スピーカー「TD508MK4」で統一。天井スピーカーも計6基設置され、サブウーファーも同じくECLIPSEの「TD520SW」「TD316SWMK2」が用意された。
アンプには、デノンのAVアンプ「AVC-A1H」、マランツのAVプリアンプ「AV10」、16chパワーアンプ「AMP10」を用意。プロジェクターにはエプソンの「EH-LS12000」「EH-TW6250」、UHD BDプレーヤーにMAGNETARの「UDP900」、スクリーンはSTEWART(スチュワート)の150インチ「WS1.5」がラインナップされた。
17時20分過ぎにイベントがスタートすると、またたく間にハイエンド・ホームシアタースペースは満席の状態に。「超弩級」のDolby Atmos環境にて、アクション満載の高画質・高音質4K Ultra HDブルーレイ『ジョン・ウィック:コンセクエンス』の一部シーンなどが上映され、上映中も来場の足が途絶えないことから、臨時の座席が設けられるほどの盛況ぶりを見せていた。
18時からは特別プログラムとして、アニメーション音響監督・岩浪美和さんを迎えてのトークショウが実施。オーディオ/ビジュアルライターの野村ケンジ氏をナビゲーターに、「アニメの立体音響」と題して、アニメーション制作現場の第一線で現在も活躍されている岩浪監督から、作り手視点で立体音響の魅力を語っていただいた。
会場内には長年のホームシアターファンの方が多く詰めかけるなか、若い学生の方の姿もちらほら。トークショウが始まると、岩浪さんによる今回のDolby Atmos環境の解説をはじめ、立体音響技術が作品にどのような効果をもたらすのか、音づくりに関する制作秘話などが語られ、大いに盛り上がりをみせた。
今回会場内に用意されたサラウンドシステムについて岩浪さんは、「今回のシステムではスピーカーをフロント・センター、サイドと全て同じ機種に揃えたのがポイント」と説明する。
「フロントにスタンディング型など大きいスピーカー、トップやサイドにサイズの小さいものを使うのが一般的だが、スピーカーを揃えることで音がスムーズに繋がり、ホームシアターならではの美点が出てくる」と述べ、「ホームシアターにおけるイマーシブサウンドにおいては、変にコストをかけすぎず、同じ機種で揃えたシステムで再生することで、よりその世界に入り込む音を再生できる」と力を込めた。
また、昨今の配信コンテンツの普及により、ハリウッド映画をはじめ世界中のコンテンツが配信向け、同時にホームシアター向けに最適化されていると指摘。「最近の若い方はスマホで済ませてしまうが、ちょっとしたアンプやスピーカー4本を揃えるだけで映像や音の解像度は上がる」「よりクリエイターが伝えたかった物が味わえるので、最初は頑張り過ぎず気軽にホームシアターをはじめてみてほしい」と笑顔で語った。
岩浪さんが音響づくりを手掛けた『スパイダーマン:スパイダーバース』日本語吹き替え版の制作エピソードについて問われると、「元々はAtmosで配給する予定ではなかったが、試写で視聴したときにまず僕がAtmosで観たいと思ってしまった」と、岩浪さん自身が配給会社に熱望したことで、Dolby Atmosでの日本公開が決定したという裏話も語られた。
なおトーク中には、岩浪さんが手掛けた『劇場版 ソードアート・オンライン−オーディナル・スケール−』や『スパイダーマン:スパイダーバース』などの作中から、立体音響が活きる場面をピックアップして上映も実施。ステレオとDolby Atmosを切り替えながらの比較視聴も行われ、立体音響の効果を分かりやすく実演していた。
会場奥、ハイエンド・ホームシアタースペースのすぐ横のスペースには、テレビシアターやプロジェクターなど様々な製品の展示ブースも設置。
「超短焦点プロジェクターブース」では、テレビに代わって大画面を実現できるエプソンの超短焦点プロジェクター「EH-LS650」と、ELITESCREEN(エリートスクリーン)の耐外光スクリーン「クイックフレーム スターブライトCLR 100インチ」を組み合わせて、実際の見え方を体感できる視聴デモが行われた。
「テレビシアター展示ブース」では、ステレオシステムで手軽にホームシアターを楽しめる方法として、大画面テレビとアクティブスピーカーの組み合わせを展示。パナソニックの有機ELテレビ「TH-65MZ2500」とKEFのアクティブスピーカー「LS60 Wireless」、パナソニックの液晶テレビ“ウォールフィットテレビ”「TH-55LW1」とKEFのアクティブスピーカー「LSX II LT」の2種類の例を用意した。
さらに、音元出版刊行「ホームシアターファイル」にて過去掲載されたホームシアターの「傑作事例集」をまとめたパネルも展示。トークイベント終了後も多くの方がパネルの前に立ち止まり、個性豊かなホームシアターの姿に見入っていた。
そのほか会場内では、音元出版が刊行する各雑誌や、映像機器用ベンチマークソフト、特製レコードバッグなどを会場限定価格で販売。また、参加者全員に「Dolby Atmos」のロゴステッカーが配布されたほか、ドルビーオリジナルグッズやKEFのノイズキャンセリングヘッドホン、デノンのワイヤレススピーカーなど豪華プレゼントが当たるアンケート企画も実施された。
■4K/150インチ×7.4.6chサラウンドの「ハイエンド・ホームシアター」を体感
本イベントは、「ホームシアターのいま」を気軽に体感してもらうことを目的にした入場無料のイベント。東京・お茶の水にあるデジタルハリウッド大学の3階「駿河台ホール」を会場に、15日(金)は予約不要&入場無料の“カジュアル&イベントデー”、16日(土)は事前予約制の“セミナーデー”として、それぞれスタイルを変えつつ催された。
会場入口からすぐ正面に位置するのが、4K/150インチ×7.4.6chサラウンドシステムによる「ハイエンド・ホームシアター」スペース。約300平米ものホールの大空間にDolby Atmos環境が設置され、日常ではなかなか目にすることのない規模で、没入感あるサウンドを体感できる場が設けられた。
7.4.6chシステムは、2024年2月に発売されたばかりのECLIPSE(イクリプス)のホームオーディオ用スピーカー「TD508MK4」で統一。天井スピーカーも計6基設置され、サブウーファーも同じくECLIPSEの「TD520SW」「TD316SWMK2」が用意された。
アンプには、デノンのAVアンプ「AVC-A1H」、マランツのAVプリアンプ「AV10」、16chパワーアンプ「AMP10」を用意。プロジェクターにはエプソンの「EH-LS12000」「EH-TW6250」、UHD BDプレーヤーにMAGNETARの「UDP900」、スクリーンはSTEWART(スチュワート)の150インチ「WS1.5」がラインナップされた。
17時20分過ぎにイベントがスタートすると、またたく間にハイエンド・ホームシアタースペースは満席の状態に。「超弩級」のDolby Atmos環境にて、アクション満載の高画質・高音質4K Ultra HDブルーレイ『ジョン・ウィック:コンセクエンス』の一部シーンなどが上映され、上映中も来場の足が途絶えないことから、臨時の座席が設けられるほどの盛況ぶりを見せていた。
■作り手から見た立体音響の魅力とは?音響監督・岩浪美和さんのトークショウ
18時からは特別プログラムとして、アニメーション音響監督・岩浪美和さんを迎えてのトークショウが実施。オーディオ/ビジュアルライターの野村ケンジ氏をナビゲーターに、「アニメの立体音響」と題して、アニメーション制作現場の第一線で現在も活躍されている岩浪監督から、作り手視点で立体音響の魅力を語っていただいた。
会場内には長年のホームシアターファンの方が多く詰めかけるなか、若い学生の方の姿もちらほら。トークショウが始まると、岩浪さんによる今回のDolby Atmos環境の解説をはじめ、立体音響技術が作品にどのような効果をもたらすのか、音づくりに関する制作秘話などが語られ、大いに盛り上がりをみせた。
今回会場内に用意されたサラウンドシステムについて岩浪さんは、「今回のシステムではスピーカーをフロント・センター、サイドと全て同じ機種に揃えたのがポイント」と説明する。
「フロントにスタンディング型など大きいスピーカー、トップやサイドにサイズの小さいものを使うのが一般的だが、スピーカーを揃えることで音がスムーズに繋がり、ホームシアターならではの美点が出てくる」と述べ、「ホームシアターにおけるイマーシブサウンドにおいては、変にコストをかけすぎず、同じ機種で揃えたシステムで再生することで、よりその世界に入り込む音を再生できる」と力を込めた。
また、昨今の配信コンテンツの普及により、ハリウッド映画をはじめ世界中のコンテンツが配信向け、同時にホームシアター向けに最適化されていると指摘。「最近の若い方はスマホで済ませてしまうが、ちょっとしたアンプやスピーカー4本を揃えるだけで映像や音の解像度は上がる」「よりクリエイターが伝えたかった物が味わえるので、最初は頑張り過ぎず気軽にホームシアターをはじめてみてほしい」と笑顔で語った。
岩浪さんが音響づくりを手掛けた『スパイダーマン:スパイダーバース』日本語吹き替え版の制作エピソードについて問われると、「元々はAtmosで配給する予定ではなかったが、試写で視聴したときにまず僕がAtmosで観たいと思ってしまった」と、岩浪さん自身が配給会社に熱望したことで、Dolby Atmosでの日本公開が決定したという裏話も語られた。
なおトーク中には、岩浪さんが手掛けた『劇場版 ソードアート・オンライン−オーディナル・スケール−』や『スパイダーマン:スパイダーバース』などの作中から、立体音響が活きる場面をピックアップして上映も実施。ステレオとDolby Atmosを切り替えながらの比較視聴も行われ、立体音響の効果を分かりやすく実演していた。
■テレビシアターや超短焦点プロジェクターなど各種展示ブースも盛況
会場奥、ハイエンド・ホームシアタースペースのすぐ横のスペースには、テレビシアターやプロジェクターなど様々な製品の展示ブースも設置。
「超短焦点プロジェクターブース」では、テレビに代わって大画面を実現できるエプソンの超短焦点プロジェクター「EH-LS650」と、ELITESCREEN(エリートスクリーン)の耐外光スクリーン「クイックフレーム スターブライトCLR 100インチ」を組み合わせて、実際の見え方を体感できる視聴デモが行われた。
「テレビシアター展示ブース」では、ステレオシステムで手軽にホームシアターを楽しめる方法として、大画面テレビとアクティブスピーカーの組み合わせを展示。パナソニックの有機ELテレビ「TH-65MZ2500」とKEFのアクティブスピーカー「LS60 Wireless」、パナソニックの液晶テレビ“ウォールフィットテレビ”「TH-55LW1」とKEFのアクティブスピーカー「LSX II LT」の2種類の例を用意した。
さらに、音元出版刊行「ホームシアターファイル」にて過去掲載されたホームシアターの「傑作事例集」をまとめたパネルも展示。トークイベント終了後も多くの方がパネルの前に立ち止まり、個性豊かなホームシアターの姿に見入っていた。
そのほか会場内では、音元出版が刊行する各雑誌や、映像機器用ベンチマークソフト、特製レコードバッグなどを会場限定価格で販売。また、参加者全員に「Dolby Atmos」のロゴステッカーが配布されたほか、ドルビーオリジナルグッズやKEFのノイズキャンセリングヘッドホン、デノンのワイヤレススピーカーなど豪華プレゼントが当たるアンケート企画も実施された。