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Googleが新スマートフォン「Pixel 7a」を発表した。同社はこのところ、秋にフラグシップモデルを、春にその普及版である「a」シリーズを出す流れになっているが、今年もそれは変わらなかった。
「a」シリーズはコストパフォーマンスがいいことで知られるが、今回はどうなのだろうか? 手元にある「Pixel 7」や「Pixel 6a」と比較しながら確認してみたい。
外見的にいえば、Pixel 7aはあまり大きな変化がない。Pixel 6系から7系に変わった時、若干のテイスト変更があったのだが、7aも7系であることに変わりはないので、ほぼ同じようなイメージである。
正直、ディスプレイ側から見るだけだと、「Pixel 6a」「Pixel 7」「Pixel 7a」を一目で見分けるのは難しい。Pixel 7が若干大きいくらいだろうか。
だが、裏から見ると違いは割とはっきりしてくる。カメラが異なるからだ。Pixel 7と7aとでは、カメラ部の厚み・大きさが違うのがよくわかる。
広角(メインカメラ)のセンサーサイズで言うと、Pixel 7は「1/1.31インチ(ピクセル幅1.2μm)」で、7aは「1/1.73インチ(ピクセル幅0.8μm)」なので、1画素あたりで取得できる光量は7aの方が少なくなる。
また、7にはある「レーザー検出オートフォーカスセンサー」も、7aにはない。ただ、これらの差はそこまで大きいものではない。シーンを選ばずに画質を維持する、という意味ではPixel 7や7 Proの方が有利だが、7aでも日常的な画質で大きな差は生まれていない。
実際に撮影してみると、センサーやレンズの違いからか、写真の色味などが「Pixel 6aと7a」「Pixel 7と7 Pro」の2グループに分かれているような印象を受ける。かといって、後者の方が劇的に高画質という話でもない。
ただしズームやマクロの点で、Pixel 7 Proだけはやはり別格。カメラを重視するならそもそも7 Proを選ぶべきなのだ。
逆に言えば、7aは「細かなこだわりがないなら、7にかなり近い」カメラ機能を備えた製品と言える。6と6aも同じ感覚だったが、それは今年のモデルでも同じパターンのようだ。
では、処理性能はどうだろうか? Pixel 7と7Proは、Googleのオリジナルプロセッサーである「Google Tensor G2」を採用している。同社によると、今回発表された新機種3製品「Pixel Fold」「Pixel Tablet」「Pixel 7a」は、いずれもPixel 7と同じGoogle Tensor G2を使っているという。すなわち、性能は7も7aも同じなのだ。
実際にベンチマークソフトを使って計測してみたかったが、Google Playからダウンロードできる信頼がおけるアプリのほとんどは、Pixel 7aにはまだインストールができなかった。そこで、プロセッサーの構成やステータスだけを比較したが、確かに使っているのはGoogle Tensor G2で、CPUのコア数も動作クロック周波数も、Pixel 7や7 Proとまったく同じだった。
メインメモリー量も、Pixel 7と7aは同じ8GBだ(7 Proは12GB)。したがって、アプリの動作速度などについては、7と7aの間にはほとんど差がないと考えていい。
こう考えると、7aは「お得なPixel 7」ということになり、昨年のPixel 6と6aの関係に近い。Googleが同じプロセッサーを幅広い製品に使う方針である以上、「a」シリーズはコスパの良い製品になりやすく、今回もその点は変わっていない。
それどころか、今回は6と6a以上にスペックの差が小さい。特に筆者がプラスだと考えたのがディスプレイだ。Pixel 6aは最大60Hz駆動であるのに対し、Pixel 7と7aは最大90Hz。スクロールなどは同様にスムーズに見える。
7と7aの違いは、前述のカメラに加え、他のデバイスをワイヤレス充電する「バッテリーシェア」の有無、ストレージが256GBであるモデルの有無くらいだ。また今回から、KDDI・ソフトバンクに加え、NTTドコモも取り扱うことになる。これは入手のしやすさが拡大する、という点でプラスだ。
この記事を書いている段階では、各携帯電話事業者での売価や、そのタイミングでのPixel 7の売価などはわかっていない。「実際どのくらいお得になるのか」は見えていないので、その点はご留意いただきたい。だが、お得なモデルになっていることだけは間違いない。Pixel 7aは、多くの人に勧めやすい製品である。
「a」シリーズはコストパフォーマンスがいいことで知られるが、今回はどうなのだろうか? 手元にある「Pixel 7」や「Pixel 6a」と比較しながら確認してみたい。
■外観はほぼ同じ、違いはカメラに集中
外見的にいえば、Pixel 7aはあまり大きな変化がない。Pixel 6系から7系に変わった時、若干のテイスト変更があったのだが、7aも7系であることに変わりはないので、ほぼ同じようなイメージである。
正直、ディスプレイ側から見るだけだと、「Pixel 6a」「Pixel 7」「Pixel 7a」を一目で見分けるのは難しい。Pixel 7が若干大きいくらいだろうか。
だが、裏から見ると違いは割とはっきりしてくる。カメラが異なるからだ。Pixel 7と7aとでは、カメラ部の厚み・大きさが違うのがよくわかる。
広角(メインカメラ)のセンサーサイズで言うと、Pixel 7は「1/1.31インチ(ピクセル幅1.2μm)」で、7aは「1/1.73インチ(ピクセル幅0.8μm)」なので、1画素あたりで取得できる光量は7aの方が少なくなる。
また、7にはある「レーザー検出オートフォーカスセンサー」も、7aにはない。ただ、これらの差はそこまで大きいものではない。シーンを選ばずに画質を維持する、という意味ではPixel 7や7 Proの方が有利だが、7aでも日常的な画質で大きな差は生まれていない。
実際に撮影してみると、センサーやレンズの違いからか、写真の色味などが「Pixel 6aと7a」「Pixel 7と7 Pro」の2グループに分かれているような印象を受ける。かといって、後者の方が劇的に高画質という話でもない。
ただしズームやマクロの点で、Pixel 7 Proだけはやはり別格。カメラを重視するならそもそも7 Proを選ぶべきなのだ。
逆に言えば、7aは「細かなこだわりがないなら、7にかなり近い」カメラ機能を備えた製品と言える。6と6aも同じ感覚だったが、それは今年のモデルでも同じパターンのようだ。
■プロセッサー性能は「Pixel 7」と全く同じ
では、処理性能はどうだろうか? Pixel 7と7Proは、Googleのオリジナルプロセッサーである「Google Tensor G2」を採用している。同社によると、今回発表された新機種3製品「Pixel Fold」「Pixel Tablet」「Pixel 7a」は、いずれもPixel 7と同じGoogle Tensor G2を使っているという。すなわち、性能は7も7aも同じなのだ。
実際にベンチマークソフトを使って計測してみたかったが、Google Playからダウンロードできる信頼がおけるアプリのほとんどは、Pixel 7aにはまだインストールができなかった。そこで、プロセッサーの構成やステータスだけを比較したが、確かに使っているのはGoogle Tensor G2で、CPUのコア数も動作クロック周波数も、Pixel 7や7 Proとまったく同じだった。
メインメモリー量も、Pixel 7と7aは同じ8GBだ(7 Proは12GB)。したがって、アプリの動作速度などについては、7と7aの間にはほとんど差がないと考えていい。
■今年も「aシリーズはお買い得」
こう考えると、7aは「お得なPixel 7」ということになり、昨年のPixel 6と6aの関係に近い。Googleが同じプロセッサーを幅広い製品に使う方針である以上、「a」シリーズはコスパの良い製品になりやすく、今回もその点は変わっていない。
それどころか、今回は6と6a以上にスペックの差が小さい。特に筆者がプラスだと考えたのがディスプレイだ。Pixel 6aは最大60Hz駆動であるのに対し、Pixel 7と7aは最大90Hz。スクロールなどは同様にスムーズに見える。
7と7aの違いは、前述のカメラに加え、他のデバイスをワイヤレス充電する「バッテリーシェア」の有無、ストレージが256GBであるモデルの有無くらいだ。また今回から、KDDI・ソフトバンクに加え、NTTドコモも取り扱うことになる。これは入手のしやすさが拡大する、という点でプラスだ。
この記事を書いている段階では、各携帯電話事業者での売価や、そのタイミングでのPixel 7の売価などはわかっていない。「実際どのくらいお得になるのか」は見えていないので、その点はご留意いただきたい。だが、お得なモデルになっていることだけは間違いない。Pixel 7aは、多くの人に勧めやすい製品である。