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公開日 2022/08/05 13:41
「22年度は新型Nintendo Switchなし」との報道。“Pro”の噂はどうなる?【Gadget Gate】
4K対応の新型Switchはいつ出るのか
Nintendo Switch(以下、Switch)の後継モデルないし強化型の「Nintendo Switch Pro」は、たびたび噂に上りながらも姿を現す気配がない。先日も年内に発表との予想が伝えられていたが、日経新聞が「今期は任天堂の最新機種はない」との趣旨を報じている。
この見通しは、任天堂が3日に発表した2022年4〜6月期の連結決算について伝えた記事のなかで述べられたものだ。同社の古川俊太郎社長へのインタビューで「(現行のスイッチを)思った量を製造できても全て売れるのかと言われれば楽観視はしていない」という言葉を引き出した後に、地の文で「今期は目玉となる最新機種の発表もない」と書かれている。
もちろん日本語の記事ではあるが、これをBloombergの望月崇記者が引用した上で、「2023年3月までの会計年度において、任天堂の新型ハードウェアは出てこない」との翻訳を海外に向けて発信している。
また望月氏は、この「任天堂の新製品は今期なし」の情報が日経の独自取材なのか、それともインタビューした古川俊太郎社長の言葉なのか、どちらか不明だとも指摘している。
今回の情報が興味深いのは、1つには先月「Switchの新モデルが2022年内に発表されるかもしれない」との噂が伝えられて間もないからだ。そこでは現行のカートリッジに対応し、同じブランド(Switch)とフォームファクター(携帯機と据え置き機のハイブリッド)を引き継ぎつつ、より優れたパフォーマンスを備えているとされていた。
もう1つは、望月氏が「Switchの後継モデル」の噂を何度か報じていることだ。まず2020年8月に「4K対応の可能性を含む新型スイッチ」が開発中と発信しており、翌年には9〜10月に「新型」Switchが発売されると述べていた。
このうち後者は当たっていたものの、実際に登場したのは、本体性能はそのままにディスプレイを刷新した「Nintendo Switch(有機ELモデル)」だった。付属のJoy-Conやドックなど細部に改良はあったものの、搭載チップやRAM容量などは変わっておらず、いまだに「4K対応」などを含めた強化型は登場していない。
もっとも強化型Switchの噂話は、海外ゲームフォーラムのResetEraや、その他の有力情報筋も伝えていたことだ。また、Switch用のチップを供給しているNVIDIAがサイバー攻撃を受けた際に流出したコードからも、任天堂の次世代機用らしきグラフィックAPIへの言及が見つかっており、開発中である可能性は高いはずだ。
今回の大元になっている日経の記事では、現行のSwitchが無線通信機器や電流制御などに使う半導体不足のために、十分な量が生産できていないとも伝えられている。つまり「次世代機を生産するどころではない」とも推測される。
まだ現世代のSwitchが作れば作るだけ売れる状況にあるならば、あえて後継モデルを投入する理由もない。とはいえ、任天堂が強化型Switchが開発中とすれば、投入する時期が遅くなるほど技術的に陳腐化も早まり、ひいてはゲーム機のライフサイクルを縮めかねない。
今後は「Switch後継機が開発中かどうか」よりも、「いつ発表されるか」に注目が集まりそうだ。
Source: 日本経済新聞
via: Wccftech
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この見通しは、任天堂が3日に発表した2022年4〜6月期の連結決算について伝えた記事のなかで述べられたものだ。同社の古川俊太郎社長へのインタビューで「(現行のスイッチを)思った量を製造できても全て売れるのかと言われれば楽観視はしていない」という言葉を引き出した後に、地の文で「今期は目玉となる最新機種の発表もない」と書かれている。
もちろん日本語の記事ではあるが、これをBloombergの望月崇記者が引用した上で、「2023年3月までの会計年度において、任天堂の新型ハードウェアは出てこない」との翻訳を海外に向けて発信している。
また望月氏は、この「任天堂の新製品は今期なし」の情報が日経の独自取材なのか、それともインタビューした古川俊太郎社長の言葉なのか、どちらか不明だとも指摘している。
今回の情報が興味深いのは、1つには先月「Switchの新モデルが2022年内に発表されるかもしれない」との噂が伝えられて間もないからだ。そこでは現行のカートリッジに対応し、同じブランド(Switch)とフォームファクター(携帯機と据え置き機のハイブリッド)を引き継ぎつつ、より優れたパフォーマンスを備えているとされていた。
もう1つは、望月氏が「Switchの後継モデル」の噂を何度か報じていることだ。まず2020年8月に「4K対応の可能性を含む新型スイッチ」が開発中と発信しており、翌年には9〜10月に「新型」Switchが発売されると述べていた。
このうち後者は当たっていたものの、実際に登場したのは、本体性能はそのままにディスプレイを刷新した「Nintendo Switch(有機ELモデル)」だった。付属のJoy-Conやドックなど細部に改良はあったものの、搭載チップやRAM容量などは変わっておらず、いまだに「4K対応」などを含めた強化型は登場していない。
もっとも強化型Switchの噂話は、海外ゲームフォーラムのResetEraや、その他の有力情報筋も伝えていたことだ。また、Switch用のチップを供給しているNVIDIAがサイバー攻撃を受けた際に流出したコードからも、任天堂の次世代機用らしきグラフィックAPIへの言及が見つかっており、開発中である可能性は高いはずだ。
今回の大元になっている日経の記事では、現行のSwitchが無線通信機器や電流制御などに使う半導体不足のために、十分な量が生産できていないとも伝えられている。つまり「次世代機を生産するどころではない」とも推測される。
まだ現世代のSwitchが作れば作るだけ売れる状況にあるならば、あえて後継モデルを投入する理由もない。とはいえ、任天堂が強化型Switchが開発中とすれば、投入する時期が遅くなるほど技術的に陳腐化も早まり、ひいてはゲーム機のライフサイクルを縮めかねない。
今後は「Switch後継機が開発中かどうか」よりも、「いつ発表されるか」に注目が集まりそうだ。
Source: 日本経済新聞
via: Wccftech
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