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公開日 2022/05/30 12:17
アップルのAR/VRヘッドセット用と思しき「realityOS」が商標出願。来週のWWDCで正式発表か【Gadget Gate】
本格的な開発者向けプレゼンはまだ先?
まもなくアップルの開発者会議「WWDC 2022」の開催(米現地時間で6月7日〜)を控えるなか、アップルの次期AR/VRヘッドセットOSの名称と噂されてきた「realityOS」が商標出願されたことが明らかとなった。
TwitterユーザーのParker Ortolani氏は「realityOS」を届け出る投票出願が、2つ別々に発見されたことを報告している。
どちらも2021年12月8日に提出されているが、より興味深いのは両方とも外国出願日の期限が「2022年6月8日」とされていることだ。この日にちはWWDCの基調講演からわずか2日後である。また米特許商標庁(USPTO)のWebサイトに掲載されている別の出願では、外国出願日の期限は「2022年6月9日」と記載されており、ほぼ一致している。
これらの出願書類には、アップルが関わったことを示す直接的な手がかりはない。が、Parker氏は、これを届け出た「Realityo Systems LLC」という会社の所在地は、アップルが過去数年間、発表前にmacOSの名称を保護するために使ってきた住所と同じだと指摘している。
ちなみに、アップルはシェルカンパニー(実体のないペーパーカンパニー)を通じてmacOSに関わりあるカリフォルニアの地名(YosemiteやSierraなど)を商標登録することは恒例になっている。そこから「Monterey」の名前が明らかになったこともあった。
「realityOS」という名称は、数ヶ月前にアップルのオープンソースコードやApp Storeのアップロードログからも見つかっている。また略称の「rOS」は、2017年にBloombergが初めて伝えていたことだ。
先日Bloombergは、ついにアップルの取締役会でAR/VRヘッドセットのデモが初めて行われたとも報じていた。このことは開発プロジェクトが「進行した段階」を示しており、一般向けの製品発売も間近に迫っているとの推測も述べられていた。
このヘッドセットは、2つの4Kマイクロ有機ELディスプレイ、15個のカメラモジュール、MacのM1 Proにも相当する強力なプロセッサー、アイトラッキング(視線計測)やハンドジェスチャー操作もサポート、空間オーディオなどの機能を搭載すると予想されている。これだけリッチな仕様だけに、一般販売価格は3000ドルになるとの見方もある。
アップルの内部情報に詳しいBloombergのMark Gurman記者は、ニュースレター「PowerOn」最新号でAR/VRヘッドセットに言及している。それによれば、同製品のハードウェア開発は「全力で前進している」ものの、来週(WWDCで)「開発者やコンシューマー向けの本格的なプレゼンテーション」は期待しにくいとのことだ。
もしもハードウェアの発表が難しくとも、発売時に十分な数のソフトウェアを用意するには、先にヘッドセット用OSを公開して開発者達の協力を得ることが不可欠のはずだ。次期iOSやiPadOSなどの新機能を一通り発表した後に、新たなOS「realityOS」がデビューを飾るのかもしれない。
Source:Parker Ortolani(Twitter)
via:MacRumors
※テック/ガジェット系メディア「Gadget Gate」を近日中にローンチ予定です。本稿は、そのプレバージョンの記事として掲載しています。
TwitterユーザーのParker Ortolani氏は「realityOS」を届け出る投票出願が、2つ別々に発見されたことを報告している。
どちらも2021年12月8日に提出されているが、より興味深いのは両方とも外国出願日の期限が「2022年6月8日」とされていることだ。この日にちはWWDCの基調講演からわずか2日後である。また米特許商標庁(USPTO)のWebサイトに掲載されている別の出願では、外国出願日の期限は「2022年6月9日」と記載されており、ほぼ一致している。
これらの出願書類には、アップルが関わったことを示す直接的な手がかりはない。が、Parker氏は、これを届け出た「Realityo Systems LLC」という会社の所在地は、アップルが過去数年間、発表前にmacOSの名称を保護するために使ってきた住所と同じだと指摘している。
ちなみに、アップルはシェルカンパニー(実体のないペーパーカンパニー)を通じてmacOSに関わりあるカリフォルニアの地名(YosemiteやSierraなど)を商標登録することは恒例になっている。そこから「Monterey」の名前が明らかになったこともあった。
「realityOS」という名称は、数ヶ月前にアップルのオープンソースコードやApp Storeのアップロードログからも見つかっている。また略称の「rOS」は、2017年にBloombergが初めて伝えていたことだ。
先日Bloombergは、ついにアップルの取締役会でAR/VRヘッドセットのデモが初めて行われたとも報じていた。このことは開発プロジェクトが「進行した段階」を示しており、一般向けの製品発売も間近に迫っているとの推測も述べられていた。
このヘッドセットは、2つの4Kマイクロ有機ELディスプレイ、15個のカメラモジュール、MacのM1 Proにも相当する強力なプロセッサー、アイトラッキング(視線計測)やハンドジェスチャー操作もサポート、空間オーディオなどの機能を搭載すると予想されている。これだけリッチな仕様だけに、一般販売価格は3000ドルになるとの見方もある。
アップルの内部情報に詳しいBloombergのMark Gurman記者は、ニュースレター「PowerOn」最新号でAR/VRヘッドセットに言及している。それによれば、同製品のハードウェア開発は「全力で前進している」ものの、来週(WWDCで)「開発者やコンシューマー向けの本格的なプレゼンテーション」は期待しにくいとのことだ。
もしもハードウェアの発表が難しくとも、発売時に十分な数のソフトウェアを用意するには、先にヘッドセット用OSを公開して開発者達の協力を得ることが不可欠のはずだ。次期iOSやiPadOSなどの新機能を一通り発表した後に、新たなOS「realityOS」がデビューを飾るのかもしれない。
Source:Parker Ortolani(Twitter)
via:MacRumors
※テック/ガジェット系メディア「Gadget Gate」を近日中にローンチ予定です。本稿は、そのプレバージョンの記事として掲載しています。