• ブランド
    特設サイト
公開日 2013/08/20 10:00

【特集:サウンドバー集中レビュー】ボーズ「CineMate 1 SR」

高橋敦が今注目のモデルを一斉試聴
高橋 敦
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
>>本命「サウンドバー」一斉試聴のレビュー一覧はこちら

<MODEL 1>
充実の低音再生を実現するハイエンド・サウンドバー

BOSE
CineMate 1 SR digital home theater speaker system
¥180,600(税込)>>製品データベース
2011年9月30日発売


映画BD
★★★★
テレビ番組 ★★★★★
音楽 ★★★★★
C/P ★★


Bluetooth HDMI入出力 光デジタル
入力
同軸デジタル
入力
アナログ入力 HDオーディオ対応 サブウーファー
入 ー/出 ー
2
2
1
有(ワイヤレス)


シンプルなボディにボーズのサウンド技術を結集

ボーズによるサラウンドシステムの“1.1ch”タイプで、バー+サブウーファーの構成だ。サラウンド音場は「PhaseGuide sound radiator technology」と「TrueSpace デジタルプロセッシング回路」で実現する。前者は、本体を覆うメッシュの微細な穴から放出される高音をビームとして制御することで、意図した場所からサウンドを聴こえさせる技術、後者は左右の耳の時間差、音圧差、スペクトラム差を調整することで立体感のあるサウンドを実現する技術だ。

基本仕様の面では、HDMI端子は搭載せず、主な音声入力は光または同軸のデジタル端子となる。

本機の端子部。テレビ音声入力用として同軸/光デジタル、アナログLR(RCA)の各端子を搭載。加えて、AUXとして同軸/光デジタル端子を装備する

サブウーファーはワイヤレス、バーは高さが抑えられている

設置性の面では、フロントバーの高さが6cmに抑えられていることがポイント。テレビの前に置いても邪魔に感じにくい。サブウーファーはワイヤレス接続で設置の自由度を確保。またバーは壁掛け設置も可能。その場合はラック設置の際とは向きが変わり、高さではなく奥行を抑えて、壁に薄く貼り付けるような設置となる。

42型テレビとの組み合わせ

55型テレビとの組み合わせ

■低音の抜けがよく会話も情報量豊かに伝える

シンプルを旨とするボーズ製品らしくサウンドモード等は用意されていないので、そのままストレートに試聴した。映画『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』冒頭のアクションシーンではまず、ゴロゴロと唸る低音が耳障りではなく、しかし大きな存在感を放つ。低音の感触が実に良い。その後のジェット噴射や砲声の低音も自然で、なおかつ抜けっぷりがよく迫力がある。

サラウンド感については、例えばマリの歌声が後方から聞こえる様子までは再現しきれない。しかし前方音場の広がりは素晴らしく豊か。部屋前方の壁が面で鳴っているかのような印象だ。声や電子音が溢れる場面でのそれぞれのクリアさ、情報量も十分。

映画『言の葉の庭』からの雨の公園の東屋での会話シーンでは、声の表現力を強く発揮。ヒロイン訳を担当する花澤香菜さんの声の優しさ、内面で心が弾んでいるのが口調や声色に少しずつ現れてくる様子など、台詞の情感の描写が見事。年下男子の声色が少しずつほぐれていく様子もしっかりと伝えてくる。適度な柔らかさと厚みによる肉声感に加えて、声の細かな要素もほどよく描き込むことで、会話の表情が豊かに表現されている。

低音の質感の良さ、情報量の多さなど、映画BD再生は非常に好印象だった

テレビのサイズと映画音場の広がりや厚みとのマッチングは、55型でもまだ余裕を感じられる。

テレビ録画の天気予報等での声の心地よさ聴き取りやすさは今回テストした中でトップクラス。声が少し大柄なのだが、それも含めて好感触だ。


本機のリモコン
ベースの再現がすばらしくグルーヴ感が充実

音楽はiPhoneからアナログ接続で試聴した。ベースの安定感が素晴らしい。音程が大きく上下するフレーズでもクラブ系の深く沈むベースでも、音色の膨らみや厚みがふらつかない。

音色に弾みがあることも特長で、グルーブがより楽しいものとして伝わってくる。ギターのカッティングも枯れた音色で抜けがよく、これまたグルーブを高めてくれる。女性ボーカルの表現は、優しい厚み、柔らかなざらつきとでも言うべき手触りなど、文句なしだ。


BOSE CineMate 1 SR digital home theater speaker system

【SPEC】<総合>●対応音声フォーマット:Dolby Digital、DTS Digital Surround、MPEG-2 AAC、Linear PCM ●音声入力端子:光デジタル×2、同軸デジタル×2、アナログLR(RCA)×1 <サウンドバー部>●外形寸法:935W×61H×124Dmm ●質量:3.5kg <サブウーファー部>●外形寸法:193W×282H×373Dmm ●質量:6.3kg


▼その他のレビューはこちら
DENON DHT-S413
MAXELL MXSP-SB2000
ONKYO SBT-100
PANASONIC SC-HTB570
PIONEER HTP-SB550
SONY HT-CT660
TDK Life on Record SP-XATV1000BK
YAMAHA YSP-2200

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
クローズアップCLOSEUP
アクセスランキング RANKING
1 楽天ブラックフライデーでJBLの超人気サウンドバー「BAR 1000/800」が激安!プロも驚く革新的モデルはどんな音を鳴らす?
2 評論家が厳選!マランツ「MODEL M1」でPolk Audio/KEF/TAD/Harbethのスピーカーを鳴らす
3 ビクター新ワイヤレスヘッドホン「HA-S99N」速攻レビュー! 評論家が「もう驚きでしかない」と高評価した魅力とは?
4 ボーズ、McIntosh Groupを買収。マッキントッシュ、ソナス・ファベールが傘下に
5 レグザが100型クラス大画面4Kテレビを拡充する理由とは? 目黒蓮の特別コメントも
6 パナソニック「2023年度 優秀ご販売店様謝恩会」を開催。21店が栄誉に輝く
7 山之内 正氏によるエソテリック×アキュフェーズ×マランツ比較試聴会、「ハイエンドオーディオ&アクセサリーショウ2024」で開催
8 オーディオファイル待望の物量投入型プリメインアンプ!デノン「PMA-3000NE」をクオリティチェック
9 B&Wの音は “信頼に値する重要な指標”。音元出版の新試聴室に「802 D4」が導入されたワケ
10 新開発ユニットを巧みに操る懐深いサウンド。ELAC「Debut 3.0」フロア型/ブックシェルフ型を聴く
11/22 10:41 更新
MAGAZINE
音元出版の雑誌
オーディオアクセサリー193号
季刊・オーディオアクセサリー
最新号
Vol.194
オーディオアクセサリー大全2025~2026
別冊・ケーブル大全
別冊・オーディオアクセサリー大全
最新号
2025~2026
プレミアムヘッドホンガイドマガジン vol.22 2024冬
別冊・プレミアムヘッドホンガイドマガジン
最新号
Vol.22
プレミアムヘッドホンガイド Vol.32 2024 AUTUMN
プレミアムヘッドホンガイド
(フリーマガジン)
最新号
Vol.32(電子版)
VGP受賞製品お買い物ガイド 2024年冬版
VGP受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2024年夏版(電子版)
DGPイメージングアワード2024受賞製品お買い物ガイド(2024年冬版)
DGPイメージングアワード受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2024年冬版(電子版)
音元出版の雑誌 電子版 読み放題サービス
「マガジンプレミアム」お試し無料!

雑誌販売に関するお問合せ

WEB
  • PHILE WEB
  • PHILE WEB AUDIO
  • PHILE WEB BUSINESS
  • ホームシアターCHANNEL
  • デジカメCHANNEL
AWARD
  • VGP
  • DGPイメージングアワード
  • DGPモバイルアワード
  • AEX
  • AA AWARD
  • ANALOG GPX