公開日 2015/01/09 11:20
ハイレゾDLにもトライ!格安SIM「b-mobile SIM 高速定額」はAVファン的に“使える”のか!?
<山本敦のAV進化論 第38回>
先日は本連載で「ぷららモバイルLTE」を紹介しながら、SIMロックフリー端末と定額・データ通信量無制限の格安SIMカードとの組み合わせによるAV的な使いこなしについて検証を行った(関連ニュース)。今回は日本通信のb-mobileブランドから昨年12月12日に登場した、“高速通信・定額使い放題”のSIMカード「b-mobile SIM 高速定額」を取り上げてみたい。
■なぜ“高速通信・定額使い放題”が必要なのか
そもそもAVファンになぜ格安SIMカードが必要なのか?「スマホはネット検索やメール、そしてたまに電話で使うのみ、音楽を聴く時にもアプリに保存してからオフラインで聴いてるから、データ通信量はキャリアのプラン内で十分間に合ってる」という方も多いだろう。でも想像してみて欲しい。もしもデータ通信が容量無制限で使えたら、スマホやタブレットでもっと色んなAVコンテンツが自由に楽しめるようになるし、それを体験してみたら病みつきになるはずだ。
本連載の初回に取り上げた「リモート視聴」。利用できるようになって間もなく1年になるが、AVファンはともかく、一般的な注目度はまだ高まっていないと言えるのではないだろうか。筆者の周りにも知っている、または利用しているという人も少ない。考えてみれば当然のことで、大手キャリアが販売するスマホやLTEタブレットでは、1ヶ月間に使えるデータ量の上限が決まっているし、そのうえ1GB/3日間で通信速度制限のペナルティがかかる。リモート視聴はストリーミング、つまり通信しっぱなしで利用するのだからこれは大きな問題だ。
先頃NTTドコモではLTEサービス「Xi」のプランで1GB/3日間の制限を撤廃したようで、これは大いに歓迎すべき朗報だ。本稿執筆時点でauとソフトバンクはまだこれに追随してはいない。このように環境は少しずつ好転してきているとはいえ、例えば筆者が使っているBDレコーダーでは、外出先でリモート視聴をLTE経由で2時間前後も見てしまうと、軽く1GBの通信容量を超えてしまう。
筆者はスマホをエンタメコンテンツの鑑賞用としてだけでなく、外出先でテザリングしたり、音楽ストリーミングサービスの聴取にも使っているので、月間に許容されている通信量内に収めるにはリモート視聴はかなり控えめに使わなければならず、最初は便利に感じていたが徐々にLTEでは使わなくなってしまった。この窮屈さがリモート視聴の普及がいまひとつ進まない大きな要因になっていると思う。
ヨーロッパではフランスのQobuzがFLAC 44.1kHz/16bitのCD品質の音楽ストリーミングサービスを既にモバイル端末向けにも展開している。日本でも定額聴き放題のストリーミング型音楽配信がスタートしているが、これもまた伸び悩んでいるサービスの一つで、昨年は結局Spotifyの日本上陸は実現しなかった。様々な理由があってのことだと思うが、ここでもやはりデータ通信量の制限がひとつのボトルネックになっているのではないだろうか。「SIMロックフリー端末+定額・データ通信量無制限の格安SIMカード」の普及は今年、モバイルAVエンターテインメントの成長に欠かせない重要な製品・サービスカテゴリーの一つになるものと筆者は期待している。
■使い放題、かつLTEの高速通信を“ベストエフォート”で提供
そんなわけで、今回取り上げる「b-mobile SIM 高速定額」に注目していきたい。提供する日本通信は「キャリアができない、あるいはやりにくいサービスを実現し、提供すること」をミッションに掲げる企業であり、アマゾンやイオンをパートナーにSIMカードや格安端末を展開するほか、今月の市場投入が予告されている「VAIOブランドのスマートフォン」も注目を浴びている、国内MVNO(Mobile Virtual Network Operator:仮想移動体通信事業者)の先駆的企業だ。そのサービスにはモバイルAVコンテンツが快適に楽しめるようになる、いくつかの大きな特長がある。
■なぜ“高速通信・定額使い放題”が必要なのか
そもそもAVファンになぜ格安SIMカードが必要なのか?「スマホはネット検索やメール、そしてたまに電話で使うのみ、音楽を聴く時にもアプリに保存してからオフラインで聴いてるから、データ通信量はキャリアのプラン内で十分間に合ってる」という方も多いだろう。でも想像してみて欲しい。もしもデータ通信が容量無制限で使えたら、スマホやタブレットでもっと色んなAVコンテンツが自由に楽しめるようになるし、それを体験してみたら病みつきになるはずだ。
本連載の初回に取り上げた「リモート視聴」。利用できるようになって間もなく1年になるが、AVファンはともかく、一般的な注目度はまだ高まっていないと言えるのではないだろうか。筆者の周りにも知っている、または利用しているという人も少ない。考えてみれば当然のことで、大手キャリアが販売するスマホやLTEタブレットでは、1ヶ月間に使えるデータ量の上限が決まっているし、そのうえ1GB/3日間で通信速度制限のペナルティがかかる。リモート視聴はストリーミング、つまり通信しっぱなしで利用するのだからこれは大きな問題だ。
先頃NTTドコモではLTEサービス「Xi」のプランで1GB/3日間の制限を撤廃したようで、これは大いに歓迎すべき朗報だ。本稿執筆時点でauとソフトバンクはまだこれに追随してはいない。このように環境は少しずつ好転してきているとはいえ、例えば筆者が使っているBDレコーダーでは、外出先でリモート視聴をLTE経由で2時間前後も見てしまうと、軽く1GBの通信容量を超えてしまう。
筆者はスマホをエンタメコンテンツの鑑賞用としてだけでなく、外出先でテザリングしたり、音楽ストリーミングサービスの聴取にも使っているので、月間に許容されている通信量内に収めるにはリモート視聴はかなり控えめに使わなければならず、最初は便利に感じていたが徐々にLTEでは使わなくなってしまった。この窮屈さがリモート視聴の普及がいまひとつ進まない大きな要因になっていると思う。
ヨーロッパではフランスのQobuzがFLAC 44.1kHz/16bitのCD品質の音楽ストリーミングサービスを既にモバイル端末向けにも展開している。日本でも定額聴き放題のストリーミング型音楽配信がスタートしているが、これもまた伸び悩んでいるサービスの一つで、昨年は結局Spotifyの日本上陸は実現しなかった。様々な理由があってのことだと思うが、ここでもやはりデータ通信量の制限がひとつのボトルネックになっているのではないだろうか。「SIMロックフリー端末+定額・データ通信量無制限の格安SIMカード」の普及は今年、モバイルAVエンターテインメントの成長に欠かせない重要な製品・サービスカテゴリーの一つになるものと筆者は期待している。
■使い放題、かつLTEの高速通信を“ベストエフォート”で提供
そんなわけで、今回取り上げる「b-mobile SIM 高速定額」に注目していきたい。提供する日本通信は「キャリアができない、あるいはやりにくいサービスを実現し、提供すること」をミッションに掲げる企業であり、アマゾンやイオンをパートナーにSIMカードや格安端末を展開するほか、今月の市場投入が予告されている「VAIOブランドのスマートフォン」も注目を浴びている、国内MVNO(Mobile Virtual Network Operator:仮想移動体通信事業者)の先駆的企業だ。そのサービスにはモバイルAVコンテンツが快適に楽しめるようになる、いくつかの大きな特長がある。