公開日 2018/09/07 16:51
最上級のマランツサウンドがこの価格で手に入る! マランツ「SA‐12」「PM‐12」驚異の実力
独自テクノロジーの結集
多くのデジタルプレーヤーがDACチップという選択肢を採るなかで、あくまで「マランツの理想のサウンド」を実現するために独自に作り出されたディスクリートDAC、「MMM(Marantz Musical Mastering)」。その結果手に入れた「オリジナリティ」で大きな評価を得たSA-10の登場から約2年。その独自性を見事に投入した待望のミドルクラスモデルSA-12がついに登場する。同時に発売されるプリメインアンプPM-12も含め、今回も追求したのはまさにマランツならではの音。最先端の音楽信号へリニアに反応するハイスピードを実現した本機は、果たしてどのようなサウンドを聴かせてくれるのだろうか。
MARANTZ
SA-12(写真上)
デジタルプレーヤー/¥300,000(税別)
PM-12(写真下)
プリメインアンプ/¥300,000(税別)
独自DAC「MMM」を搭載
■“12”に秘めたマランツの音
2016年にマランツのフラグシップモデル「SA‐10」と「PM‐10」が登場した時の注目度の高さを、筆者はいまでも鮮明に覚えている。自社開発の革新的なDAC回路とオリジナルSACDドライブメカを搭載したSACDプレーヤー、セパレートアンプを凌駕するクオリティを実現するべく企画されたプリメインアンプ。それらは発表されるやいなや高い注目を集め、お披露目会を兼ねた各地の試聴イベントは、新フラグシップの“マランツサウンド”に期待するオーディオファイルで大盛況だった。
そして2018年、本誌発売直前の7月13日に、新シリーズとなる“12”のデジタルプレーヤー「SA‐12」とプリメインアンプ「PM‐12」が発売される。同社ミドルクラス“14”の後継機としての登場だが、驚くべきは“10”の技術コンセプトやパーツの多くをそのまま継承した完全新規設計のモデルで、しかも価格を半分に抑えていることだ。まさか10シリーズの技術をここまで継承しつつ、この価格を実現するモデルが現れるとは。そこには、最先端の技術とサウンドをより多くのオーディオファイルへ届けたいというマランツ開発陣の想いが感じられる。
SA‐12は、SACD、CD、ハイレゾファイルを保存したデータディスクの再生に対応したデジタルプレーヤーだ。ディスクドライブメカには、SA‐10に搭載される第7世代のオリジナル・メカエンジン「SACDM‐3」を採用。トレイのローディングメカおよびデコーダー、シャーシ、キャストトレー、トレーカバーに至るまでSA‐10と共通だ。
大きな特徴は、SA‐10で3年以上の歳月をかけて開発されたオリジナルディスクリートDAC回路「Marantz Musical Mastering」(MMM)を、“ほぼそのまま”で採用すること。汎用DACチップに頼らず、パーツ選定を自由に行えるディスクリート回路とすることで、音の要となるDAC部をマランツの目指すサウンドにコントロールしている。
本誌読者にとって注目なのは、SA‐12が11.2MHz DSDおよび384kHz/32bit PCMの再生に対応するUSB‐B入力を備えている点だ。ファイル再生においても、この“至宝”ともいえるディスクリートDAC回路が活用されるのである。
一方のプリメインアンプ、PM‐12の内容も強力だ。PM‐10と同じHypex社のスイッチングアンプ・モジュールHDAM-SA3をパワーアンプ部に搭載。それによって得られたスペースファクターを活かし、このクラスのプリメインアンプとしては破格ともいえる規模のプリアンプ回路を搭載する。さらにスペースを活かし、パワー部とプリ部の電源を完全独立構成としている。
リアルすぎるほどの再現性
■高度なS/Nと静寂感
スピーカーにB&Wの「803 D3」を用いて、SA‐12とPM‐12を試聴した。まずはMacBook ProをトランスポートとしてUSB接続を行い、ECMレーベルの名盤、チック・コリア『A.R.C.』(2.8MHz DSD)を再生する。
MARANTZ
SA-12(写真上)
デジタルプレーヤー/¥300,000(税別)
PM-12(写真下)
プリメインアンプ/¥300,000(税別)
独自DAC「MMM」を搭載
■“12”に秘めたマランツの音
2016年にマランツのフラグシップモデル「SA‐10」と「PM‐10」が登場した時の注目度の高さを、筆者はいまでも鮮明に覚えている。自社開発の革新的なDAC回路とオリジナルSACDドライブメカを搭載したSACDプレーヤー、セパレートアンプを凌駕するクオリティを実現するべく企画されたプリメインアンプ。それらは発表されるやいなや高い注目を集め、お披露目会を兼ねた各地の試聴イベントは、新フラグシップの“マランツサウンド”に期待するオーディオファイルで大盛況だった。
そして2018年、本誌発売直前の7月13日に、新シリーズとなる“12”のデジタルプレーヤー「SA‐12」とプリメインアンプ「PM‐12」が発売される。同社ミドルクラス“14”の後継機としての登場だが、驚くべきは“10”の技術コンセプトやパーツの多くをそのまま継承した完全新規設計のモデルで、しかも価格を半分に抑えていることだ。まさか10シリーズの技術をここまで継承しつつ、この価格を実現するモデルが現れるとは。そこには、最先端の技術とサウンドをより多くのオーディオファイルへ届けたいというマランツ開発陣の想いが感じられる。
SA‐12は、SACD、CD、ハイレゾファイルを保存したデータディスクの再生に対応したデジタルプレーヤーだ。ディスクドライブメカには、SA‐10に搭載される第7世代のオリジナル・メカエンジン「SACDM‐3」を採用。トレイのローディングメカおよびデコーダー、シャーシ、キャストトレー、トレーカバーに至るまでSA‐10と共通だ。
大きな特徴は、SA‐10で3年以上の歳月をかけて開発されたオリジナルディスクリートDAC回路「Marantz Musical Mastering」(MMM)を、“ほぼそのまま”で採用すること。汎用DACチップに頼らず、パーツ選定を自由に行えるディスクリート回路とすることで、音の要となるDAC部をマランツの目指すサウンドにコントロールしている。
本誌読者にとって注目なのは、SA‐12が11.2MHz DSDおよび384kHz/32bit PCMの再生に対応するUSB‐B入力を備えている点だ。ファイル再生においても、この“至宝”ともいえるディスクリートDAC回路が活用されるのである。
一方のプリメインアンプ、PM‐12の内容も強力だ。PM‐10と同じHypex社のスイッチングアンプ・モジュールHDAM-SA3をパワーアンプ部に搭載。それによって得られたスペースファクターを活かし、このクラスのプリメインアンプとしては破格ともいえる規模のプリアンプ回路を搭載する。さらにスペースを活かし、パワー部とプリ部の電源を完全独立構成としている。
リアルすぎるほどの再現性
■高度なS/Nと静寂感
スピーカーにB&Wの「803 D3」を用いて、SA‐12とPM‐12を試聴した。まずはMacBook ProをトランスポートとしてUSB接続を行い、ECMレーベルの名盤、チック・コリア『A.R.C.』(2.8MHz DSD)を再生する。