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公開日 2018/10/25 06:35

“走るために生まれた” ワイヤレスイヤホン、Jaybird「TARAH」「X4」はスポーツ以外でもオススメだ

新開発「イヤージェル」でフィット感向上
山本 敦
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Jaybird(ジェイバード)は、いま最も勢いに乗るスポーツイヤホンブランドだ。創設者であるJudd Armstrong氏は、自身がウィンタースポーツやランニングをこよなく愛するアスリートでもある。スポーツなどで体を動かしながら音楽を聴きたい時、最も心地よく楽しめるツールを自らの手で作ろうとしてたどり着いた「アスリートによる、アスリートのためのイヤホン」が世界中で脚光を浴びている。そのJaybirdから2018年秋に登場する最新ワイヤレスイヤホン「Jaybird X4」と「Jaybird TARAH(タラ)」をレポートしよう。

「Jaybird TARAH」(写真左)と「Jaybird X4」(写真右)をレポート

新開発・イヤージェルで高いフィット感を叶えた「TARAH」「X4」

Jaybird TARAH(以下:TARAH)は、ランニングを楽しむシーンに最適化された新シリーズ。“タラ”と読む名前は、長距離走に優れた能力を持つ中米の先住民族“タラウマラ”に由来している。もう一方のJaybird X4(以下:X4)は、その名前からもわかる通り、2017年春に発売されたスポーツイヤホン「Jaybird X3 Wireless」の後継モデルだ(関連ニュース)。

ランニングを楽しむシーンに最適化された新シリーズ。長距離走に優れた能力を持つ中米の先住民族“タラフマラ”に由来して、TARAH(タラ)と名付けられた

どちらもBluetooth対応のワイヤレスイヤホンであり、音楽再生とハンズフリー通話が楽しめる。Jaybirdはこれまでにも自ら厳しい評価基準を作り、水やホコリへの耐久性と汗や泥汚れなどへの強さを追求してきた。今回の新製品も独自のハイレベルな検査基準をクリアしつつ、IPX7相当のタフな防水性能も備えている所に注目したい。なお、JaybirdではこれまでIPXを取得していなかったが、自社内の高い水準をクリアすることで、従来製品もTARAHやX4と同様の防水性能は備わっている。

先述の通り、TARAHはJaybirdのワイヤレスイヤホンに新しく加わるシリーズで、ランニングを科学した心地良い装着感を徹底的に追求し、練り上げている。ブランドの先進性を象徴する顔になりそうなTARAHシリーズ、今後どんな風に育っていくのか楽しみだ。

カラーは3色をラインナップ

付属のイヤーピースもそれぞれカラーが異なる

イヤーピースはフィンと一体成形の専用パーツを採用する。柔らかなシリコンの中にジェルが入った「イヤージェル」を使っていて、外耳のくぼみにスタビライザーをフィットさせれば、ランニング中は言うまでもなく、ダンスや体を激しく動かすエクササイズの時に身に着けていても、たやすく外れることはないだろう。

イヤーピースはスタビライザーと一体成形

柔らかなシリコンの中にジェルが入った「イヤージェル」で、ソフトで高いフィット感を実現

内蔵するバッテリーは約1.5時間の充電で最長約6時間の音楽リスニングが楽しめる。充電端子はイヤホンの防水・防汗性能を担保するためにJaybirdが開発したオリジナルの形状のもの。X4も同様にオリジナル設計の充電端子を備えており、それぞれクレードルの仕様も異なる。クレードルはいずれも軽くてコンパクトなので持ち運びにも便利だ。

充電はリモコン部に備えた端子を、専用クレードルに装着して行う。クレードルにはUSB端子がついている

X4の充電端子。TARAHもX4もそれぞれオリジナル設計となっていて、形状は異なる

左右のイヤホンをつなぐケーブルには、ランニングの際にブラつきが抑えられるよう、はじめから首の後ろに最短距離で回せる長さに設計されている。インラインに設けた「スピードシンチ」と呼ぶアジャスターによって、フィット感を自在にアレンジできる。体に合わせてぴったりと調節できるのは、アスリートにとって魅力だ。

「スピードシンチ」と呼ぶアジャスターによって長さ調整が可能

より頭や首周りにフィットさせた長さにすることで、走る際にもぶらつかない

走りながら使ってみても、首元にケーブルが当たらないので、ストレスに感じることは一切なかった。このフィット感の高さは完全ワイヤレスイヤホンも顔負けだ。スポーツシーンに限らず、日常生活で街を歩きながらイヤホンを使う時にもメリットが大きいデザインだと思う。

イヤホンの装着は下掛けスタイル。イヤージェルが程よくソフトで簡単に装着でき、さらにフィット感も高い

一方の「X4」は、高評価を得た前機種「X3」の基本性能はそのままに、バランスの良いサウンドも踏襲する6mm口径のダイナミック型ドライバー搭載のイヤホン。本体形状と素材に見直しをかけて、さらに装着感を高めている。

X4もカラーは3色。TARAHよりも落ち着いたカラーリングを採用している

X4も手軽に長さ調整が可能な「スピードシンチ」を備える

本機もイヤージェルを採用しており、こちらはイヤーピースとスタビライザーを個々のパーツに分けた形で、よりフィット感を自在にアレンジすることができる。低反発フォーム製のイヤーピースも同梱している。

X4はイヤーピースとスタビライザーが分離する、従来と同様のスタイル。素材にイヤージェルを採用することで、こちらもフィット感を高めている

低反発フォーム製のイヤーピースも用意

ケーブルはTARAHと同様に最短サイズ設計、スピードシンチによる間隔調整も可能だ。X4では、イヤホンを身に着ける際には通常のアンダースタイルのほか、耳の裏側にループ掛けするオーバースタイルの2通りが選べる。装着スタイルを変える際には、本体の左右をスイッチし、スタビライザーを付け直すユニークな方法を採用。この際、左右チャンネルの音声出力はモバイルアプリ「Jaybird」で切り替える。

上掛け(オーバーイヤー)、下掛け(アンダーイヤー)の両スタイルに対応。オーバーイヤーにする事でフィット感はさらに向上。スピードシンチと合わせて頭に沿うように装着できるので、まるでイヤホンを着けていないかのようなフィット感。また走りながらのリモコン操作もしやすい

X4が本体に内蔵するバッテリーは、約2時間の充電で最長約8時間の連続音楽再生が楽しめる。バッテリーの残量は音声ガイド、またはアプリの画面から確認できる。音声ガイドはアプリから日本語も含む複数の言語から選べた。

次ページランニングを後押ししてくれるような、中低域に存在感あるサウンド

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