公開日 2019/03/30 07:00
我が子の試合がテレビ中継のように! 動画撮影中にスコアを記録、JVC「Everio R」レビュー
画質や使い勝手を試す
■レジャーだけでなく日常使いにも役立つ4つのタフネス機能
天候が急変しても気にせず撮影が継続できる“タフネス機能”を備えたカメラ、それがJVC「Everio R」シリーズだ。その性能は、防水、防塵、耐衝撃、耐低温の4つの保護性能に渡り、名付けて「QUAD PROOF(クワッド・プルーフ)」。今回はその最新モデルで、スポーツチーム向けアプリ「teamnote」および「teamnote SPORTS」との連携機能を備えるなどした「GZ-RX685J」を採り上げたい。
「GZ-RX685J」は、従来よりも特に防水性能を強化した「GZ-RX680」をベースにしたモデル。従来は水深5mで30分が限度だったが、それを1時間まで使用できるようなり、1m程度のシュノーケリングなら約4時間もの連続利用可能ができる。もちろん、海水の中で使用した後はジャブジャブと水洗いできるので、塩が残ったりすることもない。
この機能は日常使いでも大いに役立つ。撮影中に天候が急変してもまったくへっちゃらななのだ。通常ならカメラへの影響を考えて撮影の継続が出来なくなるが、本機ならそれも可能。自分が濡れることさえ気にならなければ、天候など一切気にしなくて良いのだ。
さらに滑ってカメラを落としてもカメラの機能には影響は与えない。液晶モニター面を内側にして閉じた状態で、1.5mの高さから3cm厚の合板上へ落下させる社内試験に合格しているからだ。まぁ、落としたことで本体に傷は付くかも知れないが、カメラが壊れない安心感はありがたいことこの上ない。
一方、バッテリーはこのシリーズとなってから内蔵型としている。「バッテリー交換が出来ない」ということでもあるが、これはうっかり濡れたままバッテリーを出し入れして、内部にダメージを与えないための対策だ。その分だけ容量も大型化して連続撮影時間は約4.5時間。バッテリー残量さえ気にしておけば大丈夫だろう。また、このバッテリーはスマートフォンなどへ給電することも出来る。給電中は撮影はできないが、いざという時に役立つ機能と言える。
■習い事やスポーツなどに役立つ面白い機能も
このカメラには習い事やスポーツなどに役立つ面白い機能も備わっている。それが「比較再生」と、「スコアリング撮影」だ。
比較再生は二つの画面を左右に並べ、一定時間、同時に再生できる機能だ。再生できる起点はそれぞれ設定できるので、たとえば模範の演技を左側にして自分の演技がどう違うのかを映像を通して確認するのに役立つ。映像は縦/横いずれにでも切り換えられ、さらに“ミラーリング”として映像を反転させることも出来る。
スコアリング撮影は、同社が展開する「teamnote」サービスと連携することで、野球・サッカー・バスケットボールの試合撮影中に、アプリから入力したスコアやカウントなどの情報をビデオの映像と一緒に記録することができるというもの。映像がスコア付で楽しめるため、試合終了後のアフターゲームも盛り上がることが期待できる。いずれもアプリ側で行う機能だが、使いこなせばビデオカメラの新たな使いこなしとなるだろう。スポーツを撮影するとなれば必然的に野外での撮影が多くなり、砂埃や雨などハードな環境になることもある。4つのタフネス性能を備える本機はそうした点での安心感も強い。
ビデオカメラとしての能力はどうか。本機は光学40倍という驚くべきズーム倍率を備え、焦点距離1,600mm(35mm換算)を超える超望遠撮影ができるのだ。さらに手ブレ補正をONにすれば、その分だけ映像がクロップされて倍率はさらに高まる。
一方で広角端は手ブレ補正をOFF状態でも40.5mm相当。正直この数値は今ドキのビデオカメラとしてもかなり狭く、室内撮影では使いにくさを感じざるを得ない。望遠端にしてもF値が6.3ともなり、条件が良くないとノイズが目立ってくるのだ。その意味で、望遠撮影時は輝度が十分ある屋外であることをあらかじめ想定しておくといいだろう。
手ブレ補正は電子式を採用しており、設定は2段階。補正レベルが高くなるに従い、クロップ量は増えていくため、その分だけ広角端は狭くなり、解像度も下がる。ONすることで一定の画質劣化は避けられないのだ。さらに言えば、望遠時は補正が手ブレに追従せずカクカクとした動きとして表れることもある。
ではそれによる画質の影響はどうなのか。撮影した映像はコントラストが低めではあるものの、輝度が十分ある中で撮影すればフルHDらしい解像度は確保されている。その条件下なら発色も良好で、美しさもそれなりに感じられる。そのまま高倍率ズームを上手に活用すれば、運動会で活躍する我が子のドアップ撮影だって可能になるのだ。タフネス機能を活かすことで本機の魅力はさらに引き出すことができるだろう。
はっきり言えば、ビデオカメラとして画質が少しでも良い方がいいという人に本機は向かない。逆に天候など環境を気遣って撮影するのは煩わしい、あるいは海や川などで遊ぶことが多い人なら、本機は格好の一台になるはずだ。本機の立ち位置はそうした利用シーンにあると言っていいだろう。
天候が急変しても気にせず撮影が継続できる“タフネス機能”を備えたカメラ、それがJVC「Everio R」シリーズだ。その性能は、防水、防塵、耐衝撃、耐低温の4つの保護性能に渡り、名付けて「QUAD PROOF(クワッド・プルーフ)」。今回はその最新モデルで、スポーツチーム向けアプリ「teamnote」および「teamnote SPORTS」との連携機能を備えるなどした「GZ-RX685J」を採り上げたい。
「GZ-RX685J」は、従来よりも特に防水性能を強化した「GZ-RX680」をベースにしたモデル。従来は水深5mで30分が限度だったが、それを1時間まで使用できるようなり、1m程度のシュノーケリングなら約4時間もの連続利用可能ができる。もちろん、海水の中で使用した後はジャブジャブと水洗いできるので、塩が残ったりすることもない。
この機能は日常使いでも大いに役立つ。撮影中に天候が急変してもまったくへっちゃらななのだ。通常ならカメラへの影響を考えて撮影の継続が出来なくなるが、本機ならそれも可能。自分が濡れることさえ気にならなければ、天候など一切気にしなくて良いのだ。
さらに滑ってカメラを落としてもカメラの機能には影響は与えない。液晶モニター面を内側にして閉じた状態で、1.5mの高さから3cm厚の合板上へ落下させる社内試験に合格しているからだ。まぁ、落としたことで本体に傷は付くかも知れないが、カメラが壊れない安心感はありがたいことこの上ない。
一方、バッテリーはこのシリーズとなってから内蔵型としている。「バッテリー交換が出来ない」ということでもあるが、これはうっかり濡れたままバッテリーを出し入れして、内部にダメージを与えないための対策だ。その分だけ容量も大型化して連続撮影時間は約4.5時間。バッテリー残量さえ気にしておけば大丈夫だろう。また、このバッテリーはスマートフォンなどへ給電することも出来る。給電中は撮影はできないが、いざという時に役立つ機能と言える。
■習い事やスポーツなどに役立つ面白い機能も
このカメラには習い事やスポーツなどに役立つ面白い機能も備わっている。それが「比較再生」と、「スコアリング撮影」だ。
比較再生は二つの画面を左右に並べ、一定時間、同時に再生できる機能だ。再生できる起点はそれぞれ設定できるので、たとえば模範の演技を左側にして自分の演技がどう違うのかを映像を通して確認するのに役立つ。映像は縦/横いずれにでも切り換えられ、さらに“ミラーリング”として映像を反転させることも出来る。
スコアリング撮影は、同社が展開する「teamnote」サービスと連携することで、野球・サッカー・バスケットボールの試合撮影中に、アプリから入力したスコアやカウントなどの情報をビデオの映像と一緒に記録することができるというもの。映像がスコア付で楽しめるため、試合終了後のアフターゲームも盛り上がることが期待できる。いずれもアプリ側で行う機能だが、使いこなせばビデオカメラの新たな使いこなしとなるだろう。スポーツを撮影するとなれば必然的に野外での撮影が多くなり、砂埃や雨などハードな環境になることもある。4つのタフネス性能を備える本機はそうした点での安心感も強い。
ビデオカメラとしての能力はどうか。本機は光学40倍という驚くべきズーム倍率を備え、焦点距離1,600mm(35mm換算)を超える超望遠撮影ができるのだ。さらに手ブレ補正をONにすれば、その分だけ映像がクロップされて倍率はさらに高まる。
一方で広角端は手ブレ補正をOFF状態でも40.5mm相当。正直この数値は今ドキのビデオカメラとしてもかなり狭く、室内撮影では使いにくさを感じざるを得ない。望遠端にしてもF値が6.3ともなり、条件が良くないとノイズが目立ってくるのだ。その意味で、望遠撮影時は輝度が十分ある屋外であることをあらかじめ想定しておくといいだろう。
手ブレ補正は電子式を採用しており、設定は2段階。補正レベルが高くなるに従い、クロップ量は増えていくため、その分だけ広角端は狭くなり、解像度も下がる。ONすることで一定の画質劣化は避けられないのだ。さらに言えば、望遠時は補正が手ブレに追従せずカクカクとした動きとして表れることもある。
ではそれによる画質の影響はどうなのか。撮影した映像はコントラストが低めではあるものの、輝度が十分ある中で撮影すればフルHDらしい解像度は確保されている。その条件下なら発色も良好で、美しさもそれなりに感じられる。そのまま高倍率ズームを上手に活用すれば、運動会で活躍する我が子のドアップ撮影だって可能になるのだ。タフネス機能を活かすことで本機の魅力はさらに引き出すことができるだろう。
はっきり言えば、ビデオカメラとして画質が少しでも良い方がいいという人に本機は向かない。逆に天候など環境を気遣って撮影するのは煩わしい、あるいは海や川などで遊ぶことが多い人なら、本機は格好の一台になるはずだ。本機の立ち位置はそうした利用シーンにあると言っていいだろう。