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PR 公開日 2022/06/24 09:59

シアターを新次元へ! パナソニック “ディーガ最高峰”「DMR-ZR1」実力検証

VGP2022 SUMMER 批評家大賞受賞
折原一也
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パナソニックのディーガ最高峰「DMR-ZR1」が批評家大賞に輝いた。高画質を極めた映像技術と、音響面での取り組みが評価されての授賞だ。審査員を務めた折原一也氏が、背景を解説する。

■超弩級「4Kトランスポーター」。UB9000を超える高画質


SPEC ●チューナー:BS 4K・110度CS 4K×3、地上デジタル×3、BS・110度CSデジタル×3 ●HDD容量:6TB ●録画目安時間:約390時間(4KDRモード)/最大約4680時間(おまかせ長時間 4K 8〜12倍録モード) ●主な入出力端子:HDMI出力×2、デジタル音声出力(光×1、同軸×1)、LAN×1、USB×2 ほか
高画質・高音質を探究するハイエンドのAVシステムは、歴史的にはUltra HDブルーレイなどパッケージメディアが主役だった。だが、近年は放送や動画配信でも4Kコンテンツの普及が進み、パッケージ以外でも高画質・高音質も求められる時代が到来。そんななか、パナソニックのディーガ「DMR-ZR1」が追求したのは、新4K衛星放送も動画配信もカバーしつつ、今なおUltra HDブルーレイ再生機として最高クラスの評価を受けている「DP-UB9000」以上の高画質・高音質で、ディスク再生もこなす、デジタル再生に特化した「4Kトランスポーター」という思想だ。

4Kチューナーも内蔵する録画再生機として、どのようにディーガ史上最高の画質・音質を目指すか。パナソニックが選んだ手法は「王道」だ。映像、電気回路、筐体、そして電源という基本設計の強化である。


アナログ回路を取り除き、そのスペースを生かしてデジタル回路用とドライブ(光ディスクおよびハードディスク)用に、各々最適化された独立電源を搭載したことが特長。ノイズの混入を防ぐと同時に、電源の余裕度を確保した。
ZR1の筐体は、UB9000の構造とシャーシを流用しているが、ZR1はデジタル特化の設計を極め、光ディスクやHDDなどのドライブ系とデジタル回路系に各々独立の専用電源を投入。随所にプレミアムパーツを駆使する“アナログ的アプローチ”でデジタル信号の忠実さを極める設計と振り切った。

特にハイエンドオーディオ界隈で注目度の高いシステムクロックには、UB9000比で約15db改善という超低位相ノイズ水晶発振器を搭載。あまりに高性能であるため輸出規制の対象となり、特別な申請と許可を得た上で採用しているという。


超低位相ノイズ水晶発振器をシステムクロックに採用。ルビーマイカコンデンサーと非磁性の炭素被膜抵抗で構成される、独自の「USBパワーコンディショナー回路」を4箇所に配置。ノイズを徹底的に防ぐ回路設計となっている。
4K録画再生機としては贅沢過ぎる仕様のZR1。実際にUltra HDブルーレイ版の『テネット』のジェット機で倉庫に突入するシーンを視聴しても、目が冴えるような画面全体の解像感、白色の機体の質感、黒の締まりも階調が丁寧で映える。なお、UB9000で採用されていたHDR信号に対するトーンマッピングなど画質調整機能も継承されており、高画質を極めるプレーヤーとして明らかに上位といえる。

■22.2ch音声をアトモスに。貴重コンテンツがシアターに

そして音質も大幅なグレードアップを遂げている。緊迫感ある音の再現は、どこまでも情報量志向だ。S/Nが極めて高いことで、一般的なプレーヤーで試聴したものとは別の収録がなされているのでは、と思ってしまうほどに格が違う。

そしてもうひとつ、ホームシアターファンにとって福音となるのが、ZR1の新しいアプローチ、業界初「22.2ch音声→ドルビーアトモス変換」機能の搭載だ。

22.2ch音声というと、NHKが主に8K放送の主力番組で採用しているサラウンド方式で、実はこの22.2ch音声、8Kで制作された番組をNHKのBS4Kで放送する際も採用されているため、新4K衛星放送を視聴できる環境ならば頻繁に触れる機会がある。

NHKで放送実績のある4K/22.2ch音声の番組は、執筆時点で、すでに180本以上。これだけのコンテンツが、リピート放送も含めると、毎週放送されているのだ。番組ジャンルはドキュメンタリーが最も多く、ドラマ、音楽、演劇、スポーツなど多岐にわたる。いずれも放送でしか見られない、ホームシアターファンにこそ観てほしい、高画質・高音質が楽しめるオンリーワンの番組群だ。


22.2chサラウンド音声を、業界で初めて、ドルビーアトモス信号に変換して出力する機能を搭載。ドルビー社との共同開発によるもので、性能は折り紙つき。「紅白歌合戦(第69回、70回)」も、これまでにない臨場感あふれるサラウンドで楽しめる。
本来は8K放送向けに制作されたサラウンドである22.2ch音声を再現できる環境は、現時点では極めて少ない。そこで、この22.2ch音声をドルビーアトモスへと変換して出力できるようにして、ホームシアター向けの視聴環境やサラウンドヘッドホンといった幅広い環境で楽しめるようにする機能、「22.2ch音声→ドルビーアトモス変換」だ。

技術的には「Dolby MAT」フォーマットという形式を用いることで、22.2ch分の音情報、オブジェクトを維持した上で外部機器への出力が可能。本機さえあれば、AVアンプやサウンドバーなどのドルビーアトモス対応機器で再生が可能となる。

実際に開発環境でもある大阪・門真で、ドルビーアトモスのホームシアター環境が整えられた視聴室でNHKのドキュメンタリー番組を体験したところ、従来の2chステレオの前方のみの空間から、音が天井や背後まで含めて広大なフィールドで広がる22.2chの音場を体験できた。これが、番組制作者が本来再現したかったサラウンド空間だったのか、と大いに感心させられた。

ディーガZR1は、様々な捉え方ができる製品である。4K放送、地デジ録画もできるレコーダーだし、Ultra HDブルーレイの再生に対応するプレーヤーでもある。だが、そんな利便性の高いマルチユースの機種に、ディーガ史上最高グレードの高画質・高音質設計を投入してしまった発想自体に、度肝を抜かれる。そして、業界初22.2ch音声→ドルビーアトモス変換という離れ技もやってのけた。最高峰の映像・音響体験をもたらすプロダクトとして批評家大賞にこそふさわしい。

(提供:パナソニック株式会社)

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