公開日 2013/07/30 11:00
マランツ「11シリーズ」大ヒットの舞台裏(4)ユーザーレポート編:Hermitageさん
マランツから昨年7月に登場したSACDプレーヤー「SA-11S3」とプリメインアンプ「PM-11S3」、今年2月発売のUSB-DAC/ネットワークプレーヤー「NA-11S1」が驚異的な売上台数を記録しているという。その舞台裏を探る連続企画の第4回では、実際に製品を購入したユーザーのみなさんに「11シリーズ」を選んだ理由や、その魅力について語っていただいた。
操作性に不満は残るも
一聴して分かる音の良さは素晴らしい
Hermitageさん(36歳・男性)
2007年にLINNが世にネットワークオーディオプレーヤ DSシリーズを発表し、他社がその後を追うように、ネットワークオーディオプレーヤを投入し始めた頃、まだネットワークオーディオプレーヤの可能性が未知数であったことから2010年11月に「お試し」的にマランツ NA7004を購入しました。
NA7004は、音質については、高S/N比、高解像度、見通しの良さなどのネットワークオーディオプレーヤーというものの素性のよさを感じさせてくれましたが、厚み、暖かさ、色気などは高級プレーヤーのレベルではなく、機能性については曲間が途切れてしまうなどCDプレーヤ以下。操作性に関してもアプリの完成度はLINNには遠く及ばないものでした。
そんな不満を抱えたまま利用していたところ、2013年2月にマランツ NA-11S1が国内で発表されました。
現在のマランツのラインナップの最上位モデルである11シリーズにラインナップされたことで音質への期待は高まり、機能的にも充実していたこともあり、買い替えの検討を始めました。
記事やレビューを見る限り、DSD再生、192KHz/24bit音源への対応、ギャップレス再生などに対応し、機能性については不足はなさそうでした。肝心の音質だけは、自分の耳で判断するしかないということで購入前に行きつけの販売店へ行き、NA7004も用意してもらい、比較させてもらいました。この比較のおかげで音質に対する不安は一掃され、唯一の不安として、操作性の面が残りましたが、この音に惹かれて購入を決めました。そのぐらい一聴して音は良いと分かりました。
数日後、家にNA-11S1が届いたので、NA7004と本体だけ交換する形で入れ替えました。
従来構成は以下のとおりです。
AVプリアンプ:DENON AVP-A1HD(3D upgrade ver.)
パワーアンプ:DENON POA-A1HD
フロントスピーカー:DALI Helicon 800(Pair)
リアスピーカー:DALI Helicon 800(Pair)
サブウーファー:DALI Helicon S600
ユニバーサルプレーヤ:DENON DVD-A1UD
ネットワークオーディオプレーヤ:Marantz NA7004
ゲーム機:Playstation3
プロジェクタ:Marantz VP-15S1
レコーダ類:Panasonic DIGA DMR-BZT9000 他
NAS:QNAP TS-119(HDD 1.5TB搭載)
HUB:アライドテレシス
その他ケーブル類:アナログ、デジタル(LANを含む)全てにオーディオグレード
を使用。
ケーブルも含めて、DENON、Marantz、DALI、audioquestなど、D&M関連製品ばかりです。これに今回マランツ NA-11S1をNA7004と入れ替えるかたちで追加しました。
すでにNA7004のために構築したネットワーク環境はありましたので、セットアップ自体はすぐに済みました。NA-11S1の電源を入れ、よく聴く曲をかけてみました。
◆image emortional & relaxing
このCD音源はCMやドラマ、ドキュメンタリー番組などの楽曲を集めたCDで録音状態もバラバラでそれほどよくもないのですが、ピアノ、バイオリン、チェロ、オーボエ、ギター、声など様々な音源が入っています。癒し系の音楽が好きなので、よく聴いています。
◆DIANA KRALL - WHEN I LOOK IN YOUR EYES
ハイレゾ音源としてはこちらを聴きました。よく聴く音源ですが、彼女のハスキーボイスにとっても癒されます。
NA-11S1導入当初には、音に硬さがありましたがエージングをかける時間と共に、ほぐれていくのが分かります。
解像度が高く、音のつながりが滑らか。豊かな余韻に、中低音の厚みと伸びきる高音。1つ1つの繊細な音色が重なり合って箱の中から飛び出してくるように音があふれてくるようです。音が体全体を包み込みこむような暖かさ、色気のようなものがあります。
音質は素晴らしい。
もちろんこのプレーヤの悪い点もあります。購入時から懸念のあった操作性です。純正アプリであるMarantz Remote Appの操作性は非常に使いにくいです。
アプリの操作性については、私感ではありますが、汎用アプリなどと比較すると使い勝手が悪く、直感的な操作ができません。LINN Kinsky、汎用アプリのSongbook Liteに遠く及ばないどころか、正直全く使う気になりません。
この点だけは、汎用アプリなどに良いお手本があるだけに「もっと努力していただきたい」と強く言いたい。
そしてギャップレス再生について。私の環境では事実上純正アプリ以外機能していません。UPnPの規格仕様的にはNA-11S1自体は機能を実装しているようなので、これはアプリ側の問題になるのですが、純正アプリを使う気にならないので、事実上ギャップレス再生機能は機能していません。
操作性には全く納得できませんが、11シリーズの名に恥じない素晴らしい音です。
<ふだん聴いている音楽>
ヒーリング系(レビュー参照)
<現在の使用システム>
レビュー参照(詳しくはPhile-webコミュニティ参照。)
<11シリーズ導入前の使用システム>
レビュー参照(詳しくはPhile-webコミュニティ参照。)
[連続企画]マランツ「11シリーズ」大ヒットの舞台裏 インデックスページはこちら>>
操作性に不満は残るも
一聴して分かる音の良さは素晴らしい
Hermitageさん(36歳・男性)
2007年にLINNが世にネットワークオーディオプレーヤ DSシリーズを発表し、他社がその後を追うように、ネットワークオーディオプレーヤを投入し始めた頃、まだネットワークオーディオプレーヤの可能性が未知数であったことから2010年11月に「お試し」的にマランツ NA7004を購入しました。
NA7004は、音質については、高S/N比、高解像度、見通しの良さなどのネットワークオーディオプレーヤーというものの素性のよさを感じさせてくれましたが、厚み、暖かさ、色気などは高級プレーヤーのレベルではなく、機能性については曲間が途切れてしまうなどCDプレーヤ以下。操作性に関してもアプリの完成度はLINNには遠く及ばないものでした。
そんな不満を抱えたまま利用していたところ、2013年2月にマランツ NA-11S1が国内で発表されました。
現在のマランツのラインナップの最上位モデルである11シリーズにラインナップされたことで音質への期待は高まり、機能的にも充実していたこともあり、買い替えの検討を始めました。
記事やレビューを見る限り、DSD再生、192KHz/24bit音源への対応、ギャップレス再生などに対応し、機能性については不足はなさそうでした。肝心の音質だけは、自分の耳で判断するしかないということで購入前に行きつけの販売店へ行き、NA7004も用意してもらい、比較させてもらいました。この比較のおかげで音質に対する不安は一掃され、唯一の不安として、操作性の面が残りましたが、この音に惹かれて購入を決めました。そのぐらい一聴して音は良いと分かりました。
数日後、家にNA-11S1が届いたので、NA7004と本体だけ交換する形で入れ替えました。
従来構成は以下のとおりです。
AVプリアンプ:DENON AVP-A1HD(3D upgrade ver.)
パワーアンプ:DENON POA-A1HD
フロントスピーカー:DALI Helicon 800(Pair)
リアスピーカー:DALI Helicon 800(Pair)
サブウーファー:DALI Helicon S600
ユニバーサルプレーヤ:DENON DVD-A1UD
ネットワークオーディオプレーヤ:Marantz NA7004
ゲーム機:Playstation3
プロジェクタ:Marantz VP-15S1
レコーダ類:Panasonic DIGA DMR-BZT9000 他
NAS:QNAP TS-119(HDD 1.5TB搭載)
HUB:アライドテレシス
その他ケーブル類:アナログ、デジタル(LANを含む)全てにオーディオグレード
を使用。
ケーブルも含めて、DENON、Marantz、DALI、audioquestなど、D&M関連製品ばかりです。これに今回マランツ NA-11S1をNA7004と入れ替えるかたちで追加しました。
すでにNA7004のために構築したネットワーク環境はありましたので、セットアップ自体はすぐに済みました。NA-11S1の電源を入れ、よく聴く曲をかけてみました。
◆image emortional & relaxing
このCD音源はCMやドラマ、ドキュメンタリー番組などの楽曲を集めたCDで録音状態もバラバラでそれほどよくもないのですが、ピアノ、バイオリン、チェロ、オーボエ、ギター、声など様々な音源が入っています。癒し系の音楽が好きなので、よく聴いています。
◆DIANA KRALL - WHEN I LOOK IN YOUR EYES
ハイレゾ音源としてはこちらを聴きました。よく聴く音源ですが、彼女のハスキーボイスにとっても癒されます。
NA-11S1導入当初には、音に硬さがありましたがエージングをかける時間と共に、ほぐれていくのが分かります。
解像度が高く、音のつながりが滑らか。豊かな余韻に、中低音の厚みと伸びきる高音。1つ1つの繊細な音色が重なり合って箱の中から飛び出してくるように音があふれてくるようです。音が体全体を包み込みこむような暖かさ、色気のようなものがあります。
音質は素晴らしい。
もちろんこのプレーヤの悪い点もあります。購入時から懸念のあった操作性です。純正アプリであるMarantz Remote Appの操作性は非常に使いにくいです。
アプリの操作性については、私感ではありますが、汎用アプリなどと比較すると使い勝手が悪く、直感的な操作ができません。LINN Kinsky、汎用アプリのSongbook Liteに遠く及ばないどころか、正直全く使う気になりません。
この点だけは、汎用アプリなどに良いお手本があるだけに「もっと努力していただきたい」と強く言いたい。
そしてギャップレス再生について。私の環境では事実上純正アプリ以外機能していません。UPnPの規格仕様的にはNA-11S1自体は機能を実装しているようなので、これはアプリ側の問題になるのですが、純正アプリを使う気にならないので、事実上ギャップレス再生機能は機能していません。
操作性には全く納得できませんが、11シリーズの名に恥じない素晴らしい音です。
<ふだん聴いている音楽>
ヒーリング系(レビュー参照)
<現在の使用システム>
レビュー参照(詳しくはPhile-webコミュニティ参照。)
<11シリーズ導入前の使用システム>
レビュー参照(詳しくはPhile-webコミュニティ参照。)
[連続企画]マランツ「11シリーズ」大ヒットの舞台裏 インデックスページはこちら>>