公開日 2015/07/15 10:54
「防音工事をすると音が良くなる!」理由とは? 試聴イベント「Acoustic Audio Forum」取材レポート
【特別企画】アコースティックデザインシステムによる試聴イベントに編集部記者が参加
オーディオファンや音楽家のための防音・調音施工会社をうたうアコースティックデザインシステムが開催する試聴イベント「第20回 Acoustic Audio Forum」が実施された。「防音工事をすると音が良くなる!」という、オーディオファンにとって非常に興味深いテーマで行われた同イベントに、編集部記者も参加してきた。
■“オーディオシステムの実力がちゃんと分かる部屋”での試聴会
「Acoustic Audio Forum」は、その都度テーマを様々に変えながら同社が毎月開催しているイベント。“防音”そのものがテーマになるのは前々回、前回に続いて3度目のことで、このことだけでもオーディオと防音がいかに密接な関係性を持っているか、そしてオーディファンの防音に対するニーズがどれだけ高いかということをうかがい知れる。
また、今回も2日間で合計3回のセッションを用意。初日は金曜夜に九段下の同社ショールーム、2日目は日野市に居を構えるオーディオメーカー、スフォルツァートの試聴室を会場にし、興味をもったオーディオファンが自分の都合のよい回を選べるように配慮されていた。
これまでにも何度か紹介しているように、本イベントを主催するアコースティックデザインシステムはプロミュージシャンの為の音楽スタジオなども手掛ける建築設計施工会社。初日の会場となった同社ショールームは、著名交響楽団のプロミュージシャンが訪れて演奏の練習をすることもあるという。
また、2日目の会場であるスフォルツァートの試聴室も同社が設計を担当。メーカーが製品開発に使用するための部屋ということで、大音量で試聴しても周囲に迷惑をかけないだけでなく、製品の音質をキチンと確認できるような響きにも配慮がなされている。
同社代表の鈴木泰之氏は、会場となったショールームについて「オーディオシステムの実力がちゃんと分かる部屋に作っている」と説明。「昔、カメラのCMで『美しい人はより美しく、そうでない人はそれなりに』というキャッチコピーがあったが、この部屋も同じことが言えるかもしれない(笑)」と語る。
ショールーム常設のスピーカーはB&Wの805。「あえてブックシェルフを選んだ。部屋をきちんと造れば、これくらい小さいスピーカーでも充実した低音が得られ、明瞭度の高い音が得られることがわかってもらえると思う」と言葉を続けた。
なお、今回もプレーヤーにはスフォルツァートの超ハイエンドネットワークプレーヤー「DSP-01」を使用。「剛性を高めるなど、音が良くなると言われることを愚直なくらいにすべて行った」(スフォルツァート小俣氏)という、DSD 11.2MHz再生にも対応する同機の音を体験できる場ともなった。
■建築界のトレンドはオーディオにとって不利な方向に動く
今回のイベントでは、まず冒頭でスウィングル・シンガーズ「ダバダバ・クラシックス」の試聴からスタート。それほどボリュームを上げずに再生したが、「響きに配慮した部屋で聴いていること、そして一曲のなかでの音量差がそれほどないこともあるので、比較的小さめの音量でもそれなりに満足して聴けたのではないか」(鈴木氏)と、同社ショールームの実力確認から始まった。
■“オーディオシステムの実力がちゃんと分かる部屋”での試聴会
「Acoustic Audio Forum」は、その都度テーマを様々に変えながら同社が毎月開催しているイベント。“防音”そのものがテーマになるのは前々回、前回に続いて3度目のことで、このことだけでもオーディオと防音がいかに密接な関係性を持っているか、そしてオーディファンの防音に対するニーズがどれだけ高いかということをうかがい知れる。
また、今回も2日間で合計3回のセッションを用意。初日は金曜夜に九段下の同社ショールーム、2日目は日野市に居を構えるオーディオメーカー、スフォルツァートの試聴室を会場にし、興味をもったオーディオファンが自分の都合のよい回を選べるように配慮されていた。
これまでにも何度か紹介しているように、本イベントを主催するアコースティックデザインシステムはプロミュージシャンの為の音楽スタジオなども手掛ける建築設計施工会社。初日の会場となった同社ショールームは、著名交響楽団のプロミュージシャンが訪れて演奏の練習をすることもあるという。
また、2日目の会場であるスフォルツァートの試聴室も同社が設計を担当。メーカーが製品開発に使用するための部屋ということで、大音量で試聴しても周囲に迷惑をかけないだけでなく、製品の音質をキチンと確認できるような響きにも配慮がなされている。
同社代表の鈴木泰之氏は、会場となったショールームについて「オーディオシステムの実力がちゃんと分かる部屋に作っている」と説明。「昔、カメラのCMで『美しい人はより美しく、そうでない人はそれなりに』というキャッチコピーがあったが、この部屋も同じことが言えるかもしれない(笑)」と語る。
ショールーム常設のスピーカーはB&Wの805。「あえてブックシェルフを選んだ。部屋をきちんと造れば、これくらい小さいスピーカーでも充実した低音が得られ、明瞭度の高い音が得られることがわかってもらえると思う」と言葉を続けた。
なお、今回もプレーヤーにはスフォルツァートの超ハイエンドネットワークプレーヤー「DSP-01」を使用。「剛性を高めるなど、音が良くなると言われることを愚直なくらいにすべて行った」(スフォルツァート小俣氏)という、DSD 11.2MHz再生にも対応する同機の音を体験できる場ともなった。
■建築界のトレンドはオーディオにとって不利な方向に動く
今回のイベントでは、まず冒頭でスウィングル・シンガーズ「ダバダバ・クラシックス」の試聴からスタート。それほどボリュームを上げずに再生したが、「響きに配慮した部屋で聴いていること、そして一曲のなかでの音量差がそれほどないこともあるので、比較的小さめの音量でもそれなりに満足して聴けたのではないか」(鈴木氏)と、同社ショールームの実力確認から始まった。