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公開日 2018/03/31 09:00

もう10年経ったの? 「Amazonプライムビデオ」で観られる “ちょっと懐かし良作アニメ” 5選

30代の編集部員がセレクト
編集部:押野 由宇
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2018年現在、ドラマでも映画でもバラエティでも、映像作品を観るなら配信サービスがかなり便利です。月額もしくは年間料金を払ってしまえば、あとはネットにつなげて見放題。スマホでも楽しめるので、よほどの僻地でなければ外でも問題なく視聴できます。

ということで、この記事ではそんな配信サービスのひとつ「Amazonプライムビデオ」で観ることのできる、ちょっと懐かしい約10年前のアニメ作品を、編集部員(30代前半・男性)がご紹介します。


「これ、もう10年経ってるんだ」「もう一回観たいけど、円盤ぜんぶ買うのはきついし、わざわざレンタルするのもな…」と個人的に感じたものを選んでみました。花見の場所取りをしている方、暇つぶしにいかがでしょうか?

バッカーノ!(2007年)


〜あらすじ〜
1711年、新天地を目指す錬金術師たちが悪魔から得た“不死の酒”。それを飲み、不死者となった者たちには、右手で“喰い合う”ことができるという奇妙なオマケがついていた。そして1930年代、その酒を錬金術師のセラードが蘇らせたことにより、ニューヨークの裏社会で生きる人々の運命が複雑に交錯していく…。


人気作家、成田良悟のライトノベル作品をアニメ化。このアニメの何がすごいって、ストーリーの収束力。登場人物みんなが主役、といった群像劇で、結構な人数が登場するうえに、時系列もバラバラに進んでいくので、最初の方で「わけがわからん」と付いていくのを諦める人もいるかもしれません。けれど、もう少し続けて観て欲しい! 13話という1クールの短い話数で、これほどしっかり、てんやわんやのストーリーを収めた作品は珍しいです。

善人も悪人もひっくるめて魅力的なキャラクターばかりなので、誰かの物語に集中してもよし、全体に広げた風呂敷をどう包むのかに注目してもよし、と色々な楽しみ方ができます。1週でも大丈夫ですが、背景を理解した2週目以降はもっと面白く観ることができるはず。けっこう共感してくれる人は多いと思うんですが、数いるキャラのなかでもラッド・ルッソ(cv.藤原啓治)の狂人っぷりはカッコ良くて印象的。

「オシャレなOPを挙げるなら?」といったスレにもよく名前が出るので、まずはそれだけでも観て欲しい。思わずそのまま最後までノンストップでいってしまう可能性があります。


DARKER THAN BLACK-黒の契約者-(2007年)


〜あらすじ〜
「地獄門(ヘルズ・ゲート)」が出現した東京。それと呼応するように現れたのは、特別な能力と引き換えに心を失った「契約者」たちだった。BK201「黒の死神」と呼ばれている契約者・黒。敵の契約者たちとの闘い。悲しき過去を持つ女たちとの出会い、そして別れ。「ゲート」をめぐる争いは激しさを増してゆく…。


「黒の死神」と呼ばれる仮面を被った暗殺者、武器はナイフと、“契約者”として得た電撃能力。中二病がめちゃくちゃに喜ぶ主人公・黒(ヘイ)が活躍するアニメ。でも、ストーリーはどちらかといえば大人向けです。

あらすじの通り、契約者たちは能力を得る代わりに心を失っていて、そんな契約者同士の争い、契約者を憎む人間、契約者を追う組織など、多くの思惑が絡み合うなかで、救いのない結末を迎える者も多い。そこで主人公たちはなぜ戦い、そしてどのような未来を選択していくのか、というヒューマンドラマとしての面白さがあります。

その一方、能力を駆使したアクションシーンは見応えがあるし、日常のコメディパートは笑えます。ヘイは4人組で行動しているんですが、メンバーの銀(イン)はとにかく可愛いし、猫(マオ)はネコですし、黄(ホァン)はおっさんですが、みんな活躍します。いわゆる良質なアニメを観たい! というなら要チェックです。


化物語(2009年)


〜あらすじ〜
同級生である戦場ヶ原ひたぎの抱える秘密を知った阿良々木暦。そして問題解決のために協力を申し出る暦。実は暦もひたぎ同様、人に言えない秘密を隠していたのだった…。それをきっかけに暦は、怪異に出遭った少女たちを助けるために次々と奔走することになる…。


シリーズがずっと続いていて、コミカライズも始まったばかりなのでまったく昔の気がしませんが、TVアニメのファーストシーズンである『化物語』は2009年の放送でした。VOFANの空気感ある原作イラストをぽよよんろっく(渡辺明夫)がアニメらしくリデザインし、西尾維新の独特な言い回しをシャフト色と声優陣が昇華。ヒロインによって変更されるOPも、EDで流れた『君の知らない物語』も尋常ではないヒットを飛ばし、結果としてまさに覇権を取った作品です。

キャラごとにスポットを当てた数話区切りの構成なので、テンポ良く観ていくことができます。花澤香菜はこの作品がブレイクのキッカケだった記憶がありますが、これは千石 撫子というキャラクターと「恋愛サーキュレーション」の楽曲の力も大きかったように思います。

さて、作品はめちゃくちゃ人気でしたが、演出などはわりと人を選ぶところがあるかもしれません。その分ハマる人はどっぷりですし、当時ダメだったという人も改めてチャレンジすると、10年近く経った今なら案外観れるかも?


ひぐらしのなく頃に(2006年)


〜あらすじ〜
昭和58年初夏。都会から山奥の寒村・雛見沢に引っ越してきた圭一は、学校のクラスメートであるレナや魅音、沙都子、梨花といった面々と楽しい日常を過ごしていた。そんな中、圭一は毎年6月に行われる祭「綿流し」の日に連続怪死事件が起きていることを知る。その日を境に、圭一の周りが少しずつ変わり始める…。


2006年とちょっと古いですが、結局は2007年放送の第二期『ひぐらしのなく頃に解』も観ることになるので、加えてみました。スタートは同人ゲームで、正解率1%を謳うミステリー作品として爆発的に話題となった作品。原作の「綿流し編」を深夜にプレイしていて、恐怖のあまりマウスが壊れるくらいクリックしたことも懐かしい思い出です。

さて、そんな作品のアニメ化ということもあり、本作はホラー+ミステリーテイスト。最初はみんな、あんなに楽しく遊んでいたのに…。徐々に疑心暗鬼に陥って…。おはぎ…。人形…。そんな展開が幾度も繰り返されます。ただ、怖いだけではなく、段々と何が起きているのか真相が明らかになっていき、最後には(あるいは途中で)「マジかこれ」という驚きが得られるのは間違いありません。

キャラクターが独特なので、そこで好き嫌いが分かれるかもしれませんが、本質はそこじゃないので、とにかく受け入れてストーリーに目を向けてみてください。メインストーリーとしては『出題編』と、それの対となる『解答編』で構成され、アニメでは第一期(全26話)と第二期(全24話)を合わせてようやく真エンディングといった流れなので、時間のある時にイッキ見をオススメします。


PERSONA - trinity soul -(2008年)


〜あらすじ〜
舞台は日本海に面した“綾凪市”。10年前に発生した“同時多発無気力症”による災害から復興を遂げた未来型新興都市である。高校生の神郷慎(カンザト シン/17歳)は、弟の洵(ジュン/14歳)と共に、長男で綾凪市の若き警察署長である諒(リョウ/28歳)と10年ぶりに再会する。その頃、綾凪市ではある怪奇事件に襲われていた。潜水艇の中から忽然と姿を消した乗組員。10年ぶりに世間を騒がせる無気力症。学生が無惨な姿となって殺されていく表裏反転死体事件。一連の事件に潜む組織を追う諒。そして事件に巻き込まれた事から、異形の姿をした“ペルソナ”を覚醒させる慎。兄弟達の運命の歯車が、いま回り始める――。


『ペルソナ5』が飛ぶ鳥を落とす勢いの大人気、TVアニメも決定していますが、記憶が間違っていなければ『PERSONA - trinity soul -』がペルソナシリーズ初のTVアニメ化した作品です。舞台はゲーム『ペルソナ3』の10年後(ただしパラレルワールド)となっており、ゲームの登場人物が成長した姿も確認できます。

アニメとしては『ペルソナ4』や劇場版『ペルソナ3』などの方が、正直なところ有名で、特に『ペルソナ4』『ペルソナ4 ザ・ゴールデン』から入った人にとっては「暗すぎる」と感じられるかもしれませんが、むしろペルソナって、1から3はこういった雰囲気が良かった気がします。

方向性が変わってきた4や5が面白すぎるのも間違いないのですが、「あー、ペルソナっぽいね」と通ぶれるように、このアニメも観ておいて損はないですし、ペルソナフリークでなくとも単純に良作として観れます。派手派手な戦闘などではなく、人間ドラマに主体を置いてストーリーを追っかけていくとより楽しめる作品です。


◇ ◇ ◇

いかがでしたでしょうか。「あれが入ってねーよ」とか色々ご意見もあると思いますが、大体10年前縛りで、かつ筆者が観ていた作品だけなのでご容赦ください。

Amazonプライムビデオは定期的に視聴できる作品の入れ替えを行っていますので、いま視聴可能だったとしても、いつ観られなくなるのか分かりません。「いつか観よう」を貯めておくと、いざという時に悲しい思いをするかもしれないので、本記事で紹介した作品に限らず、ぜひ今日からでも消化していってください。

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