公開日 2022/03/04 06:30
バイオ/ソニック/ポケモン...こんなにあった、ゲームの実写化映画&ドラマ作品
今後実写化予定の作品も合わせて紹介
現在全米を中心に大ヒットを記録している映画『アンチャーテッド』、本作がゲームの実写化作品であることはご存知だろうか。近年はハイクオリティなゲーム実写化作品が多数公開されており、今もなお大きな盛り上がりをみせている。なかにはゲームが原作と知らずに観て楽しんでいたということもあるかもしれない。
そこで本稿では、ゲームを原作および原案として実写化した主な映画/ドラマ作品を紹介していきたい。なお紹介するのは、現在Amazon Prime VideoやNetflix、U-NEXTなど主要配信サービスにて視聴可能な作品の中からピックアップしている。
■『バイオハザード』(Amazon Prime Videoで配信中)
全世界シリーズ累計売上本数が1億1700万本を超える、カプコンの人気ゲーム『バイオハザード』を原作としたサバイバルアクションホラー映画。監督/脚本をポール・W・S・アンダーソンが手掛けた、シリーズ全6作が展開。人をゾンビにしてしまうウイルスを開発する黒幕アンブレラ社と、ミラ・ジョヴォヴィッチ演じるウイルスに対して抗体を持った主人公との戦いが描かれる。なお、今年1月には原点回帰の新たな実写映画『バイオハザード:ウェルカム・トゥ・ラクーンシティ』が劇場公開されており、今後もさらなる展開が期待される人気シリーズだ。
■『ソニック・ザ・ムービー』(Amazon Prime Videoで配信中)
世界的人気を誇るセガの人気ゲーム『ソニック』シリーズの、「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」を実写化したハリウッド映画。大人気キャラクターがまさかの実写化かつハリウッド制作となり、日本のみならず世界各国から大きな注目を集めた1作。2020年の劇場公開時には全米にて記録的大ヒットとなり、すでに続編となる第2作目『ソニック・ザ・ムービー/ソニック VS ナックルズ』も今夏(日本国内)に公開予定。来たる続編に備えて、公開当時に劇場で観たという方も、この機会に改めて観直しておくのも良いかもしれない。
■『映画 真・三國無双』(Netflixで配信中)
コーエーテクモゲームスのアクションゲーム『真・三國無双』シリーズを原作とした、香港/中国/日本による合作長編映画。中国の歴史書「三国志」の武将たちをモチーフとしたゲーム世界を見事に再現した、武将に戦士、政治家が天下制覇を目指して火花を散らす歴史アクション映画となっている。なお、本作は昨年劇場公開されたばかりだが、現在すでにNetflixにて配信中。ゲームファンはもちろんのこと、原作を知らない三国志好きな方にもオススメできる1作だ。
■『モータルコンバット』(Netflixで配信中)
世界で最も売れた格闘ゲームの1つ『モータルコンバット』を実写化した長編映画。現在日本では、激しいバトルやシリーズ定番描写の “フェイタリティ” の残虐さを理由に未発売となっているゲームシリーズが原作。ゲームの枠を飛び越えた過激な暴力表現などが大きな話題を呼び、昨年の劇場公開時には全米興行収入1位となる大ヒットを記録した近年の注目作だ。またキャストには、真田広之や浅野忠信といった邦人キャストも出演している。なお、本作は『バイオハザード』シリーズのポール・W・S・アンダーソンが手掛けた1995年公開の映画『モータルコンバット』のリブート作品となっている。
■『龍が如く 劇場版』(Netflixで配信中)
セガの人気ゲーム『龍が如く』を実写化した長編映画。全世界シリーズ累計出荷本数が1,400万本を超える人気ゲームシリーズの原点となる第1作目を、 “日本のバイオレンスの巨匠“ とも謳われる三池崇史によって映像化。本作では、東京の架空の街「神室町」を舞台に、裏社会を生きる人々の抗争や生き方、人間模様を巧みに描いていく。また、ハリウッド版『龍が如く』の始動もすでに公式発表されており、こちらも早い続報が待たれる。ほか、完全オリジナルストーリーによるドラマ『龍が如く 魂の詩』も現在Amazon Prime Videoにて配信中のため、合わせてチェックしてみてほしい。
■『サイレントヒル』(Netflixで配信中)
日本を代表するコナミの人気ホラーゲームを実写化したホラー映画。第1作目『サイレントヒル』では、ゲームの熱極的なファンでもあった『ジェヴォーダンの獣』のクリストフ・ガンズが監督に抜擢。壮大なオープンセットと最新鋭の特殊効果を融合させた、未曾有の映像美を構築した内容となっている。また、第2作目『サイレントヒル: リベレーション』は、上述の『バイオハザード』シリーズの制作陣によって制作され、こちらは現在Amazon Prime Videoにて配信中となっているので合わせて要注目だ。
■『トゥームレイダー』(Netflixで配信中)
全世界で販売本数が2,400万本を超える人気アクションゲーム『トゥームレイダー』を実写化した、ド派手なアクション長編映画。世界各地の遺跡で冒険を繰り広げていくアクションアドベンチャーとなっており、主人公ララ・クロフト役をアンジェリーナ・ジョリーが演じている。なお、新たにアリシア・ヴィキャンデルを主演に据えた最新作『トゥームレイダー ファースト・ミッション』も、現在Amazon Prime Videoにて配信中なのでこちらも合わせてチェックしてみてほしい。
■『モンスターハンター』(U-NEXTにて配信中 ※レンタル配信のみ)
シリーズ累計売上が6500万本を超えるカプコンのハンティングアクションゲーム『モンスターハンター』シリーズを、ハリウッドにて実写化した長編映画。本作は、『バイオハザード』シリーズでも主演を務めたミラ・ジョボビッチや、監督ポール・W・S・アンダーソンによって制作されたアクション・アドベンチャー。ゲーム内にも登場する、リオレウスやディアブロスといった巨大モンスターとの激闘が描かれている。ほか、タイの人気俳優トニー・ジャーや、ロン・パールマンらも出演する。
■『逆転裁判』(U-NEXTで配信中)
カプコンの人気法廷ゲーム『逆転裁判』シリーズの第1作目を実写化した長編映画。本作は、新人弁護士の成歩堂龍一が持ち前の正義感と時にハッタリ..?を武器に、嘘や勘違いで生じる証言に隠された矛盾を指摘して真実に迫っていく、法廷バトルアドベンチャーゲームが原作。ゲームの魅力である二転三転していく巧みなシナリオや、個性的ながら魅力的なキャラクターたちが、成宮寛貴や斎藤工らによって忠実に再現されている。ゲームファンはもちろんのこと、リーガルドラマ好きな方にもオススメできる1本だ。
■『アサシン クリード』(Amazon Prime Videoで配信中)
ユービーアイソフトによる人気潜入アクションゲーム『アサシン クリード』を原案とした、SFアクション長編映画。アサシン(暗殺者)として活躍した祖先の記憶を呼び覚まされた死刑囚の男が、歴史の裏に隠された多くの謎に挑む姿を描いていくミステリーアクション作品となっている。主演には『X-MEN』シリーズのマイケル・ファスベンダー、監督はオーストラリア出身のジャスティン・カーゼルが務めている。
■『名探偵ピカチュウ』(Amazon Prime Video/Netflixにて配信中)
今や世界的人気を誇る日本を代表するゲーム『ポケットモンスター』シリーズのスピンオフ作品『名探偵ピカチュウ』を、ハリウッドにて実写化した長編映画。本作は、名探偵ピカチュウと一緒に謎を解いていくシネマティックアドベンチャーゲームが原作。主人公は、ピカチュウと共に探偵業を営んでいた自身の父親が絡む事件の真相を解明するため、自身と会話ができる探偵ピカチュウと共に事件を追っていく。また本作ではピカチュウの声を、『デッドプール』シリーズのライアン・レイノルズが担当している。
さて、ここからは少し番外編として、ゲーム原作ではないものの、非常にゲームとの結びつきの強い作品についても少し紹介していきたい。
■『ウィッチャー』(Netflixで配信中)
アンドレイ・サプコフスキによるベストセラー小説を原作とした、Netflix制作のドラマシリーズ。人間をはじめ、ドワーフやエルフなど非人間族や怪物などが蔓延る世界を舞台に、怪物退治を生業とする凄腕ハンター「ウィッチャー」の冒険を描いたダークファンタジーとなっている。本作は、同じく小説を原作に制作され累計売上5,000万本超えの大ヒットを記録したゲームシリーズも展開。故にゲームとしての認知度も非常に高い作品のため、なかにはゲーム原作の作品だと認識していた方も少なくないのではないだろうか。
■『劇場版 ファイナルファンタジー XIV 光のお父さん』(Amazon Prime Video/Netflixで配信中)
スクウェア・エニックスのMMO RPG『ファイナルファンタジーXIV』を題材とした長編映画。本作はブログ『一撃確殺SS日記』で連載された『光のお父さん』シリーズが原作。『FFXIV』のユーザーである青年が、距離が離れてしまっていた父親をある日『FFXIV』の世界に誘い、自身は息子であるという正体を隠しながらゲーム内で父親と冒険していく過程が描かれる。筆者を含め、本作をきっかけに『FFXIV』をプレイしているという “ヒカセン(光の戦士)” も多いはずだ。なお、本作はドラマシリーズも制作されており、こちらはNetflixにて配信中。
■『勇者ヨシヒコ』(Amazon Prime Video/Netflixで配信中)
テレビ東京にて深夜帯に放送された、山田孝之ら出演の人気連続ドラマシリーズ。本作は、スクウェア・エニックスを代表する人気RPGゲーム『ドラゴンクエスト』を基調とした、全3シリーズのRPG風ファンタジーコメディドラマ。 “予算の少ない冒険活劇” として大掛かりなセット等は無い中、『ドラゴンクエストV』の主人公をモチーフとした勇者ヨシヒコや、愉快な仲間たちが織りなす冒険が描かれている。また、脚本/監督には、数々のバラエティ番組やコメディ映画を手掛ける福田雄一が務めている。
最後に、近日公開されたばかりの最新作品や、今後実写化が予定されている注目のゲーム作品についても触れておきたい。
今年2/18に劇場公開されたばかりの映画『アンチャーテッド』は、ノーティードッグによる人気アクション・アドベンチャーゲームを実写化した長編映画。主人公ネイサン・ドレイク役にはトム・ホランド、監督は『ゾンビランド』のルーベン・フライシャーが抜擢。公開から2週間が経った現在、全世界の累計興行収入が約260億円を突破するなど大ヒットを記録しており、近年のゲーム原作作品人気を示す、新たな名作が誕生したといえるだろう。
また、マイクロソフトの人気SFシューティングゲーム『Halo』のドラマ版が、北米を中心に展開するストリーミングサービス「Paramount+」にて3月、日本ではU-NEXTにて初夏に独占配信予定。本作では、ゲーム版の設定やキャラクター等を踏襲しつつ、異なるタイムラインの話が描かれる模様なので、どのような作品に仕上がっているのか今から期待して待ちたい。
ほか注目作として、重厚なストーリーやリアルな人間描写が高い評価を得たサバイバルホラー『The Last of Us』、日本の対馬が舞台の大人気時代劇ゲーム『ゴースト・オブ・ツシマ』、カプコンの往年の名作『ロックマン』の実写版、ほか上述の『龍が如く』のハリウッド版など、どれもビッグタイトルの実写化が予定されている。現時点では企画始動のアナウンスのみという作品もあるだけに、どの作品も近い将来に公開されることを願うばかりだ。
ここで紹介してきた通り、今では多数の作品がゲームと映像作品によるメディアミックスがなされている。普段ゲームはしない、もしくは映画は観ないという方も、好きな作品をきっかけにもう片方に触れてみることで、新たな作品の世界を体験したり魅力を知れるチャンスかもしれない。
なお繰り返しとなるが、本稿で紹介した作品は、記事執筆時点で主要配信サービスにて配信中となっている。ゲームファンはもちろんのこと、ゲーム未プレイでも楽しめる作品ばかりとなっているので、気になるものがあれば、ぜひこの機会にチェックしてみてはいかがだろうか。
そこで本稿では、ゲームを原作および原案として実写化した主な映画/ドラマ作品を紹介していきたい。なお紹介するのは、現在Amazon Prime VideoやNetflix、U-NEXTなど主要配信サービスにて視聴可能な作品の中からピックアップしている。
■『バイオハザード』(Amazon Prime Videoで配信中)
全世界シリーズ累計売上本数が1億1700万本を超える、カプコンの人気ゲーム『バイオハザード』を原作としたサバイバルアクションホラー映画。監督/脚本をポール・W・S・アンダーソンが手掛けた、シリーズ全6作が展開。人をゾンビにしてしまうウイルスを開発する黒幕アンブレラ社と、ミラ・ジョヴォヴィッチ演じるウイルスに対して抗体を持った主人公との戦いが描かれる。なお、今年1月には原点回帰の新たな実写映画『バイオハザード:ウェルカム・トゥ・ラクーンシティ』が劇場公開されており、今後もさらなる展開が期待される人気シリーズだ。
■『ソニック・ザ・ムービー』(Amazon Prime Videoで配信中)
世界的人気を誇るセガの人気ゲーム『ソニック』シリーズの、「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」を実写化したハリウッド映画。大人気キャラクターがまさかの実写化かつハリウッド制作となり、日本のみならず世界各国から大きな注目を集めた1作。2020年の劇場公開時には全米にて記録的大ヒットとなり、すでに続編となる第2作目『ソニック・ザ・ムービー/ソニック VS ナックルズ』も今夏(日本国内)に公開予定。来たる続編に備えて、公開当時に劇場で観たという方も、この機会に改めて観直しておくのも良いかもしれない。
■『映画 真・三國無双』(Netflixで配信中)
コーエーテクモゲームスのアクションゲーム『真・三國無双』シリーズを原作とした、香港/中国/日本による合作長編映画。中国の歴史書「三国志」の武将たちをモチーフとしたゲーム世界を見事に再現した、武将に戦士、政治家が天下制覇を目指して火花を散らす歴史アクション映画となっている。なお、本作は昨年劇場公開されたばかりだが、現在すでにNetflixにて配信中。ゲームファンはもちろんのこと、原作を知らない三国志好きな方にもオススメできる1作だ。
■『モータルコンバット』(Netflixで配信中)
世界で最も売れた格闘ゲームの1つ『モータルコンバット』を実写化した長編映画。現在日本では、激しいバトルやシリーズ定番描写の “フェイタリティ” の残虐さを理由に未発売となっているゲームシリーズが原作。ゲームの枠を飛び越えた過激な暴力表現などが大きな話題を呼び、昨年の劇場公開時には全米興行収入1位となる大ヒットを記録した近年の注目作だ。またキャストには、真田広之や浅野忠信といった邦人キャストも出演している。なお、本作は『バイオハザード』シリーズのポール・W・S・アンダーソンが手掛けた1995年公開の映画『モータルコンバット』のリブート作品となっている。
■『龍が如く 劇場版』(Netflixで配信中)
セガの人気ゲーム『龍が如く』を実写化した長編映画。全世界シリーズ累計出荷本数が1,400万本を超える人気ゲームシリーズの原点となる第1作目を、 “日本のバイオレンスの巨匠“ とも謳われる三池崇史によって映像化。本作では、東京の架空の街「神室町」を舞台に、裏社会を生きる人々の抗争や生き方、人間模様を巧みに描いていく。また、ハリウッド版『龍が如く』の始動もすでに公式発表されており、こちらも早い続報が待たれる。ほか、完全オリジナルストーリーによるドラマ『龍が如く 魂の詩』も現在Amazon Prime Videoにて配信中のため、合わせてチェックしてみてほしい。
■『サイレントヒル』(Netflixで配信中)
日本を代表するコナミの人気ホラーゲームを実写化したホラー映画。第1作目『サイレントヒル』では、ゲームの熱極的なファンでもあった『ジェヴォーダンの獣』のクリストフ・ガンズが監督に抜擢。壮大なオープンセットと最新鋭の特殊効果を融合させた、未曾有の映像美を構築した内容となっている。また、第2作目『サイレントヒル: リベレーション』は、上述の『バイオハザード』シリーズの制作陣によって制作され、こちらは現在Amazon Prime Videoにて配信中となっているので合わせて要注目だ。
■『トゥームレイダー』(Netflixで配信中)
全世界で販売本数が2,400万本を超える人気アクションゲーム『トゥームレイダー』を実写化した、ド派手なアクション長編映画。世界各地の遺跡で冒険を繰り広げていくアクションアドベンチャーとなっており、主人公ララ・クロフト役をアンジェリーナ・ジョリーが演じている。なお、新たにアリシア・ヴィキャンデルを主演に据えた最新作『トゥームレイダー ファースト・ミッション』も、現在Amazon Prime Videoにて配信中なのでこちらも合わせてチェックしてみてほしい。
■『モンスターハンター』(U-NEXTにて配信中 ※レンタル配信のみ)
シリーズ累計売上が6500万本を超えるカプコンのハンティングアクションゲーム『モンスターハンター』シリーズを、ハリウッドにて実写化した長編映画。本作は、『バイオハザード』シリーズでも主演を務めたミラ・ジョボビッチや、監督ポール・W・S・アンダーソンによって制作されたアクション・アドベンチャー。ゲーム内にも登場する、リオレウスやディアブロスといった巨大モンスターとの激闘が描かれている。ほか、タイの人気俳優トニー・ジャーや、ロン・パールマンらも出演する。
■『逆転裁判』(U-NEXTで配信中)
カプコンの人気法廷ゲーム『逆転裁判』シリーズの第1作目を実写化した長編映画。本作は、新人弁護士の成歩堂龍一が持ち前の正義感と時にハッタリ..?を武器に、嘘や勘違いで生じる証言に隠された矛盾を指摘して真実に迫っていく、法廷バトルアドベンチャーゲームが原作。ゲームの魅力である二転三転していく巧みなシナリオや、個性的ながら魅力的なキャラクターたちが、成宮寛貴や斎藤工らによって忠実に再現されている。ゲームファンはもちろんのこと、リーガルドラマ好きな方にもオススメできる1本だ。
■『アサシン クリード』(Amazon Prime Videoで配信中)
ユービーアイソフトによる人気潜入アクションゲーム『アサシン クリード』を原案とした、SFアクション長編映画。アサシン(暗殺者)として活躍した祖先の記憶を呼び覚まされた死刑囚の男が、歴史の裏に隠された多くの謎に挑む姿を描いていくミステリーアクション作品となっている。主演には『X-MEN』シリーズのマイケル・ファスベンダー、監督はオーストラリア出身のジャスティン・カーゼルが務めている。
■『名探偵ピカチュウ』(Amazon Prime Video/Netflixにて配信中)
今や世界的人気を誇る日本を代表するゲーム『ポケットモンスター』シリーズのスピンオフ作品『名探偵ピカチュウ』を、ハリウッドにて実写化した長編映画。本作は、名探偵ピカチュウと一緒に謎を解いていくシネマティックアドベンチャーゲームが原作。主人公は、ピカチュウと共に探偵業を営んでいた自身の父親が絡む事件の真相を解明するため、自身と会話ができる探偵ピカチュウと共に事件を追っていく。また本作ではピカチュウの声を、『デッドプール』シリーズのライアン・レイノルズが担当している。
さて、ここからは少し番外編として、ゲーム原作ではないものの、非常にゲームとの結びつきの強い作品についても少し紹介していきたい。
■『ウィッチャー』(Netflixで配信中)
アンドレイ・サプコフスキによるベストセラー小説を原作とした、Netflix制作のドラマシリーズ。人間をはじめ、ドワーフやエルフなど非人間族や怪物などが蔓延る世界を舞台に、怪物退治を生業とする凄腕ハンター「ウィッチャー」の冒険を描いたダークファンタジーとなっている。本作は、同じく小説を原作に制作され累計売上5,000万本超えの大ヒットを記録したゲームシリーズも展開。故にゲームとしての認知度も非常に高い作品のため、なかにはゲーム原作の作品だと認識していた方も少なくないのではないだろうか。
■『劇場版 ファイナルファンタジー XIV 光のお父さん』(Amazon Prime Video/Netflixで配信中)
スクウェア・エニックスのMMO RPG『ファイナルファンタジーXIV』を題材とした長編映画。本作はブログ『一撃確殺SS日記』で連載された『光のお父さん』シリーズが原作。『FFXIV』のユーザーである青年が、距離が離れてしまっていた父親をある日『FFXIV』の世界に誘い、自身は息子であるという正体を隠しながらゲーム内で父親と冒険していく過程が描かれる。筆者を含め、本作をきっかけに『FFXIV』をプレイしているという “ヒカセン(光の戦士)” も多いはずだ。なお、本作はドラマシリーズも制作されており、こちらはNetflixにて配信中。
■『勇者ヨシヒコ』(Amazon Prime Video/Netflixで配信中)
テレビ東京にて深夜帯に放送された、山田孝之ら出演の人気連続ドラマシリーズ。本作は、スクウェア・エニックスを代表する人気RPGゲーム『ドラゴンクエスト』を基調とした、全3シリーズのRPG風ファンタジーコメディドラマ。 “予算の少ない冒険活劇” として大掛かりなセット等は無い中、『ドラゴンクエストV』の主人公をモチーフとした勇者ヨシヒコや、愉快な仲間たちが織りなす冒険が描かれている。また、脚本/監督には、数々のバラエティ番組やコメディ映画を手掛ける福田雄一が務めている。
最後に、近日公開されたばかりの最新作品や、今後実写化が予定されている注目のゲーム作品についても触れておきたい。
今年2/18に劇場公開されたばかりの映画『アンチャーテッド』は、ノーティードッグによる人気アクション・アドベンチャーゲームを実写化した長編映画。主人公ネイサン・ドレイク役にはトム・ホランド、監督は『ゾンビランド』のルーベン・フライシャーが抜擢。公開から2週間が経った現在、全世界の累計興行収入が約260億円を突破するなど大ヒットを記録しており、近年のゲーム原作作品人気を示す、新たな名作が誕生したといえるだろう。
また、マイクロソフトの人気SFシューティングゲーム『Halo』のドラマ版が、北米を中心に展開するストリーミングサービス「Paramount+」にて3月、日本ではU-NEXTにて初夏に独占配信予定。本作では、ゲーム版の設定やキャラクター等を踏襲しつつ、異なるタイムラインの話が描かれる模様なので、どのような作品に仕上がっているのか今から期待して待ちたい。
ほか注目作として、重厚なストーリーやリアルな人間描写が高い評価を得たサバイバルホラー『The Last of Us』、日本の対馬が舞台の大人気時代劇ゲーム『ゴースト・オブ・ツシマ』、カプコンの往年の名作『ロックマン』の実写版、ほか上述の『龍が如く』のハリウッド版など、どれもビッグタイトルの実写化が予定されている。現時点では企画始動のアナウンスのみという作品もあるだけに、どの作品も近い将来に公開されることを願うばかりだ。
ここで紹介してきた通り、今では多数の作品がゲームと映像作品によるメディアミックスがなされている。普段ゲームはしない、もしくは映画は観ないという方も、好きな作品をきっかけにもう片方に触れてみることで、新たな作品の世界を体験したり魅力を知れるチャンスかもしれない。
なお繰り返しとなるが、本稿で紹介した作品は、記事執筆時点で主要配信サービスにて配信中となっている。ゲームファンはもちろんのこと、ゲーム未プレイでも楽しめる作品ばかりとなっているので、気になるものがあれば、ぜひこの機会にチェックしてみてはいかがだろうか。