公開日 2023/08/23 19:20
iPadの定番手書きノートアプリ「Goodnotes 6」登場。AI対応で何が便利に?
アップルTIPS
筆者が日ごろからiPadやMacで愛用する手書き対応のノートアプリ「Goodnotes」に、最新バージョン「Goodnotes 6」がリリースされた。Apple Pencilによるジェスチャー操作やAIによる機械学習を活かした新機能がどこまで便利なのか試してみた。
Goodnotesは、iPadとApple Pencilによる手書きのメモや簡易なイラスト制作に最適なアプリだ。MacやiPhoneにも対応しているので、同じバージョンのGoodnotesにアップデートしておけば、iCloudを介してAppleデバイス間でメモの内容が自動的に同期される。
筆者はいつもiPadを片手にApple Pencilで書いた取材メモやレビューの草稿を、MacのGoodnotesで開きながらエディタアプリをメインに原稿まで仕上げる使い方をしている。複数メーカーのデジタルペーパーデバイスも試したが、手で書いたメモをMacに同期する際の手順がGoodnotesよりも一手・二手増えるため、今のところはiPadとApple Pencil、Goodnotesの組み合わせが最強という結論にたどり着いた。
なお、Goodnotesは6にアップデートされるまで、アプリの名称は「GoodNotes」として「N」が大文字表記だった。最新バージョンではアプリのデザインが明るくポップになり、ノートやアイコンも少し立体的な見た目にブラッシュアップされている。
Goodnotes 6にはとても多くの新機能が追加されているが、今回は筆者が日ごろの原稿執筆の作業の中で特に使えそうな機能を2つ紹介する。
ひとつが「ペンのジェスチャ」だ。従来は「消しゴム」や「なげなわ」のツールに切り換えながら行っていた、Apple Pencilによる手書き文字の消去や移動がより直感的にできるようになる。
ペンのアイコンを長押しして「ペンのジェスチャ」を選択すると、いくつかのオン・オフを切り換えられる設定項目がある。「こすって消去」「シェイプとハイライトを消去」を選択すると、ノートに書いた文字やハイライトマーカー、図形などのシェイプがApple Pencilで対象箇所を塗りつぶすようなジェスチャ操作で消去できる。iPadOS 14以降から追加された、Apple Pencilでテキストボックスなどに手書きの文字を書いてデジタルタイピングに変換する「スクリブル」の機能でも、同じようにこすって消す機能が使える。操作感覚はよく似ている。
ペンのジェスチャにはもうひとつ「囲んで選択」という機能がある。キャンバスに手で書いた文字を移動させたい場合、従来はなげなわツールを使っていた。「囲んで選択」を有効にすると、Apple Pencilのペンを選択したまま移動したい文字やシェイプをフリーハンドの円や四角形の線で囲み、直後に囲んだ線を「指でホールド」するとなげなわツールのような表示に切り替わる。そのまま選択した箇所が自由に動かせるという機能だ。
選択するために囲む線は、末端どうしがつながっていなくても選択エリアとして認識される。そのまましばらく放置すると線描に変わり、指でホールドしても選択状態に切り替わらないので注意だ。
もうひとつは最新版の6から正式に実装された、デジタルタイピングによる入力モードだ。アプリ画面のトップに並ぶキーボードのアイコンを選択すると、iPadにペアリングしたキーボードを使ってGoodnotes 6にタイプ文字を入力できる。再びペン入力に切り換えれば、Apple Pencilでキャンバス内の任意の場所に手書きメモが加えられる。デジタルタイピングの上に書いてもOKだ。
筆者みたいにきれいな文字が書けないユーザーは、テキストはタイピングして、Apple Pencilで簡単なイラストや図形によるメモを添えながらノートをまとめられるのでありがたい新機能だ。
さらにデジタルタイピングの文字を、新しいAIによる機械学習機能を使って「スペルチェック」したり「語調を変更」、「長さを変更」できる「AIタイプ入力」の機能もある。例えばカジュアルに書いた挨拶文をより「プロフェッショナル」な語調に変えたり、下書きしたレポートを短くまとめながら整える時に重宝しそうだ。
ただし、現在Goodnotes 6ではAIタイプ入力を「試験的機能」として提供している。そのため、スペルチェックやAIによる要約の完成度は「まだまだこれから」な手応えだ。今後のアップデートに期待しながらしばらく使い続けてみようと思う。
Goodnotes 6はAppleデバイスに無料でインストールして試せるアプリだが、作成できるノートが3冊までに制限されるなど、無料版にはリミットがある。フル機能を使うためには年間9.99ドル(1,350円)のサブスクリプションか、または39.99ドル(4,080円)の買い切りプランを申し込む必要がある。Goodnotes 6はとても便利なアプリなので、iPadとApple Pencilを日ごろから活用している方はサブスクから試してみることをオススメしたい。
なお、筆者のように元からGoodNotes 5を使っているユーザーは、残念ながらGoodnotes 6は買い直しとなる。ただし、GoodNote 5の購入時期によって値段が変わる割引販売の対象になる。Goodnotes 6はWindows版と、使える機種は制限されるがAndroid版もある。間もなくiOSとWindowsの間でライブラリ同期も可能になるそうなので、この機に試す価値はありそうだ。
■Appleデバイス間でノートの同期がとても便利
Goodnotesは、iPadとApple Pencilによる手書きのメモや簡易なイラスト制作に最適なアプリだ。MacやiPhoneにも対応しているので、同じバージョンのGoodnotesにアップデートしておけば、iCloudを介してAppleデバイス間でメモの内容が自動的に同期される。
筆者はいつもiPadを片手にApple Pencilで書いた取材メモやレビューの草稿を、MacのGoodnotesで開きながらエディタアプリをメインに原稿まで仕上げる使い方をしている。複数メーカーのデジタルペーパーデバイスも試したが、手で書いたメモをMacに同期する際の手順がGoodnotesよりも一手・二手増えるため、今のところはiPadとApple Pencil、Goodnotesの組み合わせが最強という結論にたどり着いた。
なお、Goodnotesは6にアップデートされるまで、アプリの名称は「GoodNotes」として「N」が大文字表記だった。最新バージョンではアプリのデザインが明るくポップになり、ノートやアイコンも少し立体的な見た目にブラッシュアップされている。
Goodnotes 6にはとても多くの新機能が追加されているが、今回は筆者が日ごろの原稿執筆の作業の中で特に使えそうな機能を2つ紹介する。
■ペンのジェスチャによる消去・選択に対応
ひとつが「ペンのジェスチャ」だ。従来は「消しゴム」や「なげなわ」のツールに切り換えながら行っていた、Apple Pencilによる手書き文字の消去や移動がより直感的にできるようになる。
ペンのアイコンを長押しして「ペンのジェスチャ」を選択すると、いくつかのオン・オフを切り換えられる設定項目がある。「こすって消去」「シェイプとハイライトを消去」を選択すると、ノートに書いた文字やハイライトマーカー、図形などのシェイプがApple Pencilで対象箇所を塗りつぶすようなジェスチャ操作で消去できる。iPadOS 14以降から追加された、Apple Pencilでテキストボックスなどに手書きの文字を書いてデジタルタイピングに変換する「スクリブル」の機能でも、同じようにこすって消す機能が使える。操作感覚はよく似ている。
ペンのジェスチャにはもうひとつ「囲んで選択」という機能がある。キャンバスに手で書いた文字を移動させたい場合、従来はなげなわツールを使っていた。「囲んで選択」を有効にすると、Apple Pencilのペンを選択したまま移動したい文字やシェイプをフリーハンドの円や四角形の線で囲み、直後に囲んだ線を「指でホールド」するとなげなわツールのような表示に切り替わる。そのまま選択した箇所が自由に動かせるという機能だ。
選択するために囲む線は、末端どうしがつながっていなくても選択エリアとして認識される。そのまましばらく放置すると線描に変わり、指でホールドしても選択状態に切り替わらないので注意だ。
■デジタルタイピングのテキストをAIが整えてくれる
もうひとつは最新版の6から正式に実装された、デジタルタイピングによる入力モードだ。アプリ画面のトップに並ぶキーボードのアイコンを選択すると、iPadにペアリングしたキーボードを使ってGoodnotes 6にタイプ文字を入力できる。再びペン入力に切り換えれば、Apple Pencilでキャンバス内の任意の場所に手書きメモが加えられる。デジタルタイピングの上に書いてもOKだ。
筆者みたいにきれいな文字が書けないユーザーは、テキストはタイピングして、Apple Pencilで簡単なイラストや図形によるメモを添えながらノートをまとめられるのでありがたい新機能だ。
さらにデジタルタイピングの文字を、新しいAIによる機械学習機能を使って「スペルチェック」したり「語調を変更」、「長さを変更」できる「AIタイプ入力」の機能もある。例えばカジュアルに書いた挨拶文をより「プロフェッショナル」な語調に変えたり、下書きしたレポートを短くまとめながら整える時に重宝しそうだ。
ただし、現在Goodnotes 6ではAIタイプ入力を「試験的機能」として提供している。そのため、スペルチェックやAIによる要約の完成度は「まだまだこれから」な手応えだ。今後のアップデートに期待しながらしばらく使い続けてみようと思う。
Goodnotes 6はAppleデバイスに無料でインストールして試せるアプリだが、作成できるノートが3冊までに制限されるなど、無料版にはリミットがある。フル機能を使うためには年間9.99ドル(1,350円)のサブスクリプションか、または39.99ドル(4,080円)の買い切りプランを申し込む必要がある。Goodnotes 6はとても便利なアプリなので、iPadとApple Pencilを日ごろから活用している方はサブスクから試してみることをオススメしたい。
なお、筆者のように元からGoodNotes 5を使っているユーザーは、残念ながらGoodnotes 6は買い直しとなる。ただし、GoodNote 5の購入時期によって値段が変わる割引販売の対象になる。Goodnotes 6はWindows版と、使える機種は制限されるがAndroid版もある。間もなくiOSとWindowsの間でライブラリ同期も可能になるそうなので、この機に試す価値はありそうだ。