完全ワイヤレスイヤホンで1万円未満の価格帯は激戦区です。各社、力が入ったコスパの高いモデルが揃うからです。それゆえ何を選んでよいか迷うかもしれませんが、選ぶ際は「デザイン」と「価格以上の高機能・高音質技術」に注目してください。ag「COTSUBU MK2」は、オーディオブランドのfinalが監修した高音質と7色のニュアンスカラーが特長。ラディウス「HP-C28BT(NEKO)」はNEKOという製品名の通り、猫をモチーフにした猫イヤホン。大人キレイがほしい方はSUDIO「A1 Pro」を。ガジェット好きにはアダプティブノイキャンを積むEARFUNか、独自設計のドライバーで音質を追求するSOUNDPEATSがオススメです。
30,000円以上の予算があるならApple「AirPods Pro」は有力候補ですが、発売して2年以上経つモデル。2024年の今なら、もっとスペックにこだわるモデルもあれば、もっと音づくりに個性を出すモデルも多数登場しています。デノン「PerL Pro」はオンリーワンの医療用パーソナライズ機能を採用。DEVIALETは独自のアダプティブANCでノイズレスの高品位サウンドを再生します。AKG久々の新作「N5 Hybrid」はハイレゾ対応のLC3plusドングルを付属。EDIFIERは平面磁界駆動型、Noble AudioはMEMSドライバーを採用するなど、各社様々な角度から高音質を追求しています。
おしゃれなイヤホンを探している人には、レトロリバイバルで人気な「スケルトンデザイン」のイヤホンはいかがでしょうか。スケルトンデザインは1998年に発売したAppleの「iMac」が火付け役のひとつですが、デザインのポイントは丸みを帯びた半透明の筐体でした。そうしたガジェットファンを惹きつけるデザインのイヤホンが多数登場しています。その一方で、透け感を取り入れると見た目も軽やかに感じられますので、ファッションのアクセントとしても使えます。オススメはケースからイヤホンまですべて透明のオーディオテクニカとBeats、それにワンポイントでクリア素材をプラスしたSHURE、SOUNDPEATS、水月雨にも注目です。
「イヤホンが重くてポロポロ落ちてしまう」「耳が小さくてイヤホンが入らない」。そんな悩みを抱えていらっしゃる方にオススメしたいのが、小型&軽量モデルです。AirPods Proの片耳の重さが約5.3gですので、ひとつの目安は片耳4g以下のモデルを選ぶと手に持っただけでも軽いと感じられます。オーディオテクニカやHappy Plugs、House of Marleyなどは4g以下の重さ。またイヤホンの形状も重要です。耳の中にすっぽり収まる形状なら、たとえ重さがあってもバランスよく装着できます。テクニクスやビクターは小耳の方にも装着しやすく、疲れにくい小型筐体にこだわって設計しています。
腹にズンズン響くビート。ライブハウスなどで体が感じるような低域は、主に60Hz以下のサブベースと呼ばれる帯域の音です。近年は洋楽やK-POPなどで多く収録されています。こうした音楽をノリよく楽しめる低音強化モデルを厳選しました。アプリのイコライザーを使って重低音を無理やり持ち上げるという方法もありますが、バランスが崩れてしまうことが多いので注意です。やはりオーディオテクニカやJVCのようにアコースティック設計で低音再生にこだわるモデルが一押しです。またブランドの音質コンセプトとしてEDMやロックのサウンドにピッタリなBeatsやMarshall、SOULも選択肢に加えたいブランドです。
アーティストが込めた音楽への想いやライブ会場で感じる臨場感をそのままストレートに楽しみたいという方には、ナチュラルなHiFiサウンドのイヤホンがオススメです。特に音づくりにこだわりがあるオーディオブランドやグローバルで高い支持を集める巨大企業の音質重視モデルを選ぶと間違いはないでしょう。finalは日本のオーディオブランドで音を科学で分析し8K SOUNDを標榜。HIFIMANは独自DACを搭載して繊細な音を実現。老舗オーディオメーカーであるSennheiserやビクターは、自社の独自技術に磨きをかけています。そして気鋭ながら最新技術をいち早く搭載して勝負するSOUNDPEATSの存在も見逃せません。
毎日の通勤や通学時間を快適にするノイズキャンセリング機能。近年はエントリークラスのイヤホンにも搭載されますが、注目してほしいのはフィードフォワード方式とフィードバック方式の両方に対応した「ハイブリッド・ノイズキャンセリング」に対応していること。片方よりも精度が高まります。また、どの帯域の音をどのくらい消音するかはメーカーの腕の見せ所。たとえ最大40dBと記載があっても期待した効果を感じられない場合も。その点、大手メーカーの定番を選べば間違いありません。さらに騒音環境に合わせて消音効果を自動で調整する「アダプティブ・ノイズキャンセリング」は音質と消音のバランスがとれるのでオススメです。
普段のランニングやトレーニング時には、音楽をお供にしてやる気をアップしてみませんか? スポーツ向けのアイテムを選ぶ時は、雨や汗に強い防水・防塵性能はもちろん、耳から外れにくいかどうかは、チェックしておきたいものです。この2点を押さえた上で、スポーツする場所がアウトドアなのかジムなのかも大事なポイント。アウトドアの場合、耳をふさいだ状態でスポーツするのは危険です。周囲の音が聞こえやすくなる「外音取り込み機能」を採用したアイテムや、耳をふさがないオープンタイプのアイテムを選びましょう。なお、迫力の重低音が味わえるアイテムなら、スポーツ時のテンションも上がりやすくなります。
動画は映像と音声の両方を楽しむものですが、Bluetoothを使うワイヤレス伝送では音声データが遅れてしまう現象があります。それは人が100ms(0.1秒)の遅延があると、同期が取れていないと違和感を感じるためで、標準コーデックのSBCでは220ms(0.22秒)も遅れが生じてしまいます。イヤホン側でデータのバッファーをもたせるモデルもありますが、スペックからはわかりませんので、低遅延モードか低遅延コーデックを搭載したモデルを選びましょう。音ゲーなどシビアなゲームを楽しむ方は、低遅延を謳う専用のUSB Type-Cドングル付きを選んだ方が安心です。
国内最大級のオーディオビジュアルの祭典、VGPアワード。夏と冬の年2回、オーディオのプロである評論家と、日本全国の販売店の投票の合算により、最優秀アイテムが選定されています。2024夏のアワードでNo.1 の称号である「金賞」を獲得した、選んで間違いない「ベストバイ」を集めました。全方位に隙がなくロングセラーとして王座に君臨するテクニクス、所有欲をくすぐるデザインのMarshall、充電ケースからタッチ操作できるJBL、ピエール中野さんが音質監修したアビオット、オープンイヤー「ながら聴き」の新定番Boseまで、それぞれに秀でた個性があるアイテムを選びました。