<CES2007:モニターオーディオ>最高峰フラグシップシリーズPlatinumが新登場

公開日 2007/01/09 19:06
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モニターオーディオの最高峰フラグシップシリーズ、Platinumシリーズのスピーカー。左からPLC350、PL300、PL100
1972年に創業し、英国ロンドン郊外のRaylightに拠点を置くMonitor Audio(モニターオーディオ)。同社はキャビネット、ユニットからネットワーク回路までを自社で一貫生産できる、数少ないスピーカーブランドとして、また、アルミとマグネシウムによる合金に、セラミックコーティングを施した優れた振動板、C-CAMでも知られている。

今回、LASVEGAS HILTONのプライベートスペースにおいて、新しい最高峰のフラグシップとして発表の、Platinumシリーズの内覧が行われた。Platinumシリーズは、最上級の優れた材料と、先端技術によるテクノロジーの融合によって完成され、綿密な作り込みと測定・試聴を繰り返した、最高峰モデルにふさわしい、最も自然な音の実現が追求されている。

フロアスタンディング型のPL300は、トゥイーターに超薄層のC-CAM振動板を採用するリボン型を採用。非常に速い過渡応答を提供するとともに、再生周波数帯域100kHzまでのワイドバンドを獲得し、今日の超高域まで伸びたソースの特性にも対応。ミッドレンジには、アルミ合金1層だけのコーンに比較して約150倍の硬さを持ち、優れた過渡応答特性を実現するRDTミッドドライバーを搭載、バスドライバーには、C-CAMによる8インチのRDTバスドライバーを2個搭載し、帯域幅28Hz〜100KHzという驚異的な周波数スペクトルをカバーしている。

美しい仕上げが施された、ラウンド形状のキャビネット。バッフルの天然皮革による仕上げが、落ち着いた高級感を醸し出す

純粋なプラチナを採用した、プラチナシリーズのスピーカ端子パネル。PL300では、音質を考慮してベース部に取り付けられている

定在波と共鳴を防止する形状のキャビネット部には、複数の木製単板を薄層状に重ねた素材によって非常に強固なシェルを形成。フロントバッフルには天然革のストラススペイを用い、さらに紫檀と黒檀の木部の仕上げには、11層にも及ぶピアノラッカー仕上げが施されている。また、それを受けるベース部には、自動車にも用いられている鋳造熱硬化性樹脂の重合体を採用。

このほか、6.5インチのRDTバスドライバーとC-CAMリボン高音用スピーカーを搭載するコンパクトなブックシェルフ型としてPL100をラインアップ。さらに、Platinum300と同じドライバーによる、4ドライバーのセンターチャンネルスピーカーのPL350Cも、Platinumシリーズとしてラインアップされる。なお、Monitor Audioからの発売は2007年の5月頃が見込まれているようだ。


PL100の端子部

GSシリーズのスピーカーシステムを核に構成する、active GS theater system
また、室内にはデュアルモード構成のプロセッサを搭載するスピーカーシステム、GS FXを含むシアターシステム、active GS theater systemがセットされ、このデモも実施された。このシステムは、先に新発売されたGold Signature(ゴールドシグネチャー)シリーズによって構成されている。新しいデザインによるシアターシステムとして注目されそうである。

(オーディオアクセサリー編集部・中野)

ces2007

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