ソニー、H.264エンコーダー搭載のBDレコーダー「X/L/T」3シリーズ4機種 − コピーナインにも対応予定
ソニーは、本日開催された「ソニー ディーラーズ・コンベンション」会場において、BDレコーダー3シリーズ4機種を発表した。いずれもMPEG4-AVC/H.264エンコーダーを搭載し、MPEG2で送られてきた放送を高画質で圧縮し、保存することができる。また時期や方法などの詳細は未定だが、「コピーナイン」についても対応予定だという。
今回、ハイビジョンを楽しむスタイル別に、X/L/Tの3シリーズを用意した。“X”は高品位な映像と音声を目指したフラグシップシリーズで、“L”はHDV/DV端子やUSB端子を備え、ビデオカメラやデジタルカメラとの接続性を強化したシリーズ。“T”は手頃な価格で長時間記録を楽しめるシリーズとなる。
発売するのはXシリーズが「BDZ-X90」(予想実売価格200,000円前後)1モデル、Lシリーズが「BDZ-L70」(予想実売価格180,000円前後)1モデル、Tシリーズが「BDZ-T70」(予想実売価格160,000円前後)、「BDZ-T50」(予想実売価格140,000円前後)の2モデル。発売時期は、11月8日となる。
各機種の価格と機能は以下の通り。
■BDドライブは2層対応、24p出力に全機種が対応
BDドライブは自社製で、1層/2層のBD-R/-REメディアに対応。4倍速書き込みにも対応する。有機色素を使ったBD-R LTHメディアの対応も検証中という。(初出時、1-4倍速書き込みメディアへの対応は「検証中」と表記しましたが、その後の調査で4倍速書き込みに対応していることが判明しました)
BDビデオ再生機能では、BD-ROM Profile 1 Ver.1.1に対応。BD-ROMに収録される音声・映像のサブトラックの同時再生が可能になる。サブトラックには例えばインタラクティブオーディオやコメンタリー音声、ピクチャー・イン・ピクチャーの映像などが収録できる。
全機種がHDMI端子を装備。BDビデオ再生時に、HDMI端子からの1080/24p出力に対応。また、全ソースで使用できる適応型ノイズリダクション「ピュアイメージリアライザー」も全機種に装備した。さらに、xvYCC出力も全機種で対応している。
HDMI CEC機能「ブラビアリンク」にも対応。液晶テレビ“BRAVIA”新機種など対応機器と接続することで、テレビの電源ON、入力切り替え、画面表示までをワンタッチで行うことができる。リモコンは基本的にBDZ-V9のデザインを踏襲しているが、中央のジョグスティックをカーソルボタンに改めるなど、細かな改善が加えられている。
■HDオーディオのストリームアウトはフル対応
また、全機種でDTS HD MA/HRA、ドルビーTrueHD、ドルビーデジタルプラスのHDMIストリームアウトに対応。デコードし、アナログ2chで出力することもできる。なお、マルチチャンネルアナログ出力端子は装備しない。
■MPEG4-AVC/H.264エンコーダーを装備
前述の通り、本体内にMPEG4-AVC/H.264エンコーダーを搭載したのが新シリーズの大きな特徴。エンコーダーは独自開発のもので、各種ツールの積み上げでMPEG2に対して約2倍の圧縮効率を実現。さらに、ブロック境界に適応的にフィルターをかけ、ブロック歪みを低減する。
放送波で送られてくるMPEG2映像を、1080iのMPEG4-AVC/H.264にリアルタイムエンコードし、HDDやBDディスクに記録することが可能。VBR記録で、放送のシーンチェンジ時に多くのビットを割り振る機能も設けている。
なお、H.264記録時は、デジタル放送のAAC音声はドルビーデジタル5.1chに変換して記録する。ビットレートは5.1ch時は448kbps、2ch時は256kbps。
録画記録モードは、MPEG2-TS記録のDRモードのほか、H.264記録は6モードを用意する。H.264のハイビジョン時の録画モードは、ビットレートが高い方からXR/XSR/SR/LSR/LR/ER。LRとERはSD映像専用で、ほかの4モードはHD/SD両方に対応できる。なお、DRモードで録画した番組をH.264に再エンコードして、BDにダビングすることも可能。この場合のエンコード/ダビングには実時間が必要となる。
各モードのビットレートと録画時間は以下の通り。
■操作性や各種機能も進化した
定評のある操作性や録画機能はさらに進化。番組表は7チャンネル分の表示に対応し、3段階ズーミング機能やジャンル別の色分けなどが可能。好みのジャンルや出演者ですばやく探せる「お気に入り番組表」は、10セットを登録できるほか、「予約する」ボタンから呼び出すこともできる。さらに、番組を視聴中、出演者やキーワードから関連する番組を検索する「気になる検索」も搭載。高速な検索機能を活かし、瞬時に関連番組を探し出すことができる。
BDZ-L70/X90の2モデルは、HDV/DV端子とUSB端子を備え、同社の全タイプのハイビジョンハンディカムからの映像取り込みに対応。HDD/メモリースティックハンディカムとの接続時は、新たに撮影した映像のみを自動判別して取り込む「つづき取り込み」機能を搭載。さらに、おまかせチャプター機能による自動チャプター作成機能、チャプター編集機能も備える。また2モデルはフォト取り込み機能も持っており、x-Pict Story HDとx-ScrapBook機能も備える。なお、L70にはワンタッチダビングボタンを装備する。
さらに、L70とX90の2機種はホームサーバー機能も装備。ルームリンクなどをクライアントにして、レコーダー内のコンテンツをネットワーク経由で視聴できる。
【問い合わせ先】
ソニーマーケティング(株)お客様ご相談センター
TEL/0570-00-3311(ナビダイヤル)
(Phile-web編集部)
今回、ハイビジョンを楽しむスタイル別に、X/L/Tの3シリーズを用意した。“X”は高品位な映像と音声を目指したフラグシップシリーズで、“L”はHDV/DV端子やUSB端子を備え、ビデオカメラやデジタルカメラとの接続性を強化したシリーズ。“T”は手頃な価格で長時間記録を楽しめるシリーズとなる。
発売するのはXシリーズが「BDZ-X90」(予想実売価格200,000円前後)1モデル、Lシリーズが「BDZ-L70」(予想実売価格180,000円前後)1モデル、Tシリーズが「BDZ-T70」(予想実売価格160,000円前後)、「BDZ-T50」(予想実売価格140,000円前後)の2モデル。発売時期は、11月8日となる。
各機種の価格と機能は以下の通り。
BDZ-T50 | BDZ-T70 | BDZ-L70 | BDZ-X90 | ||
HDD容量 | 250GB | 320GB | 320GB | 500GB | |
主要スペック | 地上/BS/110度CSデジタルチューナー | 1 | 2 | 2 | 2 |
地上アナログチューナー(CATV一体型) | 1 | 1 | 1 | 1 | |
HDMI出力端子 | 1 | 1 | 1 | 1 | |
HDV/DV入力端子 | - | - | ○ | ○ | |
USB端子 | - | - | ○ | ○ | |
テレビ録再機能 | MPEG4-AVC/H.264エンコーダー | ○ | ○ | ○ | ○ |
デジタル2番組同時録画 | - | ○ | ○ | ○ | |
デジタル・アナログ2番組同時録画 | - | ○ | ○ | ○ | |
ファミリーコンテンツ | ワンタッチダビングボタン | - | - | ○ | - |
フォト取り込み | - | - | ○ | ○ | |
HDV/DV/AVCHD取り込み | AVCHD(DVD)のみ | ○ | ○ | ||
高画質・高音質 | BD-ROM 1080/24p出力 | ○ | ○ | ○ | ○ |
DRC-MF v2.5 | - | - | - | ○ | |
1080/60p出力 | - | - | - | ○ | |
ピュアイメージリアライザー | ○ | ○ | ○ | ○ | |
xvYCC対応 | ○ | ○ | ○ | ○ | |
高音質/高画質パーツ | - | - | - | ○ | |
ネットワーク | おでかけ・おかえり転送 | - | - | - | ○ |
ホームサーバー機能(ソニールームリンク) | - | - | ○ | ○ | |
操作 | HDMI CEC | ○ | ○ | ○ | ○ |
他機器操作リモコン | マルチ | マルチ | マルチ | マルチ |
■BDドライブは2層対応、24p出力に全機種が対応
BDドライブは自社製で、1層/2層のBD-R/-REメディアに対応。4倍速書き込みにも対応する。有機色素を使ったBD-R LTHメディアの対応も検証中という。(初出時、1-4倍速書き込みメディアへの対応は「検証中」と表記しましたが、その後の調査で4倍速書き込みに対応していることが判明しました)
BDビデオ再生機能では、BD-ROM Profile 1 Ver.1.1に対応。BD-ROMに収録される音声・映像のサブトラックの同時再生が可能になる。サブトラックには例えばインタラクティブオーディオやコメンタリー音声、ピクチャー・イン・ピクチャーの映像などが収録できる。
全機種がHDMI端子を装備。BDビデオ再生時に、HDMI端子からの1080/24p出力に対応。また、全ソースで使用できる適応型ノイズリダクション「ピュアイメージリアライザー」も全機種に装備した。さらに、xvYCC出力も全機種で対応している。
HDMI CEC機能「ブラビアリンク」にも対応。液晶テレビ“BRAVIA”新機種など対応機器と接続することで、テレビの電源ON、入力切り替え、画面表示までをワンタッチで行うことができる。リモコンは基本的にBDZ-V9のデザインを踏襲しているが、中央のジョグスティックをカーソルボタンに改めるなど、細かな改善が加えられている。
■HDオーディオのストリームアウトはフル対応
また、全機種でDTS HD MA/HRA、ドルビーTrueHD、ドルビーデジタルプラスのHDMIストリームアウトに対応。デコードし、アナログ2chで出力することもできる。なお、マルチチャンネルアナログ出力端子は装備しない。
■MPEG4-AVC/H.264エンコーダーを装備
前述の通り、本体内にMPEG4-AVC/H.264エンコーダーを搭載したのが新シリーズの大きな特徴。エンコーダーは独自開発のもので、各種ツールの積み上げでMPEG2に対して約2倍の圧縮効率を実現。さらに、ブロック境界に適応的にフィルターをかけ、ブロック歪みを低減する。
放送波で送られてくるMPEG2映像を、1080iのMPEG4-AVC/H.264にリアルタイムエンコードし、HDDやBDディスクに記録することが可能。VBR記録で、放送のシーンチェンジ時に多くのビットを割り振る機能も設けている。
なお、H.264記録時は、デジタル放送のAAC音声はドルビーデジタル5.1chに変換して記録する。ビットレートは5.1ch時は448kbps、2ch時は256kbps。
録画記録モードは、MPEG2-TS記録のDRモードのほか、H.264記録は6モードを用意する。H.264のハイビジョン時の録画モードは、ビットレートが高い方からXR/XSR/SR/LSR/LR/ER。LRとERはSD映像専用で、ほかの4モードはHD/SD両方に対応できる。なお、DRモードで録画した番組をH.264に再エンコードして、BDにダビングすることも可能。この場合のエンコード/ダビングには実時間が必要となる。
各モードのビットレートと録画時間は以下の通り。
各映像モードと録画時間 | ||||
映像コーデック | 録画モード | ビットレート | 2層BD-R/-RE | X90 (500GB) |
MPEG2-TS | DR | BSデジタル:約24Mbps | 約4時間 | 約44時間 |
地上デジタル:約17Mbps | 約6時間 | 約62時間 | ||
MPEG4-AVC/H.264 | XR | 約15Mbps | 約6時間 | 約65時間 |
XSR | 約12Mbps | 約8時間 | 約83時間 | |
SR | 約8Mbps | 約12時間 | 約124時間 | |
LSR | 約6Mbps | 約16時間 | 約166時間 | |
LR | 約4Mbps | 約24時間 | 約249時間 | |
ER | 約2Mbps | 約48時間 | 約499時間 |
■操作性や各種機能も進化した
定評のある操作性や録画機能はさらに進化。番組表は7チャンネル分の表示に対応し、3段階ズーミング機能やジャンル別の色分けなどが可能。好みのジャンルや出演者ですばやく探せる「お気に入り番組表」は、10セットを登録できるほか、「予約する」ボタンから呼び出すこともできる。さらに、番組を視聴中、出演者やキーワードから関連する番組を検索する「気になる検索」も搭載。高速な検索機能を活かし、瞬時に関連番組を探し出すことができる。
BDZ-L70/X90の2モデルは、HDV/DV端子とUSB端子を備え、同社の全タイプのハイビジョンハンディカムからの映像取り込みに対応。HDD/メモリースティックハンディカムとの接続時は、新たに撮影した映像のみを自動判別して取り込む「つづき取り込み」機能を搭載。さらに、おまかせチャプター機能による自動チャプター作成機能、チャプター編集機能も備える。また2モデルはフォト取り込み機能も持っており、x-Pict Story HDとx-ScrapBook機能も備える。なお、L70にはワンタッチダビングボタンを装備する。
さらに、L70とX90の2機種はホームサーバー機能も装備。ルームリンクなどをクライアントにして、レコーダー内のコンテンツをネットワーク経由で視聴できる。
【問い合わせ先】
ソニーマーケティング(株)お客様ご相談センター
TEL/0570-00-3311(ナビダイヤル)
(Phile-web編集部)