売上高は前年同期比約25%減
テレビ事業の構造改革「本丸に踏み込む」− ソニー、第3四半期の連結業績を発表
■ゲーム販売数量は前年割れも通期目標は達成の見込み
ゲーム分野では、ハードウェアの売上げが3プラットフォームすべてで減少。PS2は前年の540万台から252万台に、PSPは576万台から508万台に、PS3は490万台から446万台に、それぞれ販売数量を減らした。ソフトでも、PS3は前年の2,600万本から今期は4,080万本に売上げを増やしたものの、6,090万本から2,970万本となったPS2の販売減が響き、全体の売上本数は減少した。
この売上げ数量の減少と為替差損が大きな要因となり、第3四半期のゲーム分野は、売上げが前年の5,812億円から3,938億円、営業利益は同129億円から4億円となり、減収減益となった。
この結果について大根田CFOは、「ゲーム分野自体は全体的には伸びていると認識している。WiiやXboxは我々に比べ伸びているが、弊社は他社のプラットフォームに比べそれほど伸びなかった。低価格のプラットフォームが相対的に伸びていると言えるのではないか」と分析した。
一方で「PS3は、第3四半期は前年を割ったが、通期で見れば当初目標の1,000万台はいくだろう。また、PSPはもともとの目標台数である1,500万台を達成できそうだ。また、プレイステーションネットワークのアカウント数は1,700万に達し、ビジネスの基盤ができた。映像配信やPlaystation Homeも利用者を増やしている」と述べ、ゲーム分野の販売が比較的堅調に進んでいるとの認識を示した。
■コンテンツビジネスは収益に貢献
そのほか映画分野では、売上げは21.8%減少したものの、「007/慰めの報酬」のヒットに利益に寄与し、営業利益は8.3%減の129億円となった。また音楽分野でも、ソニーBMGを100%子会社化したことで持分法から連結対象に代わったことで、売上げは1,986億円と2倍以上に増えた。営業利益も前年の222億円から245億円へと増え、コンテンツビジネスが全体の収益に貢献した。