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AVCRECによるDVDへのフルHD記録に対応

【更新】東芝・初のBDレコーダー“VARDIA”3機種を発表 − BDプレーヤーも登場

公開日 2010/01/14 12:45 ファイル・ウェブ編集部
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本日開催された新製品記者発表会には(株)東芝デジタルメディアネットワーク社 TV&ネットワーク事業部 事業部長の下田乾二氏が登壇し、同社のブルーレイ事業戦略を説明した。

(株)東芝 デジタルメディアネットワーク社 下田乾二氏

はじめに同社が今回、新たなBDレコーダーとBDプレーヤー、並びにBDプレーヤー搭載液晶テレビ(関連ニュース)を市場投入する意義について触れた下田氏は「東芝は液晶テレビ“REGZA”シリーズで、“本質”をキーワードに最高画質を追求してきた。現時点で最高の高画質映像コンテンツを提供できるブルーレイを取り込むことで、東芝の追求する“本質”へより迫ることが必要」と説明した。

国内のBDレコーダー市場の動向は「09年にDVDレコーダーとの市場構成比が入れ替わり、2010年から2011年にかけて市場はさらに拡大するとみている」という下田氏。さらに昨今の需要傾向としては「当社独自調査では大画面テレビと同時にBDレコーダーを購入するユーザーの比率が45%に達している」と説明。今このタイミングで東芝がBD対応製品を積極展開することの重要性を訴えかけた。


テレビとレコーダーの同時購入への対応が重要とアピールする

ブルーレイ事業拡大のための開発体制の整備も進んでいる
また今後の映像事業の拡大に向けた取り組みを紹介した下田氏は、「昨年当社は組織変更を行い、グローバルテレビの開発拠点である埼玉深谷工場に“VARDIA”の開発部門を集結させた。これにより互いのノウハウから相乗効果を生み出して、商品力を高めていけると考えている。今後は東芝のデジタル技術をフルに活かしながら、魅力的なBDレコーダーやBD対応液晶テレビのラインナップを充実させていきたい」という考えを示した。

続いて同社映像マーケティング事業部 日本部 部長の岡田淳氏が登壇し、国内映像商品の販売戦略を説明した。


(株)東芝 デジタルメディアネットワーク社 岡田淳氏
はじめに昨年末に発売したCELL REGZAの販売動向を紹介。発売初日に100台を超える受注を獲得し、当初の月間目標台数であった1,000台を超える出荷実績が記録されたと岡田氏は説明した。またCELL REGZAの今後の展開については「サイズ展開や仕様拡大を図りながら、第2弾モデルの商品化も決定した。また通常のREGZAにもCELL REGZAのDNAを積極的に採用していく」と意気込みを語った。さらにREGZAのレギュラーモデルについては「LEDバックライト採用モデルを2010年上期に大幅強化したい。大画面からパーソナルまで全インチサイズに展開していく」とした。


CELL REGZAの第2弾モデルが2010年登場することも決定された

REGZAはLEDバックライトの拡充も計画されている
今回のBD市場参入に関して、岡田氏は「2011年のアナログ停波に向けて、テレビとレコーダーの買い換えが驚くほどの勢いで進んでいる。ここにも最高画質を提供してきた東芝のREGZAとセットでBDレコーダーが欲しいという、お客様の強い要望がある。この声に応えるために、今回のBD製品投入は大変意義のあることだと考えている」と述べた。BDプレーヤー搭載REGZAのラインナップに関しては「本機ではパーソナルユースで魅力を感じて欲しい。これから成長が期待される、家庭内テレビの2台目需要にベストマッチする製品として、当社ではただ放送を観て楽しむだけでなくBD映画をじっくり楽しめるテレビとしての付加価値を訴求していきたい」と位置づけた。

また同社のBD商品のプロモーション計画についても紹介され、イメージキャラクターには引き続き福山雅治氏を起用し、REGZAとVARDIAのBD連携をアピールしていくという。BD新製品の発売時期には、東芝のブルーレイ認知拡大と店頭での販促を目的とした「東芝ブルーレイデビューキャンペーン」も展開。パラマウントジャパン(株)と連携したBDソフトのプレゼントや、三菱化学メディア(株)との連携による録画用BD-Rのプレゼントなどが2月中旬から3月31日まで実施される。

以下に本日の発表会で執り行われた質疑応答の内容を紹介する。

Q.BD参入の最大の理由がどこにあるのかを改めて教えてほしい。
A.ひとつは営業上の理由。時系列で言うと、HD DVDを撤退してすぐにBDに参入するということは考えていなかった。しかし、お客様から「BDはいつ出るのか」という声が非常に高まってきた。また、REGZAで高画質を謳っていたり、CELL REGZAで最高峰の画質・音質を求めている中で、過去のいきさつだけでBDを出さないというのは東芝としていかがなものかとも考えて参入に踏み切った。(下田氏)

Q.具体的に「BDがどうしても必要だ」という判断に至ったのはいつぐらいのことだったのか。
A.立場によって違うとも思うが、技術畑では「やればいつでもできるのだが…」という思いはあった(下田氏)。営業サイドとしては、お客様の声が一番大きかった。ソフトもBDが増え、それらを「最高の画質で見てみたい」という声が流通や販売店の店員などから望む声が大きくなってきたことを受けて、BD関連商品の実現に至った(岡田氏)。

Q.REGZAとブルーレイVARDIAとがセットで購入される比率はどのくらいとみているか。
A.他メーカーの組み合わせ比率で見ると、我々も40%くらいの比率で販売していければと期待している。(下田氏)

Q.BDレコーダー、BDプレーヤーは強力な先行メーカーが存在するが、新規参入後のシェア目標を教えて欲しい。
A.時期について目標は立てていないが、先行している3社の中に割って入り、徐々にその3社と同じくらいのシェアを取れるようになりたい。その先はもっと多くのシェアを取っていければと思う。(下田氏)

Q.商品は自社生産なのか、それとも他社への委託なのか。
A.個別にどの商品が自社開発なのかについては従来から公表していないため、今回も公表は控えさせていただきたい。(下田氏)

Q.今回のVARDIAは従来モデルに比べて機能の連携性が薄いように思う。この商品が出てきた経緯を教えて欲しい。また、従来モデルの高機能を継承した製品が今後出てくるような可能性はあるのか。
A.今回の製品はエントリーモデルという扱い。そのため高度な機能を省いた。編集機能などが入った高機能モデルは現在検討中だ。(下田氏)

Q.HD Recに対応していないが、HD Recフォーマットの今後について何か決まっていることがあれば教えて欲しい。
A.HD Recについては、今後の商品展開の中で必要に応じて扱いを考えていく。今回はエントリーモデルで取り組みたいと考えたため、ある程度の思い切りをもって開発にあたった。(下田氏)

Q.BDレコーダーに後発で参入したが、東芝としての強みや差別化をどうアピールしていく考えか。
A.ブルーレイとしての機能、VARDIAとして培ってきた機能などは第2弾、第3弾という形で最適化して増やしていこうと考えている。REGZAをお買い上げになったお客様から「VARDIAのBDが欲しい」という声が非常に多い。まずはエントリーモデルでREGZAのお客様にBDを提供し、それから状況を見ながら順次新しい機能を増やすなどしていきたい。こうした点についてはVARDIAのエンジニアだけでなく、REGZAのエンジニアも一緒になって両製品の機能を高めていこうと考えている。(下田氏)

Q.エコ機能についてもっと具体的に教えて欲しい。
A.一番は低消費電力のSOCのパワーが減ったというところが大きい。また、周辺回路の消費電力効率化などで全体の低消費電力化を進めた。


【問い合わせ先】
東芝DVDインフォメーションセンター
TEL/0120-96-3755

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製品スペックやデータを見る
  • ジャンルHDD+BD+DVDレコーダー
  • ブランドTOSHIBA
  • 型番D-B1005K
  • 発売日2010年2月中旬
  • 価格¥OPEN(予想実売価格130,000円前後)
●HDD容量:1TB ●記録可能メディア:内蔵HDD、BD-R、BD-R DL、BD-RE、BD-RE DL、DVD-R、DVD-R DL、DVD-RW ●映像DAコンバーター:12bit/148MHz ●音声DAコンバーター:192kHz/24bit ●チューナー:地上デジタル/BSデジタル/110度CS×2、地上アナログ×1 ●入力端子:S映像×1、コンポジット×2、2chアナログ音声×2 ●出力端子:D1-4映像×1、S映像×1、コンポジット×1、アナログ2ch 音声×1、光デジタル音声×1、HDMI×1 ●その他端子:LAN×1、USB×1、SDカードスロット ●消費電力:30W(動作時) ●外形寸法:430W×61H×318Dmm(突起部含まず) ●質量:4.5kg
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  • ブランドTOSHIBA
  • 型番D-B305K
  • 発売日2010年2月中旬
  • 価格¥OPEN(予想実売価格100,000円前後)
●HDD容量:320GB ●記録可能メディア:内蔵HDD、BD-R、BD-R DL、BD-RE、BD-RE DL、DVD-R、DVD-R DL、DVD-RW ●映像DAコンバーター:12bit/148MHz ●音声DAコンバーター:192kHz/24bit ●チューナー:地上デジタル/BSデジタル/110度CS×2、地上アナログ×1 ●入力端子:S映像×1、コンポジット×2、2chアナログ音声×2 ●出力端子:D1-4映像×1、S映像×1、コンポジット×1、アナログ2ch 音声×1、光デジタル音声×1、HDMI×1 ●その他端子:LAN×1、USB×1、SDカードスロット ●消費電力:28W(動作時) ●外形寸法:430W×61H×318Dmm(突起部含まず) ●質量:4.3kg
  • ジャンルHDD+BD+DVDレコーダー
  • ブランドTOSHIBA
  • 型番D-BW1005K
  • 発売日2010年2月中旬
  • 価格¥OPEN(予想実売価格140,000円前後)
●HDD容量:1TB ●記録可能メディア:内蔵HDD、BD-R、BD-R DL、BD-RE、BD-RE DL、DVD-R、DVD-R DL、DVD-RW ●映像DAコンバーター:12bit/148MHz ●音声DAコンバーター:192kHz/24bit ●チューナー:地上デジタル/BSデジタル/110度CS×2、地上アナログ×1 ●入力端子:S映像×1、コンポジット×2、2chアナログ音声×2 ●出力端子:D1-4映像×1、S映像×1、コンポジット×1、アナログ2ch 音声×1、光デジタル音声×1、HDMI×1 ●その他端子:LAN×1、USB×1、SDカードスロット ●消費電力:47W(動作時) ●外形寸法:435W×100H×399Dmm(突起部含まず) ●質量:7.2kg
  • ジャンルBDプレーヤー
  • ブランドTOSHIBA
  • 型番SD-BD1K
  • 発売日¥OPEN(予想実売価格25,000円前後)
  • 価格2010年2月中旬
●映像DAコンバーター:12bit/148MHz ●音声DAコンバーター:192kHz/24bit ●出力端子:コンポーネント映像×1、コンポジット映像×1、アナログ2ch 音声×1、光デジタル音声×1、同軸デジタル音声×1、HDMI×1 ●消費電力:20W(動作時) ●外形寸法:435W×56H×218Dmm(突起部含まず) ●質量:2.3kg