HOME > ニュース > 三菱電機、カーボンチューブ&樹脂の新素材を採用した「NCVスピーカー振動板」を開発

伝搬速度と適度な内部損失を両立

三菱電機、カーボンチューブ&樹脂の新素材を採用した「NCVスピーカー振動板」を開発

公開日 2010/10/25 18:35 ファイル・ウェブ編集部
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
三菱電機(株)は、カーボンナノチューブを樹脂に配合した新材料を開発。こちらを使用した「NCVスピーカー振動板」を開発したと発表した。

試作された中低音用振動板(左)と高音用振動板〔右)

振動板はスピーカーの音質を左右する重要なパーツ。低音から高音に至る複雑な振動を正確に伝達する伝搬速度と、共有音や固有音を発しない適度な内部損失が求められる。高音用スピーカー振動板に使用されるチタンやアルミニウムなど金属系素材は、伝搬速度が高いが内部損失は小さい。一方紙やポリプロピレンなどの素材は、適度な内部損失はあるものの伝搬速度が低かった。

この問題をクリアするのが、今回開発された新材料だという。これはカーボンナノチューブと数種類の樹脂とを最適配合したもので、射出成形による薄肉成形も可能。伝搬速度は毎秒5,000m以上で、チタンに匹敵するという。また内部損失も、紙製振動板と同等を実現したという。

振動板用材料の伝搬速度と内部損失の関係

「伝搬速度」と「内部損失」を両立させたことに加え、同じ素材で高音~低音用まで様々な大きさの振動板を製造できるのも、新素材のメリットとのこと。高音用/低音用で同じ素材の振動板を使うことで、統一感のある音楽再生が可能だという。

【問い合わせ先】
三菱電機(株)
先端技術総合研究所
業務部 広報・宣伝グループ
TEL/06-6497-7289

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

関連リンク

音元出版の雑誌
オーディオアクセサリー196号
季刊・オーディオアクセサリー
最新号
Vol.196
オーディオアクセサリー大全2025~2026
特別増刊
オーディオアクセサリー大全
最新号
2025~2026
プレミアムヘッドホンガイドマガジン vol.22 2024冬
別冊・プレミアムヘッドホンガイドマガジン
最新号
Vol.22
プレミアムヘッドホンガイド Vol.32 2024 AUTUMN
プレミアムヘッドホンガイド
(フリーマガジン)
最新号
Vol.32(電子版)
VGP受賞製品お買い物ガイド 2025年冬版
VGP受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2025年冬版(電子版)
DGPイメージングアワード2024受賞製品お買い物ガイド(2024年冬版)
DGPイメージングアワード受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2024年冬版(電子版)
WEB
  • PHILE WEB
  • PHILE WEB AUDIO
  • PHILE WEB BUSINESS
  • ホームシアターCHANNEL
  • デジカメCHANNEL
AWARD
  • VGP
  • DGPイメージングアワード
  • DGPモバイルアワード
  • AEX
  • AA AWARD
  • ANALOG GPX

本ページからアフィリエイトプログラムによる収益を得ることがあります

NEWS
AV&ホームシアター
オーディオ
モバイル/PC
デジカメ
ホビー&カルチャー
過去のニュース
RANKING
イヤホン・ヘッドホン
AV機器売れ筋
さらに見る
AWARD
VGP
DGPイメージングアワード
DGPモバイルアワード
オーディオ銘機賞
オーディオアクセサリー銘機賞
アナロググランプリ
REVIEW
レビュー
コラム
注目製品クローズアップ
優秀録音ハイレゾ音源レビュー
さらに見る
連載
折原一也の“いまシュン!”ビジュアルプロダクト
高橋 敦のオーディオ絶対領域
山本 敦のAV進化論
角田郁雄のオーディオSUPREME
今週の発売新製品
アニソンオーディオポータル
さらに見る
INTERVIEW
インタビュー記事一覧
さらに見る
BRAND
注目ブランド情報
MAGAZINE
オーディオアクセサリー
analog
ホームシアターファイル
プレミアムヘッドホンガイド
プレミアムヘッドホンガイドマガジン
雑誌定期購読
雑誌読み放題サービス
メルマガ登録
SHOPPING
PHILE WEB.SHOP
通販モール