e-onkyo、ハイレゾとiVDRの可能性を語る
4K/8K録画に対応するiVDR新規格を制定へ − 「iVDR EXPO 2013」開催
iVDRコンソーシアムは、カセット型HDD「iVDR」の最新動向と今後の展開を発表する「iVDR EXPO 2013」を開催した。
会場では、現行のiVDR製品やiVDR対応製品、収録メディアにiVDRを採用した映像コンテンツのセルパッケージなど、iVDRの最新動向が一挙にわかる展示が行われていた。
iVDRを収録メディアに採用した映像コンテンツしては、YECから「クラシック・ムービー・コレクション300」が6月21日に発売される。1930〜1950年代のハリウッド名作映画300作品をセレクトして収録したもので、大容量であるiVDRのメリットを活かし、約600時間の収録内容をわずか3本のカセットに収めていることが特徴。ジャンル別に検索しやすいメニューを備え、空き容量は他の映像の録画領域として使用することもできる。
■4K/8Kに対応するiVDR新規格を制定へ
展示会場の隣では、iVDRに関するセミナーが開催された。登壇したiVDRコンソーシアム 理事長 日置敏昭氏は、2013年5月時点でレコーダー/プレーヤーなどのiVDR対応製品が800万台に拡大したことに触れ、「2007年に日立の薄型テレビ“Wooo”にiVDRが対応してから約5年間。ここまでiVDRは拡充した」と述べた。
日置氏は「映像コンテンツは4Kや8Kといった超高精細化への対応がアナウンスされ、音楽コンテンツはハイレゾ音源の配信開始と、一般ユーザーが大容量のコンテンツを手にする時代になってきた。こういった中では、容量の大きいメディアが求められる。iVDRは、こういった期待に添えるメディアである」と今後の映像・音楽各コンテンツを収録するメディアとして、iVDRを積極展開していきたい考えを表した。
なお現在は、日立マクセル、アイ・オー・データ機器、Verbatim、HGSTの各ブランドからiVDRに準拠したカセットHDD製品が展開されている。その中でも、日立マクセル“iV”の出荷は累計100万巻を突破した。
日置氏は「世の中のリムーバブルメディアは、光ディスク/SDカード/iVDRの3つに分けられる。iVDRは光ディスクのように容量が固定されず、同時にHDDとしてのメリットを活かしたメディアだ」とアピールした。
また、「テレビの外付け機器に番組録画する際の選択肢は、USB接続によるHDDかiVDRかの2つがある。しかしUSB-HDDは、録画を行ったテレビでないと対応しないというデメリットがある。こんなものをエンジニアが作っていいのか。これに対してiVDRは、USB接続に対応する様々なプレーヤー、レコーダーで再生できることが特長だ」と語った。
さらに日置氏は今後のiVDRの展開について、4K/8Kへの対応予定を表明した。「2014年7月にCS放送で4K放送に対応する見込みといわれている。大容量コンテンツの収録メディアとしてiVDRを展開するため、私たちとしては、レコーディング規格を本年度中に決める意向だ」と述べた。
さらに、ハイレゾ音楽配信の分野に対するiVDRの可能性についても言及し、「大容量ファイルを保存する受け皿として何がいいのか。その答えにiVDRがある。私たちはこれを“パーソナルアーカイブプレーヤー”と呼ぶ。高精細、高音質の録音、リッピング機能、コンテンツの保存編集管理が可能になればいい」とした。
また日置氏は、4月に発売された内蔵HDD/iVDR/BDの3ドライブ搭載レコーダー“アイヴィブルー”についても触れ、「これ以上便利な装置はあるのか。多くの皆さまにこの一台でブルーレイの良さとiVDRの良さを両方感じてほしい」ともアピールした。
会場では、現行のiVDR製品やiVDR対応製品、収録メディアにiVDRを採用した映像コンテンツのセルパッケージなど、iVDRの最新動向が一挙にわかる展示が行われていた。
iVDRを収録メディアに採用した映像コンテンツしては、YECから「クラシック・ムービー・コレクション300」が6月21日に発売される。1930〜1950年代のハリウッド名作映画300作品をセレクトして収録したもので、大容量であるiVDRのメリットを活かし、約600時間の収録内容をわずか3本のカセットに収めていることが特徴。ジャンル別に検索しやすいメニューを備え、空き容量は他の映像の録画領域として使用することもできる。
■4K/8Kに対応するiVDR新規格を制定へ
展示会場の隣では、iVDRに関するセミナーが開催された。登壇したiVDRコンソーシアム 理事長 日置敏昭氏は、2013年5月時点でレコーダー/プレーヤーなどのiVDR対応製品が800万台に拡大したことに触れ、「2007年に日立の薄型テレビ“Wooo”にiVDRが対応してから約5年間。ここまでiVDRは拡充した」と述べた。
日置氏は「映像コンテンツは4Kや8Kといった超高精細化への対応がアナウンスされ、音楽コンテンツはハイレゾ音源の配信開始と、一般ユーザーが大容量のコンテンツを手にする時代になってきた。こういった中では、容量の大きいメディアが求められる。iVDRは、こういった期待に添えるメディアである」と今後の映像・音楽各コンテンツを収録するメディアとして、iVDRを積極展開していきたい考えを表した。
なお現在は、日立マクセル、アイ・オー・データ機器、Verbatim、HGSTの各ブランドからiVDRに準拠したカセットHDD製品が展開されている。その中でも、日立マクセル“iV”の出荷は累計100万巻を突破した。
日置氏は「世の中のリムーバブルメディアは、光ディスク/SDカード/iVDRの3つに分けられる。iVDRは光ディスクのように容量が固定されず、同時にHDDとしてのメリットを活かしたメディアだ」とアピールした。
また、「テレビの外付け機器に番組録画する際の選択肢は、USB接続によるHDDかiVDRかの2つがある。しかしUSB-HDDは、録画を行ったテレビでないと対応しないというデメリットがある。こんなものをエンジニアが作っていいのか。これに対してiVDRは、USB接続に対応する様々なプレーヤー、レコーダーで再生できることが特長だ」と語った。
さらに日置氏は今後のiVDRの展開について、4K/8Kへの対応予定を表明した。「2014年7月にCS放送で4K放送に対応する見込みといわれている。大容量コンテンツの収録メディアとしてiVDRを展開するため、私たちとしては、レコーディング規格を本年度中に決める意向だ」と述べた。
さらに、ハイレゾ音楽配信の分野に対するiVDRの可能性についても言及し、「大容量ファイルを保存する受け皿として何がいいのか。その答えにiVDRがある。私たちはこれを“パーソナルアーカイブプレーヤー”と呼ぶ。高精細、高音質の録音、リッピング機能、コンテンツの保存編集管理が可能になればいい」とした。
また日置氏は、4月に発売された内蔵HDD/iVDR/BDの3ドライブ搭載レコーダー“アイヴィブルー”についても触れ、「これ以上便利な装置はあるのか。多くの皆さまにこの一台でブルーレイの良さとiVDRの良さを両方感じてほしい」ともアピールした。
次ページ「アイヴィブルーでBDレコーダー市場に参入」− マクセルの商品戦略