直下型バックライトの75型とエッジ型の65/55型
ソニー、Android OS搭載/HDR対応予定/ハイレゾ対応スピーカー搭載の4Kブラビア「X9400C」「X9300C」
また、「4K X-Reality PRO」も4K用のデータベースを大幅に増加させるなど進化。より線の細い描写も可能になったほか、ノイズ除去も強力に行うようになった。
そしてトリルミナスディスプレイも、従来は画面のピーク箇所のみしか色域を広げられなかったが、今回の新モデル群ではX1との組み合わせによって画面全体を広色域化。バックライトの部分制御技術のアルゴリズムも一新し、これにより「X-tended Dynamic Range(PRO)」でのさらなる高コントラストを実現させている。
そのほか、オプティコントラストパネルも引き続き採用するが、2014年モデルではフィルムにしていたところを、ガラスを復活させるなどもしている。また、倍速駆動技術はX9400CがモーションフローXR480で、X9300CがモーションフローXR240。
■ハイレゾ対応の2.2chスピーカーはウーファーも磁性流体に
音質面では、「ハイレゾ対応」としたことも特徴。最大96kHz/24bit音声まで対応のDAC機能を内蔵し、高域40kHzの再生に対応する2.2ch磁性流体スピーカーを搭載している。USBやDLNA経由でハイレゾ音源(WAV/FLAC)を再生したり、ハイレゾ収録されたBDソフトを楽しめる。高域の音をしっかり再現できるように、トゥイーター部を周囲がラウンドしたR型デザインにした。
スピーカーは新たにウーファーにも磁性流体を採用し、バスレフボックス型に変更した。これによって、より締まった低音と、より聞き取りやすい中低音を実現させたとしている。また、出力も従来の65Wから90Wに強化している。
さらに、独自の音声補完技術「DSEE HX」も搭載。非ハイレゾの音声信号も最大96kHz/24bit相当にまでアップコンバートする。
そしてAndroid OSの採用により、各種Android TV機能を利用可能。テレビ番組で気になった人物のネット動画を音声検索したり、スマートフォンで再生している動画をGoogle Castによってテレビの大画面にキャストしたり、Android TVによる裏番組やネット動画のチェック機能などを利用できる。
なお、音声検索機能においては録画データの検索にもアップデートによって対応予定。裏番組などは視聴中コンテンツの邪魔をしないよう画面下部に表示され、放送中の裏番組のほかYouTubeのチャンネルや、DLNAで同一ネットワーク内にあるレコーダーの録画データなどもチェックできる。
リモコンは音声タッチパッドリモコンと赤外線リモコンの2種類を同梱。使用頻度の高いボタンを白くして目立つようにするなど使い勝手にも配慮している。
デザインは引き続きクサビ形で低重心のウェッジデザインを採用。スタンドもスリムで安定性のあるものを採用した。スタンド取り付け位置は、外側と内側の2種類から選択できるようになっている。
そのほか、3D(3Dメガネ別売)や、同社ワイヤレスサブウーファー(別売)との接続にも対応。Wi-Fiも内蔵するほか、Android/iOSアプリ「TV SideView」との連携も行える。また、USB-HDD(別売)への録画、および2画面表示に、2015年夏をめどにアップデートで対応する予定。
HDMI端子は4系統を装備し、HDMI 2.0に対応。1系統はMHL端子も兼ねている。そのほか端子類はUSB 3系統などを備えている。