カメラ市場の現状も紹介
“フルサイズセンサー搭載NEX”登場の可能性にも言及 − ソニーα99/RX1/NEX-VG900発表会レポート
■「ソニーの特徴はなんといってもイメージセンサー」
今回の新製品については「DSC-RX1」にフルサイズのイメージセンサーを搭載した点などに言及。「ソニーはとかく電機メーカーと言われるが、光学技術も年々蓄積している」「なんといってもソニーの特徴がイメージセンサー。今回のセンサーもセットとデバイスががっちり連携して開発したものだ」と述べたほか、「コンパクトデジタルカメラに使われることの多い1/2.3型に比べて35倍、一般的なスマートフォンに使われるセンサーと比べるとなんと56倍のサイズだ」と言葉を続け、フルサイズセンサー搭載の意義を強調した。
また、「大型の一眼レフではどうしても被写体が身構えてしまう部分があるが、小型なので相手の懐に入っての近距離での撮影が行える」と、コンパクト機ならではの利点も紹介した。
なお、質疑応答では「NEXシリーズにフルサイズセンサーを搭載する考えはないのか?」という質問も。これに対し「NEXのコンセプトは一眼サイズを小型化するということ。フルサイズセンサー搭載は小型化の観点から見送っているが、技術的な観点では検討している。今後についてはご期待いただいてもよいかと思う」と回答する一幕も見られた。
■ソニービル/ソニーストアで先行展示 − 7都市での体験会も
石塚氏に続いて登壇したソニーマーケティング(株)プロダクツマーケティング執行役員の粂川滋氏は、「α99」「DSC-RX1」「NEX-VG900」の3製品の予約受付を10月10日から開始すると発表。
なお、9月13日からは銀座ソニービル、ソニーストア大阪、ソニーストア名古屋の3ヶ所で先行展示を実施。「α99」「NEX-VG900」のハンズオン(DSC-RX1はモック展示のみ)や写真家によるトークショーなどを行う体験会も、9月15日から10月13日までで全国7都市(札幌/仙台/東京/名古屋/大阪/広島/福岡)で順次展開する。
また、粂川氏も石塚氏同様に「国内カメラ市場は、全体で見ると台数ベースでは残念ながら縮小傾向が続いている。しかし高級モデルや高倍率などカメラ専用機としての高い能力を持つセグメントは高い伸びを示している」と、カメラ市場についてコメント。「ニーズや使い方に変化が起きている」と言葉を続ける。
そして「日常生活で簡単に写真を撮るためにはスマートフォンを使う方が増えているが、特別な機会ではしっかりとした写真を残したいというお客様が増えている」とし、新製品がこうしたユーザーに向けたものであると説明。「今回の商品はハイアマチュアをターゲットにしたもの。ソニーのカメララインナップの最上級モデルとして、こだわりのあるお客様に新しい提案をしていきたい」とした。