噂のモデルがついにベールを脱いだ!
会田肇が速攻チェック − レンズ交換式ビデオカメラ「NEX-VG10」の実力は?
コンシューマ用で初めてのレンズ交換式ビデオカメラがついに登場する。ソニーが、9月にも「大判センサー×交換レンズ」という、かつてないスペックのハンディカム「NEX-VG10」をラインナップに加えると発表したのだ(関連ニュース)。
■ミラーレス一眼「NEX-5/3」と同時開発
これまでソニーはハイアマチュア向けビデオカメラをハンディカムシリーズで発売したことはあったが、レンズ交換式を採用したことはなかった。それだけに、この機種への注目の大きさは計り知れない。
「でも、ハンディカムなのに“HDR”じゃなくて“NEX”なの?」そう思う人も多いだろう。
実はこのモデル、ハンディカムの名を冠しているものの、6月に登場したソニー初のミラーレス一眼デジカメ「NEXシリーズ」の流れを汲んだ製品だ。なかでもNEX-5はフルハイビジョン動画撮影が可能で、同じくフルハイビジョン動画撮影ができるVG10がNEX-5をベースにしていることは容易に推察できる。
では、どちらもハイビジョン動画撮影ができるのに、ソニーはどうしてVG10なるモデルを新たに登場させたのだろうか。
NEX-5はAPS-Cサイズの大判センサーを使ったことで、動画においても今まで以上にボケを効果的に活かした撮影ができるのが特徴である。αレンズを使用することもでき、望遠系レンズを使って表現できた美しいボケは、これまでのコンシューマ用ビデオカメラでは到底得られるものではなかった。
しかし、残念なことにNEX-5での動画撮影はフルオートで行うのが基本。映像に補正を意図的に加えようとしてもそれは叶わなかったのだ。
すでに一眼レフ系カメラでは動画撮影時でも補正を加えられる機種が登場しているだけに、ソニーとしてもこの問題は、何としてもクリアしたかったはずだ。
ソニーによれば、このVG10の開発はNEX-5/3の開発とほぼ並行して進められたという。NEXシリーズはミラーレス機としてのスタイルばかりが注目されたが、ソニーは開発段階から本気で「大判センサー×交換レンズ」という組み合わせを動画対応で実現しようとしていたわけだ。
■新開発の光学11倍ズームレンズを同梱
さて、こうして登場したVG10だが、まずそのスペックをチェックしてみたい。
センサーはNEX-5/3と同様にAPS-Cサイズの「Exmor APS HD CMOS」センサーを搭載し、有効画素数も同じ1420万画素。レンズ交換のシステムも「Eマウント」レンズを装着できる共通のもの。
レンズは、新開発の光学11倍ズームレンズ「E 18-200mm F3.5-6.3 OSS」(35mm判換算27mm-300mm)が標準で付属する。動画撮影がメインとなったことで、このレンズではとくに静音特性にも気を配り、AF最適化なども図っているという。もちろん、ソニーの一眼レフカメラ「α」用レンズもマウントアダプター経由で装着可能だ。
さらにハンディカムではお馴染みの、アクティブモードの手ブレ補正機構も搭載している。
液晶モニターはNEX-5/3と同じ3型のエクストラファイン液晶(約92万ドット)を採用するが、モニター部は180度回転する。この辺はハンディカムらしさが感じられる部分だ。さらに0.43型115万画素の、視野率100%のEVFも搭載。これはハンディカムの最上位機「HDR-AX2000」で採用したものと同じ仕様とのことだ。
記録できる映像の最大解像度は1,920×1,080ドットのフルHDで、ビットレートは最高24Mbps。AVCHDフォーマットで記録する。この24Mbps記録はNEX-5/3では実現しておらず、NEXシリーズとしては新たなスペックとなる。
記録メディアはメモリースティックPRO Duo、あるいはSDカード(SDHC/SDXC対応)を使い、本体にフラッシュメモリーは内蔵していない。
また、音声は4つの無指向性マイクを高度な信号処理によってクリアな2ch録音とする新システムを採用。風対策にも効果が大きいという。
■ミラーレス一眼「NEX-5/3」と同時開発
これまでソニーはハイアマチュア向けビデオカメラをハンディカムシリーズで発売したことはあったが、レンズ交換式を採用したことはなかった。それだけに、この機種への注目の大きさは計り知れない。
「でも、ハンディカムなのに“HDR”じゃなくて“NEX”なの?」そう思う人も多いだろう。
実はこのモデル、ハンディカムの名を冠しているものの、6月に登場したソニー初のミラーレス一眼デジカメ「NEXシリーズ」の流れを汲んだ製品だ。なかでもNEX-5はフルハイビジョン動画撮影が可能で、同じくフルハイビジョン動画撮影ができるVG10がNEX-5をベースにしていることは容易に推察できる。
では、どちらもハイビジョン動画撮影ができるのに、ソニーはどうしてVG10なるモデルを新たに登場させたのだろうか。
NEX-5はAPS-Cサイズの大判センサーを使ったことで、動画においても今まで以上にボケを効果的に活かした撮影ができるのが特徴である。αレンズを使用することもでき、望遠系レンズを使って表現できた美しいボケは、これまでのコンシューマ用ビデオカメラでは到底得られるものではなかった。
しかし、残念なことにNEX-5での動画撮影はフルオートで行うのが基本。映像に補正を意図的に加えようとしてもそれは叶わなかったのだ。
すでに一眼レフ系カメラでは動画撮影時でも補正を加えられる機種が登場しているだけに、ソニーとしてもこの問題は、何としてもクリアしたかったはずだ。
ソニーによれば、このVG10の開発はNEX-5/3の開発とほぼ並行して進められたという。NEXシリーズはミラーレス機としてのスタイルばかりが注目されたが、ソニーは開発段階から本気で「大判センサー×交換レンズ」という組み合わせを動画対応で実現しようとしていたわけだ。
■新開発の光学11倍ズームレンズを同梱
さて、こうして登場したVG10だが、まずそのスペックをチェックしてみたい。
センサーはNEX-5/3と同様にAPS-Cサイズの「Exmor APS HD CMOS」センサーを搭載し、有効画素数も同じ1420万画素。レンズ交換のシステムも「Eマウント」レンズを装着できる共通のもの。
レンズは、新開発の光学11倍ズームレンズ「E 18-200mm F3.5-6.3 OSS」(35mm判換算27mm-300mm)が標準で付属する。動画撮影がメインとなったことで、このレンズではとくに静音特性にも気を配り、AF最適化なども図っているという。もちろん、ソニーの一眼レフカメラ「α」用レンズもマウントアダプター経由で装着可能だ。
さらにハンディカムではお馴染みの、アクティブモードの手ブレ補正機構も搭載している。
液晶モニターはNEX-5/3と同じ3型のエクストラファイン液晶(約92万ドット)を採用するが、モニター部は180度回転する。この辺はハンディカムらしさが感じられる部分だ。さらに0.43型115万画素の、視野率100%のEVFも搭載。これはハンディカムの最上位機「HDR-AX2000」で採用したものと同じ仕様とのことだ。
記録できる映像の最大解像度は1,920×1,080ドットのフルHDで、ビットレートは最高24Mbps。AVCHDフォーマットで記録する。この24Mbps記録はNEX-5/3では実現しておらず、NEXシリーズとしては新たなスペックとなる。
記録メディアはメモリースティックPRO Duo、あるいはSDカード(SDHC/SDXC対応)を使い、本体にフラッシュメモリーは内蔵していない。
また、音声は4つの無指向性マイクを高度な信号処理によってクリアな2ch録音とする新システムを採用。風対策にも効果が大きいという。