ゼンハイザーでしか味わえないサウンドがある
いま改めて知るゼンハイザー“3つの名機”の実力 ー 「HD 650/HD 800/IE 8」集中レポート
ヘッドホンの名門ブランド「ゼンハイザー」のラインナップには、世に数多くあるヘッドホン&イヤホン製品の中でも“名機”と呼ばれる優秀なモデルが存在する。今回はゼンハイザーの現行ラインナップの中でも、多くの音楽ファンから注目度が高いモデルであるヘッドホン「HD 650」「HD 800」、イヤホン「IE 8」の魅力を深く掘り下げていきたい。
「高音質ハイエンド」クラスのヘッドホン&イヤホンというジャンルを確立してきた ー ゼンハイザー“3つの名機”
ゼンハイザーの元祖“オープン型・ハイエンド”「HD 650」
国内でも発売以来、ロングセールスを続けるヘッドホンの名機といえば「HD 650」だ。「HD 600」の後継機として2003年に登場し、以後長らくゼンハイザーのヘッドホンのトップエンドを担った。“高音質・オープン型ヘッドホン”のジャンルを代表する、象徴的なモデルでもある。
その特徴をアピールする上で、ゼンハイザーではむやみに技術的な「新開発」「世界初」を主張することなく、オーソドックスに、丹念に作り込まれた製品であることを飾らずに紹介している。それが逆に本機の凄みとして伝わってくる。
外観もオープン型ヘッドホンの原型を感じさせるシンプルさを備えながら、独特の魅力的を放っている。一見すると無骨な作りに見えるかもしれないが、実際の本体はとても軽量で、側圧のバランスや装着感も上々だ。
ケーブルは着脱式が採用されている。現在のハイエンドヘッドホンが軒並み着脱式ケーブルを採用する中、本機はいち早く高音質ヘッドホンにおけるユーザーニーズを先取りしたモデルであると言えよう。着脱式ケーブルを採用していることで、断線時に簡単に交換できる点や、サードパーティの高音質ケーブルとの付け替えが楽しめる点など、ヘッドホンにこだわる方々にとって多くのメリットがあることは言うまでもない。
ゼンハイザーの最先端を行く高音質化技術を全て投入したフラグシップ「HD 800」
この「HD 650」の上に位置するフラッグシップモデルとして、2009年に発売されたヘッドホンが「HD 800」である。本機は、現在ではカテゴリーとして確立した“スーパー・ハイエンド・ヘッドホン”の先駆けとなった製品であり、ハイクラスモデルの「HD 650」をさらに上回る高音質を実現した、挑戦的な内容のヘッドホンである。
最大の特長は「56mm口径」という超大型・振動板を搭載したことだ。中央部をくり抜いたリング形状と、精密な表面加工によって、超大口径でありながら余計な歪みを抑え込むことに成功している。フレームやハウジングには、振動の収まりが良い特殊な樹脂素材も導入。その成型の自由度を活かしたのであろう、未来的なデザインも強いインパクトがある。
本機もサイズが大型でありながら、手に取ってみると非常に軽量なことに驚く。また、大口径振動板を包み込むイヤーカップも大型で、イヤーパッドはユーザーの耳全体を、余裕を持ってすっぽりと覆う。そのため装着時の圧迫感は非常に少なく、長時間のリスニングでも快適さが失われることはない。もちろん、「HD 800」も着脱式のケーブルを採用している。
プロフェッショナルのサウンドを全ての音楽ファンに開放したイヤーモニター「IE 8」
「IE 8」はゼンハイザーのイヤホン製品におけるトップエンドのモデルだ。いかにもゼンハイザーのイヤホンらしく、飾り気のないシンプルでミニマルな外観のデザインも好印象だ。
本製品には面白い技術が搭載されている。本体の側面に小さなダイヤルが搭載されており、このダイヤルを調整することで、再生される低音のバランスがアコースティックに調整できるのだ。その効果については、後ほど試聴インプレッションの段で詳しく紹介するが、実にナチュラルに低音の心地良さを高めてくれる。
ハウジングは、外側がスクウェア形状のデザインを採用しており、ユーザーの耳に当たる内側の部分は緩やかな曲面で構成されている。フィット感はとても良好であり、しかもケーブルは着脱式を採用する。使い勝手や音質向上の面でも優れたイヤホンであると言える。
「高音質ハイエンド」クラスのヘッドホン&イヤホンというジャンルを確立してきた ー ゼンハイザー“3つの名機”
ゼンハイザーの元祖“オープン型・ハイエンド”「HD 650」
国内でも発売以来、ロングセールスを続けるヘッドホンの名機といえば「HD 650」だ。「HD 600」の後継機として2003年に登場し、以後長らくゼンハイザーのヘッドホンのトップエンドを担った。“高音質・オープン型ヘッドホン”のジャンルを代表する、象徴的なモデルでもある。
その特徴をアピールする上で、ゼンハイザーではむやみに技術的な「新開発」「世界初」を主張することなく、オーソドックスに、丹念に作り込まれた製品であることを飾らずに紹介している。それが逆に本機の凄みとして伝わってくる。
外観もオープン型ヘッドホンの原型を感じさせるシンプルさを備えながら、独特の魅力的を放っている。一見すると無骨な作りに見えるかもしれないが、実際の本体はとても軽量で、側圧のバランスや装着感も上々だ。
ケーブルは着脱式が採用されている。現在のハイエンドヘッドホンが軒並み着脱式ケーブルを採用する中、本機はいち早く高音質ヘッドホンにおけるユーザーニーズを先取りしたモデルであると言えよう。着脱式ケーブルを採用していることで、断線時に簡単に交換できる点や、サードパーティの高音質ケーブルとの付け替えが楽しめる点など、ヘッドホンにこだわる方々にとって多くのメリットがあることは言うまでもない。
ゼンハイザーの最先端を行く高音質化技術を全て投入したフラグシップ「HD 800」
この「HD 650」の上に位置するフラッグシップモデルとして、2009年に発売されたヘッドホンが「HD 800」である。本機は、現在ではカテゴリーとして確立した“スーパー・ハイエンド・ヘッドホン”の先駆けとなった製品であり、ハイクラスモデルの「HD 650」をさらに上回る高音質を実現した、挑戦的な内容のヘッドホンである。
最大の特長は「56mm口径」という超大型・振動板を搭載したことだ。中央部をくり抜いたリング形状と、精密な表面加工によって、超大口径でありながら余計な歪みを抑え込むことに成功している。フレームやハウジングには、振動の収まりが良い特殊な樹脂素材も導入。その成型の自由度を活かしたのであろう、未来的なデザインも強いインパクトがある。
本機もサイズが大型でありながら、手に取ってみると非常に軽量なことに驚く。また、大口径振動板を包み込むイヤーカップも大型で、イヤーパッドはユーザーの耳全体を、余裕を持ってすっぽりと覆う。そのため装着時の圧迫感は非常に少なく、長時間のリスニングでも快適さが失われることはない。もちろん、「HD 800」も着脱式のケーブルを採用している。
プロフェッショナルのサウンドを全ての音楽ファンに開放したイヤーモニター「IE 8」
「IE 8」はゼンハイザーのイヤホン製品におけるトップエンドのモデルだ。いかにもゼンハイザーのイヤホンらしく、飾り気のないシンプルでミニマルな外観のデザインも好印象だ。
本製品には面白い技術が搭載されている。本体の側面に小さなダイヤルが搭載されており、このダイヤルを調整することで、再生される低音のバランスがアコースティックに調整できるのだ。その効果については、後ほど試聴インプレッションの段で詳しく紹介するが、実にナチュラルに低音の心地良さを高めてくれる。
ハウジングは、外側がスクウェア形状のデザインを採用しており、ユーザーの耳に当たる内側の部分は緩やかな曲面で構成されている。フィット感はとても良好であり、しかもケーブルは着脱式を採用する。使い勝手や音質向上の面でも優れたイヤホンであると言える。
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