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「イヤホンチップ、意識してますか?」- あなたが使っているのはどれ? イヤホンチップの種類を解説

公開日 2012/10/12 12:39 高橋敦
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あなたが使っているのはどれ? イヤホンチップの種類を解説!


【1】シリコンチップ

最も一般的で大体の製品に付属しているのは、シリコン製イヤホンチップだ。シリコンゴムは柔軟な性質を持ち、耳の穴の内側にフィットしやすい。また医療用にも使われるなど、皮膚に優しい素材であることもポイントだ。さらに耐久性も高く汚れにくい。イヤホンチップの素材として標準的なものとなっているのも当然という、優等生なイヤホンチップだ。

シリコンチップ

カラフルな色のシングルフランジ(Ultimate Ears「UE200」)

さらにどんな形にでも整形しやすい部分もポイント。傘が一重のキノコ型のものが「シングルフランジ」と呼ばれる一番一般的な形だが、その他に傘を二重にした「ダブルフランジ」や、三重にした「トリプルフランジ」と呼ばれるタイプもある。ダブルフランジやトリプルフランジは形状が縦長で、耳の穴のぐっと奥まで挿入されるので、音が頭の中に直接流し込まれる感じやその装着感に、違和感を覚える方もいるだろう。しかし代わりに遮音性がぐっと高まる。

ダブルフランジ(TDK Life on Record「TH-ECBA200BBK」)

トリプルフランジ(Etymotic Reserch「hf5」)

他にクリプシュ独自のイヤーゲルズは、断面形状を楕円形にすることで耳へのフィットを高めている。なおシリコンの傘の部分の厚みは、ある程度以上の価格帯の製品になると厚みが確保されてくる印象だ。安価なものでここが薄すぎる製品は、装着感も遮音性もいまひとつである場合が多く、長時間の装着では、耳を痛める場合がある。



【2】フォームチップ

次によく使われているのは、フォーム素材のイヤホンチップ。文房具コーナーで売られている耳栓と同じように、低反発ウレタンフォームなどを成形してイヤホンチップにしたものだ。これは耳の内側の形により柔軟にぴったりとフィットするため、シリコン製イヤホンチップよりもさらに高い遮音性を実現することが特徴だ。

フォームチップ

一方で弱点は、耐久性が弱いことだ。汚れたりへたったりしてきたら交換するという、少し贅沢な使いこなしが必要になる。しかし前述のようにそれを補ってあまりあるメリットがあるため、特にハイエンドモデルと呼ばれるようなイヤホンには、フォームチップがシリコンチップと併せて付属していることが多い。例えばSHUREのイヤホンに付属する「ソフト・フォーム・イヤパッド」もこれにあたる。

SHUREの「ソフト・フォーム・イヤパッド」

そして実は、フォーム素材のイヤホンチップが付属しないイヤホンに向けても、サードパーティからそれが提供されている。その代表メーカーがコンプライだ。このコンプライ製品については、別項にて詳しくお伝えしよう。

コンプライの交換用イヤホンチップ

パッケージ裏面には、対応するイヤホン製品の一覧が載っている



【3】ジェルチップ・その他各社変わり種も

「シリコンチップ」と「フォームチップ」が基本の2種類だが、その他に各メーカーが工夫を凝らした特殊なタイプもある。

その代表が、MONSTERの「スーパー・ジェル・チップ」。こちらは本体内側にジェル素材が仕込まれているもので弾力性がある。シリコンの傘を内側からジェルでサポートして耳の穴へのフィットを高め、遮音性などを向上させる。

MONSTERのジェルチップ「SuperTips」

内側にジェル素材が仕込んであり、弾力性がある

同じくMONSTERの「スーパー・フォーム・チップ」は、フォームチップの先端部分だけがシリコン製になっているというもの。耳に挿入しやすくする効果を狙っている。

先端だけがシリコンになっているMONSTERのフォームチップ「SuperTips」

また、ソニーのノイズアイソレーションイヤーピースの場合は、シリコンイヤホンチップの傘の内側に低反発ウレタンフォームを仕込んである。こちらも上述のMONSTER「ジェル・チップ」と同じく、シリコンの傘を内側からサポートして耳穴へのフィット感を向上させ、遮音性を高める狙いだ。

ソニーのノイズアイソレーションイヤーピース。シリコンイヤホンチップの傘の内側に低反発ウレタンフォームを仕込んである



…と、このように、イヤホンチップは多種多様。それはつまりイヤホンチップの重要性の現れだ。まずは各製品に付属するものの中から、自分の耳に合わせたフィッティングを行ってみよう。

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