[連載]高橋敦のオーディオ絶対領域
【第32回】まさかの300時間駆動ポタアン! JL Acoustic Labs「BAB1-XA」を試す
■連続300時間駆動…我々の“バッテリー感覚”を揺るがすポタアン登場
本気で日常的に使うポータブルヘッドホンアンプを選ぶ際の条件として、音質は当然として、本体のサイズとバッテリーライフも重視したいという考えは極めて真っ当だと思う。
そのうちサイズについては、様々な選択肢があるので製品探しに困ることはないだろう。バッテリーライフ、つまりフル充電からの使用可能時間は、もちろん長ければ長いほどよい。とはいえ通勤通学の一週間を再充電なしでいければ十分と考えると、まあ15時間程度あればOKといったところだろうか?
…と、そんなふうに考えていたのだが、編集部から「こんなんどうですか?」と紹介されてきた製品が、僕のバッテリーライフについての認識をガツンと揺るがしてきた。それが今回紹介するJL Acoustic Labsの「BAB1-XA」だ。実売予想価格2万7,800円前後。
見た目の何の変哲もなさっぷりがむしろ清々しいコレ、中身は普通ではない。MCUによる増幅回路を採用し、高音質と共に動作時間300時間を達成しているのだっ!
…わかります、色々と「!?」なのはわかります。僕も「!?」でした。「MCUって何だよ!?」「300時間はないだろ!?」な感じですよね。わかりますもちろん説明します。
■というわけでご説明。「MCU」とは何か? 「300時間連続駆動」が実現できる理由は?
まずは謎の「MCU」について。「MCU」とは、ズバリ「Micro Control Unit」の略なのだっ!
…いや名称の意味するところが大雑把すぎて、略称を解凍しても疑問は解けない。
メーカーによれば、これはマイクロプロセッサーの一種。アナログの音声信号をデジタル音声データに変換後、デジタル音声データを解析して周波数帯に分割し、低音から高音まで各帯域ごとに最適な音響処理と増幅処理を独自の「SFC(Sound Field Control)」によって行い、それをMCUでアナログ音声信号に再変換して出力するというのが、BAB1-XAの増幅処理の流れとのことだ。
正直に言うと、これだけの情報からでは僕も深くは理解できていないのだが、従来のアナログアンプともデジタルアンプとも異なるということはわかる。既存の増幅素子(トランジスタやオペアンプ)とは動作原理が全く異なるのだ。
本気で日常的に使うポータブルヘッドホンアンプを選ぶ際の条件として、音質は当然として、本体のサイズとバッテリーライフも重視したいという考えは極めて真っ当だと思う。
そのうちサイズについては、様々な選択肢があるので製品探しに困ることはないだろう。バッテリーライフ、つまりフル充電からの使用可能時間は、もちろん長ければ長いほどよい。とはいえ通勤通学の一週間を再充電なしでいければ十分と考えると、まあ15時間程度あればOKといったところだろうか?
…と、そんなふうに考えていたのだが、編集部から「こんなんどうですか?」と紹介されてきた製品が、僕のバッテリーライフについての認識をガツンと揺るがしてきた。それが今回紹介するJL Acoustic Labsの「BAB1-XA」だ。実売予想価格2万7,800円前後。
見た目の何の変哲もなさっぷりがむしろ清々しいコレ、中身は普通ではない。MCUによる増幅回路を採用し、高音質と共に動作時間300時間を達成しているのだっ!
…わかります、色々と「!?」なのはわかります。僕も「!?」でした。「MCUって何だよ!?」「300時間はないだろ!?」な感じですよね。わかりますもちろん説明します。
■というわけでご説明。「MCU」とは何か? 「300時間連続駆動」が実現できる理由は?
まずは謎の「MCU」について。「MCU」とは、ズバリ「Micro Control Unit」の略なのだっ!
…いや名称の意味するところが大雑把すぎて、略称を解凍しても疑問は解けない。
メーカーによれば、これはマイクロプロセッサーの一種。アナログの音声信号をデジタル音声データに変換後、デジタル音声データを解析して周波数帯に分割し、低音から高音まで各帯域ごとに最適な音響処理と増幅処理を独自の「SFC(Sound Field Control)」によって行い、それをMCUでアナログ音声信号に再変換して出力するというのが、BAB1-XAの増幅処理の流れとのことだ。
正直に言うと、これだけの情報からでは僕も深くは理解できていないのだが、従来のアナログアンプともデジタルアンプとも異なるということはわかる。既存の増幅素子(トランジスタやオペアンプ)とは動作原理が全く異なるのだ。
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