<特別企画>AVINITY連続レポート第1回 HDMI&アンテナケーブル画質編
アンテナケーブルでテレビの画質が激変した! − 独AVINITYのケーブルを検証
F端子アンテナケーブルで画質は変わるのか!?
“ANTENA”「AY-AT-LA」をチェックする
AVINITYのケーブル・ラインナップをカタログで確認したときに目を引いたのが、テレビやBDレコーダーをデジタル放送用アンテナに接続するためのF端子アンテナケーブル“ANTENA”「AY-AT-LA」だ。他の高級ケーブルメーカーのここ数年のラインナップの中で、アンテナケーブルというのは見たことがない。
まずは製品プロフィールを紹介しておこう。長さは1m、3m、5mの3種類を用意する。ケーブル材質はAVINITYの他の上位ケーブルと同様で、純銀コートのOFC導体に、ポリエチレンフォームのインシュレーション材と高密度編組による4層シールドを施している。また、高周波ノイズを吸収するフェライトフィルターも装備。端子部は24金ハードゴールドメッキで、頑強なスクリュー式ロック機構を採用する。一般的なアンテナケーブルではおよそ考えられない仕様だが、価格は1mで8,400円、3mで12,075円、5mで15,750円(いずれも税込)となっている。
HDMIケーブルで画質・音質が変わることは常識だ。一方で、放送波の受信や番組録画のためのアンテナケーブルによる画質の変化は、放送がデジタル化されて以降は特に、ほとんど注目を集めてこなかった。何を隠そう、実際にその映像を見るまで筆者自身が、「アンテナケーブルでデジタル放送の画質が変わる」という、その効果に疑念を抱いていた。
しかし映像を比較してみると、アンテナケーブルによる画質の変化は、はっきりと確認することができたのだ。
F端子アンテナケーブル「AY-AT-LA」の画質を検証したシステムは、HDMIケーブルの検証と同様。BDレコーダーにパナソニックの「DMR-BZT9300」、ディスプレイにソニーの4K液晶テレビの65型モデル「KD-65X9200A」を用いた。アンテナ環境については、試聴室まではビルの屋上のアンテナから通常の取材に耐えるレベルでアンテナ線が引かれているので、分配器からAVINITYの3mのアンテナケーブルを接続した。
■アンテナケーブルの交換がもたらした驚くべき画質向上
まずは、地上デジタル放送のリアルタイム視聴による比較だ。試聴室のアンテナ端子とKD-65X9200Aに内蔵の地デジ・チューナーをAVINITYのアンテナケーブルで接続。ライブ放送を視聴しながら、筆者の指示で編集部のスタッフに通常のアンテナケーブルと適宜つなぎ替えてもらった。
ライブ視聴中にケーブルを差し替えるため、厳密に同一シーンの映像ではない。しかし、通常のケーブルからAVINITYのアンテナケーブルに差し替えると、夕方のニュースのテロップの白の発色や輝き、ピンクや赤のCG部の色抜けが格段に向上したのだ。背景に映っている実写のニュース映像に対して、文字情報がより立体的に見える。映像のDレンジが伸びたことで、コントラストが増した効果なのだろう。何度とチャンネルを変え、ケーブルの交換を繰り返してたが、結果は同じだ。
それでは、リアルタイムでの放送受信に比べて不確定要素の少なくなるBDレコーダーによる録画番組に対しては、アンテナケーブル交換の効果はどう出るのだろうか。
画質比較に用いたソースは、BDレコーダー「DMR-BZT9300」に録画したNHKの朝の連続テレビ小説『あまちゃん』。月曜日の朝の放送は通常品のF端子ケーブルで録画し、水曜日の朝の放送をAVINITYのF端子アンテナケーブルで録画する、といった具合にコンテンツを撮りため、毎回同じ映像が流れるオープニングを交互に再生して見比べを行った。
放送日は違えど同じ映像であるはずの『あまちゃん』のオープニングだが、色の瑞々しさに歴然と差が現れた。特に差の大きかったポイントは、北三陸鉄道の電車が走る俯瞰ショットのグリーンと、海と空のブルーだ。発色がいっそう伸びやかになり、より鮮やかでメリハリの効いた画となった。
“ANTENA”「AY-AT-LA」をチェックする
AVINITYのケーブル・ラインナップをカタログで確認したときに目を引いたのが、テレビやBDレコーダーをデジタル放送用アンテナに接続するためのF端子アンテナケーブル“ANTENA”「AY-AT-LA」だ。他の高級ケーブルメーカーのここ数年のラインナップの中で、アンテナケーブルというのは見たことがない。
まずは製品プロフィールを紹介しておこう。長さは1m、3m、5mの3種類を用意する。ケーブル材質はAVINITYの他の上位ケーブルと同様で、純銀コートのOFC導体に、ポリエチレンフォームのインシュレーション材と高密度編組による4層シールドを施している。また、高周波ノイズを吸収するフェライトフィルターも装備。端子部は24金ハードゴールドメッキで、頑強なスクリュー式ロック機構を採用する。一般的なアンテナケーブルではおよそ考えられない仕様だが、価格は1mで8,400円、3mで12,075円、5mで15,750円(いずれも税込)となっている。
HDMIケーブルで画質・音質が変わることは常識だ。一方で、放送波の受信や番組録画のためのアンテナケーブルによる画質の変化は、放送がデジタル化されて以降は特に、ほとんど注目を集めてこなかった。何を隠そう、実際にその映像を見るまで筆者自身が、「アンテナケーブルでデジタル放送の画質が変わる」という、その効果に疑念を抱いていた。
しかし映像を比較してみると、アンテナケーブルによる画質の変化は、はっきりと確認することができたのだ。
F端子アンテナケーブル「AY-AT-LA」の画質を検証したシステムは、HDMIケーブルの検証と同様。BDレコーダーにパナソニックの「DMR-BZT9300」、ディスプレイにソニーの4K液晶テレビの65型モデル「KD-65X9200A」を用いた。アンテナ環境については、試聴室まではビルの屋上のアンテナから通常の取材に耐えるレベルでアンテナ線が引かれているので、分配器からAVINITYの3mのアンテナケーブルを接続した。
■アンテナケーブルの交換がもたらした驚くべき画質向上
まずは、地上デジタル放送のリアルタイム視聴による比較だ。試聴室のアンテナ端子とKD-65X9200Aに内蔵の地デジ・チューナーをAVINITYのアンテナケーブルで接続。ライブ放送を視聴しながら、筆者の指示で編集部のスタッフに通常のアンテナケーブルと適宜つなぎ替えてもらった。
ライブ視聴中にケーブルを差し替えるため、厳密に同一シーンの映像ではない。しかし、通常のケーブルからAVINITYのアンテナケーブルに差し替えると、夕方のニュースのテロップの白の発色や輝き、ピンクや赤のCG部の色抜けが格段に向上したのだ。背景に映っている実写のニュース映像に対して、文字情報がより立体的に見える。映像のDレンジが伸びたことで、コントラストが増した効果なのだろう。何度とチャンネルを変え、ケーブルの交換を繰り返してたが、結果は同じだ。
それでは、リアルタイムでの放送受信に比べて不確定要素の少なくなるBDレコーダーによる録画番組に対しては、アンテナケーブル交換の効果はどう出るのだろうか。
画質比較に用いたソースは、BDレコーダー「DMR-BZT9300」に録画したNHKの朝の連続テレビ小説『あまちゃん』。月曜日の朝の放送は通常品のF端子ケーブルで録画し、水曜日の朝の放送をAVINITYのF端子アンテナケーブルで録画する、といった具合にコンテンツを撮りため、毎回同じ映像が流れるオープニングを交互に再生して見比べを行った。
放送日は違えど同じ映像であるはずの『あまちゃん』のオープニングだが、色の瑞々しさに歴然と差が現れた。特に差の大きかったポイントは、北三陸鉄道の電車が走る俯瞰ショットのグリーンと、海と空のブルーだ。発色がいっそう伸びやかになり、より鮮やかでメリハリの効いた画となった。
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