ダイナミックレンジを拡張する新映像技術
見たことのない“異次元画質”、新映像技術「ドルビービジョン」を体験
2014 International CESで発表されたドルビーの新映像技術「ドルビービジョン」。2007年に同社は、同名のLEDバックライト制御技術を発表していたこともあり、薄型テレビのダイナミックレンジ拡張技術のように捉えられがちだ。
だが今年発表されたドルビービジョンが視野に入れているのは、劇場版のマスター、そしてドルビー社から今後発表があるものと予想される映画館向けのプロジェクター、コンテンツ配信経路、そして家庭向けの薄型テレビなどを網羅する壮大なものだ。
ハイフレームレート、4K、そして広色域などが現在の映像技術の最新トレンドだが、ドルビービジョンは”高”色域とも呼ぶべきものを提供する。映像の輝度のダイナミックレンジを拡張することで、映像に用いられる色のパレットそのものを拡張できるのだ。
日本で開催された記者説明会と技術の詳細は既報のニュース記事を参照いただきたいが、人間が動画レベルで識別できるとされている映像信号の輝度は、20,000〜0.001NITS程度(NITSはカンデラと同義)と広い。それに対してBDやテレビ放送で用いられるBT.709の映像信号は100〜0.117NITSという範囲に収まっていた。
これまではその映像信号を、家庭用テレビでは高輝度モデルでも700NITS程度、映画館のスクリーンでは48NITS程度の上限で再現していたのだが、ドルビービジョンでは、もとの映像信号のダイナミックレンジを10,000NITS〜0.005NITSの範囲にまで拡張することを目指している。最大輝度の10,000NITSは、BT.709の実に100倍に当たり、直射日光が当たるアスファルトの輝度と同程度、蛍光灯の輝度よりも明るい、というレベルだ。
ドルビービジョンのダイナミックレンジ拡張の効果はスペック上の数字で聞いてもピンと来ないかもしれないが、デモを観ると、ケタ違いどころか、文字通りの意味で「今までに見たことのない」映像体験が得られる。
だが今年発表されたドルビービジョンが視野に入れているのは、劇場版のマスター、そしてドルビー社から今後発表があるものと予想される映画館向けのプロジェクター、コンテンツ配信経路、そして家庭向けの薄型テレビなどを網羅する壮大なものだ。
ハイフレームレート、4K、そして広色域などが現在の映像技術の最新トレンドだが、ドルビービジョンは”高”色域とも呼ぶべきものを提供する。映像の輝度のダイナミックレンジを拡張することで、映像に用いられる色のパレットそのものを拡張できるのだ。
日本で開催された記者説明会と技術の詳細は既報のニュース記事を参照いただきたいが、人間が動画レベルで識別できるとされている映像信号の輝度は、20,000〜0.001NITS程度(NITSはカンデラと同義)と広い。それに対してBDやテレビ放送で用いられるBT.709の映像信号は100〜0.117NITSという範囲に収まっていた。
これまではその映像信号を、家庭用テレビでは高輝度モデルでも700NITS程度、映画館のスクリーンでは48NITS程度の上限で再現していたのだが、ドルビービジョンでは、もとの映像信号のダイナミックレンジを10,000NITS〜0.005NITSの範囲にまで拡張することを目指している。最大輝度の10,000NITSは、BT.709の実に100倍に当たり、直射日光が当たるアスファルトの輝度と同程度、蛍光灯の輝度よりも明るい、というレベルだ。
ドルビービジョンのダイナミックレンジ拡張の効果はスペック上の数字で聞いてもピンと来ないかもしれないが、デモを観ると、ケタ違いどころか、文字通りの意味で「今までに見たことのない」映像体験が得られる。