HOME > レビュー > デノン初の単体USB-DAC「DA-300USB」を高橋敦がレポート

USB-DAC、ヘッドホンアンプのサウンドを検証

デノン初の単体USB-DAC「DA-300USB」を高橋敦がレポート

公開日 2014/01/31 09:00 高橋 敦
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
「DA-300USB」は入力端子はUSBの他、同軸デジタルを1系統、光デジタルを2系統搭載。出力は、ライン出力(RCA端子)とヘッドホン出力(ステレオ標準端子)を搭載。ライン出力はボリューム固定となっている。給電は付属のACアダプターで行う。


DA-300USBの背面端子部
■最新版「Advanced AL32 Processing」を搭載

本機はデノン独自のアナログ波形再現技術の最新版「Advanced AL32 Processing」を搭載する。PCMの16bit信号を32bit精度に引き上げるハイビット化処理を行い、サンプリング周波数も44.1kHzから192kHzにオーバーサンプリング。単純な補間で穴埋めして引き伸ばすのではなく、本来あるべきデータを推測し、本来のアナログ信号の滑らかな波形を再現することがポイントだ。


DA-300USBのメイン基板部。DACはバー・ブラウン製「PCM1795」を搭載
それに伴いDACチップも192kHz/32bit対応チップを搭載。フラッグシップSACDプレーヤー「DCD-SX1」と同じバー・ブラウン製「PCM1795」を1基搭載する(DCD-SX1は2基搭載)。PCM1795は4chチップなので、1基でも左右に各2chを用いる差動出力が可能だ。これによりS/N比とダイナミックレンジを向上させている。

他にも注目すべき点は多い。全体の動作の基準となるクロックは、44.1kHz系と48kHz系の2系統の発振器を搭載し、再生するデータによって使い分ける。ノイズ対策も徹底され、USBから流入するPC側のノイズを遮断する「高速トランス結合デジタル・アイソレーター」を搭載。この辺りはDCD-SX1をはじめとするプレーヤーで培われたノウハウが反映されているようだ。


PC側のノイズを遮断する「高速トランス結合デジタル・アイソレーター」
ヘッドホンアンプは、高速オペアンプによる電圧増幅段と、ディスクリートの出力バッファー回路を最適に組み合わせたたもので、ライン出力と共にその音質にこだわったという。出力端子は6.3mmステレオ標準ジャックで、出力インピーダンスは32Ωとなる。

次ページライン出力&ヘッドホン出力の音質をチェック

前へ 1 2 3 次へ

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
音元出版の雑誌
オーディオアクセサリー196号
季刊・オーディオアクセサリー
最新号
Vol.196
オーディオアクセサリー大全2025~2026
特別増刊
オーディオアクセサリー大全
最新号
2025~2026
プレミアムヘッドホンガイドマガジン vol.22 2024冬
別冊・プレミアムヘッドホンガイドマガジン
最新号
Vol.22
プレミアムヘッドホンガイド Vol.32 2024 AUTUMN
プレミアムヘッドホンガイド
(フリーマガジン)
最新号
Vol.32(電子版)
VGP受賞製品お買い物ガイド 2025年冬版
VGP受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2025年冬版(電子版)
DGPイメージングアワード2024受賞製品お買い物ガイド(2024年冬版)
DGPイメージングアワード受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2024年冬版(電子版)
WEB
  • PHILE WEB
  • PHILE WEB AUDIO
  • PHILE WEB BUSINESS
  • ホームシアターCHANNEL
  • デジカメCHANNEL
AWARD
  • VGP
  • DGPイメージングアワード
  • DGPモバイルアワード
  • AEX
  • AA AWARD
  • ANALOG GPX