【特別企画】ネットワークオーディオに最適なNASを検証
QNAPのNAS「HS-210」レビュー − DSDにも対応、ネットオーディオ定番ブランド最新モデル
3月下旬のアップデートで対応を果たす
DSDストリーミング機能を検証する
■オーディオファン待望! QNAPのNASとして初のDSD配信が可能に
HS-210はファームウェアの更新によってつねに最新の機能を獲得することができる。文字通り、進化するNASと呼んでいいだろう。本日3月25日に公開された最新のアップデートでは、DSD音源のストリーミング対応という重要な機能を実現した。今回は正式公開前の取材となったが、ベータ版ファームウェアにて一足先に早速試してみることができた。
DSDファイルのストリーミング配信はTwonky Server ver.7.2.7が実現する機能なので、サーバーソフトを更新すればそのまま使えるようになると考えていい。HS-210の場合、その更新作業をユーティリティソフト「QTS4.0」上で直感的に進めることができる。ちなみに、TwonkyServer ver.7.2.7は、HS-210も含めた現行のQNAPのNAS製品において、ファームウェアバージョンがv4.0以上の場合に利用可能となる。今回のDSD対応は、HS-210以外のQNAPの現行製品を使用しているユーザーにも朗報だ。
「App Center」と呼ばれるQTS4.0のホーム画面には複数のアイコンが並んでおり、タブレットに匹敵するわかりやすいインターフェースを実現している。今回のアップデートは、このApp Center上での配布を予定しており、NASの管理画面上からオンラインで機能追加を行うことが可能になる。
なお、今回は前述の通りApp Center上での配布に先立って、ベータ版ファームウェアで検証を行っている。よって手動インストールにてTwonky Server ver.7.2.7にバージョンアップした。
前述のファイルのインストール自体は短時間で終わるが、その後でQTS4.0のホーム画面から「コントロールパネル」を呼び出し、旧バージョンのTwonky Serverを無効化する手続きも進めておきたい。HS-210にあらかじめインストールされている旧バージョンのTwonky Serverのチェックをはずすことによって、新たにインストールしたサーバーソフトが確実に動作するようにするのだ。そのプロセスを完了させ、早速DSDのストリーミング配信機能を試してみる。
■OPPOのユニバーサルプレーヤーからDSD再生に成功
今回再生機として選んだOPPOのユニバーサルプレーヤー「BDP-105JP」は、最新のアップデートによってDSD2.8MHzファイル(DFF/DSF)の再生、FLAC音源のギャップレス再生など、いくつかの重要な機能更新を果たしている。今回はそのDSD対応の検証を兼ねてHS-210からのストリーミング配信に挑戦したというわけだ。
アップデート後のHS-210を組み合わせたネットワーク再生の操作は従来と基本的に変わらない。BDP-105JPのメニュー画面からDLNA再生に入り、サーバーを選んで選曲するという操作が基本。「ー(音引き)」が文字化けするという不具合はまだ修正されていないものの、DSDファイルについてもアルバム名と曲名は日本語で表示される。
ゲルギエフ指揮マリインスキー劇場管の演奏によるショスタコーヴィチの交響曲第15番は、大編成オーケストラならではの重量感や押し出しの強さを確保しつつ、木管楽器や弦楽器の繊細な表情を引き出し、起伏に富んだ演奏を再現。DSD音源の特徴の一つである空間再現については特に遠近感の描写に余裕があり、スピーカーの存在を意識させない空間の広がりに感心させられた。
HS-210とユニバーサルプレーヤーの組み合わせは、使い勝手の良さと安定した品質が際立ち、手軽なDSD再生環境を提供する。その環境によってDSD音源のネットワーク再生が一気に加速することを期待したい。
DSDストリーミング機能を検証する
■オーディオファン待望! QNAPのNASとして初のDSD配信が可能に
HS-210はファームウェアの更新によってつねに最新の機能を獲得することができる。文字通り、進化するNASと呼んでいいだろう。本日3月25日に公開された最新のアップデートでは、DSD音源のストリーミング対応という重要な機能を実現した。今回は正式公開前の取材となったが、ベータ版ファームウェアにて一足先に早速試してみることができた。
DSDファイルのストリーミング配信はTwonky Server ver.7.2.7が実現する機能なので、サーバーソフトを更新すればそのまま使えるようになると考えていい。HS-210の場合、その更新作業をユーティリティソフト「QTS4.0」上で直感的に進めることができる。ちなみに、TwonkyServer ver.7.2.7は、HS-210も含めた現行のQNAPのNAS製品において、ファームウェアバージョンがv4.0以上の場合に利用可能となる。今回のDSD対応は、HS-210以外のQNAPの現行製品を使用しているユーザーにも朗報だ。
「App Center」と呼ばれるQTS4.0のホーム画面には複数のアイコンが並んでおり、タブレットに匹敵するわかりやすいインターフェースを実現している。今回のアップデートは、このApp Center上での配布を予定しており、NASの管理画面上からオンラインで機能追加を行うことが可能になる。
なお、今回は前述の通りApp Center上での配布に先立って、ベータ版ファームウェアで検証を行っている。よって手動インストールにてTwonky Server ver.7.2.7にバージョンアップした。
<アップデートでDSDストリーミングに対応させる> |
前述のファイルのインストール自体は短時間で終わるが、その後でQTS4.0のホーム画面から「コントロールパネル」を呼び出し、旧バージョンのTwonky Serverを無効化する手続きも進めておきたい。HS-210にあらかじめインストールされている旧バージョンのTwonky Serverのチェックをはずすことによって、新たにインストールしたサーバーソフトが確実に動作するようにするのだ。そのプロセスを完了させ、早速DSDのストリーミング配信機能を試してみる。
■OPPOのユニバーサルプレーヤーからDSD再生に成功
今回再生機として選んだOPPOのユニバーサルプレーヤー「BDP-105JP」は、最新のアップデートによってDSD2.8MHzファイル(DFF/DSF)の再生、FLAC音源のギャップレス再生など、いくつかの重要な機能更新を果たしている。今回はそのDSD対応の検証を兼ねてHS-210からのストリーミング配信に挑戦したというわけだ。
アップデート後のHS-210を組み合わせたネットワーク再生の操作は従来と基本的に変わらない。BDP-105JPのメニュー画面からDLNA再生に入り、サーバーを選んで選曲するという操作が基本。「ー(音引き)」が文字化けするという不具合はまだ修正されていないものの、DSDファイルについてもアルバム名と曲名は日本語で表示される。
ゲルギエフ指揮マリインスキー劇場管の演奏によるショスタコーヴィチの交響曲第15番は、大編成オーケストラならではの重量感や押し出しの強さを確保しつつ、木管楽器や弦楽器の繊細な表情を引き出し、起伏に富んだ演奏を再現。DSD音源の特徴の一つである空間再現については特に遠近感の描写に余裕があり、スピーカーの存在を意識させない空間の広がりに感心させられた。
HS-210とユニバーサルプレーヤーの組み合わせは、使い勝手の良さと安定した品質が際立ち、手軽なDSD再生環境を提供する。その環境によってDSD音源のネットワーク再生が一気に加速することを期待したい。