マルチルームリスニング機能を試す
【レビュー】ボーズの新しいWi-Fi/Bluetoothスピーカー“次男坊”「SoundTouch 20 III」
■安定感あるデザインの“SoundTouch”次男坊
ボーズが展開する据置型ワイヤレスサウンドシステム“SoundTouch”シリーズ。今秋「SoundTouch 30 Series III wireless music system」と「SoundTouch 20 Series III wireless music system」、そして「SoundTouch 10 wireless music system」の3製品が発表され、サイズと機能、そして音にそれぞれのキャラクターを与えている。なお、最もコンパクトなSoundTouch 10については、こちらの記事を参考にしてほしい。
今回取りあげる「SoundTouch 20 Series III wireless music system(以下、SoundTouch 20 III)」は、有り体にいえばSoundTouch 10の兄貴分で、3兄弟の次男坊だ。一見するとわかる違いは、前面中央に据えられた有機EL(OLED)ディスプレイ。単色表示のためアルバムアートワークの表示には対応しないが、再生中の曲などの情報を表示することができ、付属のリモコンで操作するときに重宝する。
スピーカーとしてのつくりはSoundTouch 10とは大きく異なる。31.4cmのボディを二分するかのようにOLEDが据えられたことからもわかる通り、スピーカーユニットは左右に2基取り付けられている。
背面は樹脂製で、その上部にはバスレフポート兼取っ手が用意されている。本体重量は3.2kgと軽くはないものの、置き場所を調整したいとき、別の部屋で聴きたいとき掴みやすく、あると無いでは大違いの仕掛けといえる。もちろん、ボーズスピーカーの肝である低域のキャラクターづくりにも大きく影響している。
下位のSoundTouch 10、そして上位のSoundTouch 30 IIIと比較したときのサイズ感だが、意外なことにSoundTouch 20 IIIは3モデル中もっとも背が低い。縦長のSoundTouch 10と比べると見た目の安定感があり、うっかり触れてもまず倒れない。この点、小さな子どもやペットのいる家庭にとっては重要だろう。
■アプリから便利に操作できるマルチルームリスニング機能
現行のSoundTouchシリーズは、AC電源を使用することもあり、屋外での利用を想定していない。しかし、Wi-Fiネットワークを用意すれば、異なる部屋/場所で同じサウンドを楽しめる「マルチルームリスニング」を実現できる。1台のスマートフォンで再生し複数のSoundTouchシリーズから出力する、という使い方が可能になるのだ。操作は専用アプリ「SoundTouch app」から行う。
このマルチルームリスニングは、部屋が広く数も多いアメリカ的な住環境を意識した機能で、ホームパーティー用途を想定したものらしいが(庭先や客間の音を1台のスマートフォンで管理できたら便利ということは日本人でも想像できる)、使い方は必ずしもそればかりではない。こぢんまりとした我らが日本家屋でも、活躍の場はじゅうぶんある。
たとえば、居間にSoundTouch 20 III、寝室にSoundTouch 10が置かれているとする。どちらも同じスマートフォンで管理できるうえ、同時再生に対応するため、寝室で聴いていた曲の続きを居間で楽しむことが可能だ。朝寝坊を決め込む家人を起こしに行く代わりに、居間から寝室にあるSoundTouch 10を操作して音楽を大音量で流す、といった芸当もわけのないこと。もちろん、SoundTouch 10とSoundTouch 20 IIIそれぞれがBluetoothやNASなど独自の音源を再生することもできる。
Wi-Fiに接続されてさえいれば、電源のオン/オフや一斉操作対象のSoundTouchスピーカーの接続/切り離しは自由自在。残念ながらアプリに目覚まし機能はないものの、家のどこにいても統一された操作性で音楽を愉しめるのはうれしい。
ボーズが展開する据置型ワイヤレスサウンドシステム“SoundTouch”シリーズ。今秋「SoundTouch 30 Series III wireless music system」と「SoundTouch 20 Series III wireless music system」、そして「SoundTouch 10 wireless music system」の3製品が発表され、サイズと機能、そして音にそれぞれのキャラクターを与えている。なお、最もコンパクトなSoundTouch 10については、こちらの記事を参考にしてほしい。
今回取りあげる「SoundTouch 20 Series III wireless music system(以下、SoundTouch 20 III)」は、有り体にいえばSoundTouch 10の兄貴分で、3兄弟の次男坊だ。一見するとわかる違いは、前面中央に据えられた有機EL(OLED)ディスプレイ。単色表示のためアルバムアートワークの表示には対応しないが、再生中の曲などの情報を表示することができ、付属のリモコンで操作するときに重宝する。
>>ボーズ製品サイトはこちら |
スピーカーとしてのつくりはSoundTouch 10とは大きく異なる。31.4cmのボディを二分するかのようにOLEDが据えられたことからもわかる通り、スピーカーユニットは左右に2基取り付けられている。
背面は樹脂製で、その上部にはバスレフポート兼取っ手が用意されている。本体重量は3.2kgと軽くはないものの、置き場所を調整したいとき、別の部屋で聴きたいとき掴みやすく、あると無いでは大違いの仕掛けといえる。もちろん、ボーズスピーカーの肝である低域のキャラクターづくりにも大きく影響している。
下位のSoundTouch 10、そして上位のSoundTouch 30 IIIと比較したときのサイズ感だが、意外なことにSoundTouch 20 IIIは3モデル中もっとも背が低い。縦長のSoundTouch 10と比べると見た目の安定感があり、うっかり触れてもまず倒れない。この点、小さな子どもやペットのいる家庭にとっては重要だろう。
■アプリから便利に操作できるマルチルームリスニング機能
現行のSoundTouchシリーズは、AC電源を使用することもあり、屋外での利用を想定していない。しかし、Wi-Fiネットワークを用意すれば、異なる部屋/場所で同じサウンドを楽しめる「マルチルームリスニング」を実現できる。1台のスマートフォンで再生し複数のSoundTouchシリーズから出力する、という使い方が可能になるのだ。操作は専用アプリ「SoundTouch app」から行う。
このマルチルームリスニングは、部屋が広く数も多いアメリカ的な住環境を意識した機能で、ホームパーティー用途を想定したものらしいが(庭先や客間の音を1台のスマートフォンで管理できたら便利ということは日本人でも想像できる)、使い方は必ずしもそればかりではない。こぢんまりとした我らが日本家屋でも、活躍の場はじゅうぶんある。
たとえば、居間にSoundTouch 20 III、寝室にSoundTouch 10が置かれているとする。どちらも同じスマートフォンで管理できるうえ、同時再生に対応するため、寝室で聴いていた曲の続きを居間で楽しむことが可能だ。朝寝坊を決め込む家人を起こしに行く代わりに、居間から寝室にあるSoundTouch 10を操作して音楽を大音量で流す、といった芸当もわけのないこと。もちろん、SoundTouch 10とSoundTouch 20 IIIそれぞれがBluetoothやNASなど独自の音源を再生することもできる。
Wi-Fiに接続されてさえいれば、電源のオン/オフや一斉操作対象のSoundTouchスピーカーの接続/切り離しは自由自在。残念ながらアプリに目覚まし機能はないものの、家のどこにいても統一された操作性で音楽を愉しめるのはうれしい。