HOME > レビュー > VODもサラウンドで! 急増中「ドルビーオーディオ」採用サービスを実力検証

【特別企画】対応サービスを視聴

VODもサラウンドで! 急増中「ドルビーオーディオ」採用サービスを実力検証

公開日 2016/08/17 10:00 折原一也
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
映画の標準サウンドフォーマットとして定着している、ドルビーのサウンド技術「ドルビーオーディオ」。

古くはカセットテープのノイズリダクション技術に名を残す同社だが、『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』(1977年)で採用された2chのドルビーステレオ方式、そして『バットマン リターンズ』(1987年)で映画音響の世界にサラウンドの新境地を切り開いた5.1chのドルビーデジタル方式以来、映画の歴史、エンターテイメントの音響体験を語る上で「ドルビーオーディオ」の技術は欠かせない。近年では『トランスフォーマー/ロストエイジ』(2014年)でデビューを飾ったドルビーアトモス採用作品も急増している。

家庭用のサラウンドでもその技術は広く普及している。DVD、Blu-ray、Ultra HD Blu-rayと歴代パッケージメディアで5.1chサラウンドをカバーする「ドルビーデジタル」「ドルビーデジタルプラス」が標準フォーマットとして採用されている。ホームシアターファンにとってなくてはならない技術だ。

ドルビーオーディオを導入することで、包み込まれるような音場を実現できる

まさに劇場映画、ホームシアターの標準技術といえるドルビーオーディオだが、ネットを使って映像を配信するVODでも使われていることは、意外にご存じない方が多いかもしれない。ドルビーオーディオというブランド下には、ドルビーが開発した様々な種類の音響技術が含まれるが、昨今VODで使用されているのは、主にドルビーデジタルプラスという音声コーデック技術だ。

映像配信で世界最大の事業者といえば、8,300万人以上の加入者を擁するNetflixだが、その提供作品で採用されている音声フォーマットはドルビーオーディオだ。また、こちらも急成長中の「Amazonビデオ」も、同じくドルビーオーディオを採用している。

ドルビーオーディオのロゴマーク

日本国内のサービスも負けてはいない。CATV最大手のJ:COM、そして月額見放題サービスが好評の「U-NEXT」も、ドルビーオーディオでのサラウンド配信を行っている。

J:COMの「4K Smart J:COM Box<録画機能付き>」。ドルビーオーディオだけでなく4K映像も楽しめる

U-NEXTのSTB「U-NEXT TV」。ドルビーオーディオに対応している

つまり国内外の様々な映像配信で、ドルビーオーディオは標準音声フォーマットの座を固めつつあるということだ。

映像配信にドルビーオーディオが使われているということは、エンドユーザー、特にサラウンド環境を構築しているAVファンにとって大きなメリットをもたらす。

NetflixやAmazonビデオで採用されている音声フォーマットが、Blu-rayやUltra HD Blu-rayと同じドルビーオーディオということは、AVアンプやサウンドバーなどで、VODコンテンツもサラウンドで楽しめてしまうのだ。

ドルビーオーディオというブランド下にあるドルビーデジタルプラスは、ドルビーデジタルをベースにし、最大7.1chディスクリート、最大ビットレートを1.5Mbpsまで引き上げたもので、HDMI接続だけでなく光/同軸デジタル端子で出力した際の、ドルビーデジタルとの互換性も確保されている。

5.1chサラウンド音声の基本的なスピーカー配置

7.1ch再生ではサラウンドバックにスピーカーが必要となる

では、VODのサラウンド対応はどれだけ進んでいるのか。今回はNetflixやAmazonビデオにSTBでアクセスし、AVアンプと組み合わせて、実際に注目作品をサラウンド再生してみた。

次ページNetflixとAmazonビデオで5.1chサラウンドを体験!

1 2 3 次へ

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

トピック:

音元出版の雑誌
オーディオアクセサリー196号
季刊・オーディオアクセサリー
最新号
Vol.196
オーディオアクセサリー大全2025~2026
特別増刊
オーディオアクセサリー大全
最新号
2025~2026
プレミアムヘッドホンガイドマガジン vol.22 2024冬
別冊・プレミアムヘッドホンガイドマガジン
最新号
Vol.22
プレミアムヘッドホンガイド Vol.32 2024 AUTUMN
プレミアムヘッドホンガイド
(フリーマガジン)
最新号
Vol.32(電子版)
VGP受賞製品お買い物ガイド 2025年冬版
VGP受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2025年冬版(電子版)
DGPイメージングアワード2024受賞製品お買い物ガイド(2024年冬版)
DGPイメージングアワード受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2024年冬版(電子版)
WEB
  • PHILE WEB
  • PHILE WEB AUDIO
  • PHILE WEB BUSINESS
  • ホームシアターCHANNEL
  • デジカメCHANNEL
AWARD
  • VGP
  • DGPイメージングアワード
  • DGPモバイルアワード
  • AEX
  • AA AWARD
  • ANALOG GPX

本ページからアフィリエイトプログラムによる収益を得ることがあります

NEWS
AV&ホームシアター
オーディオ
モバイル/PC
デジカメ
ホビー&カルチャー
過去のニュース
RANKING
イヤホン・ヘッドホン
AV機器売れ筋
さらに見る
AWARD
VGP
DGPイメージングアワード
DGPモバイルアワード
オーディオ銘機賞
オーディオアクセサリー銘機賞
アナロググランプリ
REVIEW
レビュー
コラム
注目製品クローズアップ
優秀録音ハイレゾ音源レビュー
さらに見る
連載
折原一也の“いまシュン!”ビジュアルプロダクト
高橋 敦のオーディオ絶対領域
山本 敦のAV進化論
角田郁雄のオーディオSUPREME
今週の発売新製品
アニソンオーディオポータル
さらに見る
INTERVIEW
インタビュー記事一覧
さらに見る
BRAND
注目ブランド情報
MAGAZINE
オーディオアクセサリー
analog
ホームシアターファイル
プレミアムヘッドホンガイド
プレミアムヘッドホンガイドマガジン
雑誌定期購読
雑誌読み放題サービス
メルマガ登録
SHOPPING
PHILE WEB.SHOP
通販モール