【特別企画】音楽&ゲーム&動画を楽しめる
一粒で三度美味しい! 迫力とリアリティを両立したイヤホンXROUND「AERO」は本気でハイコスパだ
クラウドファンディングで目標達成率2,288%という驚異的な支持を集めたイヤホン「AERO(エアロ)」。本モデルは、独自技術が生み出すサウンドによる “オールジャンルの対応性” を特徴としている。早速その実力を、山本 敦氏がチェックした。
アジア発の個性的で、ハイCPなポータブルオーディオ製品が近ごろ脚光を浴びている。2015年に台湾で音響工学のスペシャリストたちが集まって設立した若いオーディオ系ベンチャー、Embrace Audio Labから発売された入魂のイヤホンAEROの実力に迫る。
Embrace Audio Labは音楽にVOD、ゲームなどモバイルエンターテインメントのサウンドに革新をもたらすことをミッションに掲げる台湾の気鋭ベンチャー。昨年には独自の音声信号処理技術「XROUND」を搭載したスティック型サラウンドプロセッサー「XPUMP」(レビュー記事1/2)も日本で発売されて勢いに乗る。
同社が作年秋にクラウドファンディングサービスのMakuakeで開発資金を募り、このたび正式に一般発売を迎えるハイレゾ対応のイヤホンがAEROだ。価格は12,000円前後。本機のコストパフォーマンスにも注目しながら、ハイレゾや配信音源、動画やゲームのサウンドをチェックしてみよう。
■様々なデバイス&コンテンツに対応する仕様
まずはAEROに採用されたEmbrace Audio Labの独自技術から見ていこう。
AEROはスタイリッシュなルックスの有線カナル型イヤホンだ。長さ1.2mのケーブルはインラインにシングルボタンのユニバーサルリモコンを設けている。プレーヤー側の端子はアナログの3.5mmステレオミニ。同社はAEROのコンセプトについて「音楽もゲームもこの1台で楽しめる汎用性の高いイヤホン」を目指したと説明している。新旧様々なデバイスと接続ができて、特にゲームを遊ぶ際に大事な「グラフィックと音声のズレが発生しない有線接続のイヤホンならではの優位性」が活かせると判断したのだろう。
ドライバーにはチタンコーティングをかけた8mm口径のPET振動板を採用。クリアでヌケの良い中高域、弾力と切れ味を併せ持つ低音を特徴としている。20Hzから40kHzまで広帯域をカバーするハイレゾ対応のイヤホンだ。
マグネットをボイスコイルの外側に配置した「外磁型ボイスコイル」を採用したことによって、一般的な内磁型ボイスコイルを搭載するイヤホンに比べて、本体のサイズ感はそのままに、入力された音声信号に対する感度を高めた。歪を抑えた伸びやかなサウンドも上手に引き出した。音像の定位が鮮やかで、解像感にも優れている。
ノズルの素材はSPCCクロム鋼とした。Embrace Audio LabがMakuakeのページで公開している動画解説の中で、AEROの音づくりを設計顧問の立場から支えた台湾の音響機器製造企業のCTOは、表面の平滑性が高められるステンレスノズルが、スムーズで臨場感あふれる理想的な音を実現できた決め手になったと口にしている。
さらに独自の「VORTEX ACOUSTIC DAMPING」技術を採用。これは小さなハウジング内部の空気をスムーズに流してエアフローをコントロールするというものだ。高音域のサ行が刺さるキツさを抑えながら、エネルギーを減衰させないようにバランスを整えた。
アジア発の個性的で、ハイCPなポータブルオーディオ製品が近ごろ脚光を浴びている。2015年に台湾で音響工学のスペシャリストたちが集まって設立した若いオーディオ系ベンチャー、Embrace Audio Labから発売された入魂のイヤホンAEROの実力に迫る。
Embrace Audio Labは音楽にVOD、ゲームなどモバイルエンターテインメントのサウンドに革新をもたらすことをミッションに掲げる台湾の気鋭ベンチャー。昨年には独自の音声信号処理技術「XROUND」を搭載したスティック型サラウンドプロセッサー「XPUMP」(レビュー記事1/2)も日本で発売されて勢いに乗る。
同社が作年秋にクラウドファンディングサービスのMakuakeで開発資金を募り、このたび正式に一般発売を迎えるハイレゾ対応のイヤホンがAEROだ。価格は12,000円前後。本機のコストパフォーマンスにも注目しながら、ハイレゾや配信音源、動画やゲームのサウンドをチェックしてみよう。
■様々なデバイス&コンテンツに対応する仕様
まずはAEROに採用されたEmbrace Audio Labの独自技術から見ていこう。
AEROはスタイリッシュなルックスの有線カナル型イヤホンだ。長さ1.2mのケーブルはインラインにシングルボタンのユニバーサルリモコンを設けている。プレーヤー側の端子はアナログの3.5mmステレオミニ。同社はAEROのコンセプトについて「音楽もゲームもこの1台で楽しめる汎用性の高いイヤホン」を目指したと説明している。新旧様々なデバイスと接続ができて、特にゲームを遊ぶ際に大事な「グラフィックと音声のズレが発生しない有線接続のイヤホンならではの優位性」が活かせると判断したのだろう。
ドライバーにはチタンコーティングをかけた8mm口径のPET振動板を採用。クリアでヌケの良い中高域、弾力と切れ味を併せ持つ低音を特徴としている。20Hzから40kHzまで広帯域をカバーするハイレゾ対応のイヤホンだ。
マグネットをボイスコイルの外側に配置した「外磁型ボイスコイル」を採用したことによって、一般的な内磁型ボイスコイルを搭載するイヤホンに比べて、本体のサイズ感はそのままに、入力された音声信号に対する感度を高めた。歪を抑えた伸びやかなサウンドも上手に引き出した。音像の定位が鮮やかで、解像感にも優れている。
ノズルの素材はSPCCクロム鋼とした。Embrace Audio LabがMakuakeのページで公開している動画解説の中で、AEROの音づくりを設計顧問の立場から支えた台湾の音響機器製造企業のCTOは、表面の平滑性が高められるステンレスノズルが、スムーズで臨場感あふれる理想的な音を実現できた決め手になったと口にしている。
さらに独自の「VORTEX ACOUSTIC DAMPING」技術を採用。これは小さなハウジング内部の空気をスムーズに流してエアフローをコントロールするというものだ。高音域のサ行が刺さるキツさを抑えながら、エネルギーを減衰させないようにバランスを整えた。