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PRブックシェルフ「R200」とトールボーイ「R600」を検証

高評価のPolk Audioスピーカー、最上位「Reserve」はどれだけ凄い? 2chとサラウンドで徹底比較!

公開日 2024/06/18 06:30 逆木一
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日本への再導入以降、手の届きやすい価格と確かな再生品質により、高い評価を受けているのがアメリカのスピーカーブランド、Polk Audio(ポークオーディオ)だ。今回、日本に導入されているシリーズのうち、最上位の「Reserve」シリーズを自宅試聴する機会を得た。

今回テストするR600(左)とR200(右)

筆者は先にミドルクラスの「Signature Elite」シリーズも同じく自宅で聴いた経験がある。そこで、この記事では両シリーズの比較を念頭に置いたレビューをお届けしたい。試聴ソースも基本的に共通のものを使ったので、Signature Eliteシリーズのレビューもあわせて読んでもらえると幸いだ。

ブックシェルフ「R200」とトールボーイ「R600」を検証



今回はReserveシリーズの中から、代表的なモデルとしてブックシェルフ「R200」とトールボーイ「R600」を選出。シリーズとしては、より小型のブックシェルフ「R100」、小型のトールボーイ「R500」、大型のトールボーイ「R700」等がラインナップされている。

「R200」103,400円/税込・ペア

「R600」206,800円/税込・ペア

またReserveシリーズは、Signature Eliteシリーズと同様に、マルチチャンネル・サラウンドへの対応も万全だ。複数サイズのセンタースピーカーや、Dolby Atmosイネーブルドスピーカーも用意されている。

Reserveシリーズ共通の特徴として、トゥイーターとしてピナクル・リングラジエーター、ウーファーとしてタービンコーンが使われている。さすがは上位クラスなだけあって、Signature Eliteシリーズとは完全に別種のユニット構成となっている。

タービンコーン

ピナクル・リングラジエーター

グレードの違いこそあれ、素材や技術的には同系統のユニットを複数のシリーズで用いるスピーカーメーカーは数多い。そんななか、価格帯的には決して大きく離れていないにもかかわらず、ReserveシリーズとSignature Eliteシリーズにそれぞれ独自のユニットを開発・搭載するというのはたやすいことではない。これはPolk Audioのスピーカーメーカーとしての実力の証明であり、生産規模の大きさのなせる業なのだろう。

R200は、165mmウーファーを搭載するシングルワイヤリング仕様のシンプルなブックシェルフで、リアバスレフには歪のない低域再生のためのアブソーバーを備えたX-Portが搭載されている。

R200の背面

特許取得済みのX-Port

165mmウーファーを搭載するスピーカーとしてはR200の横幅は190mmと比較的コンパクトだが、奥行きは354mmとかなり大きいため、設置にはそれを踏まえたサイズのスタンドが必須になる。

横から見たR200。使用したスタンドの天板は奥行き30センチ

R600は、165mmウーファーを2基搭載するトールボーイ。高さ・奥行きともに堂々たるサイズ感のスピーカーだが、後述するPower Port 2.0のおかげでバスレフポートが目に見える場所に存在しないこともあり、非常にすっきりとした印象を受ける。

R600のバスレフポートは底面にあり、キャビネットから出る空気の流れをスムーズにするポートの形状と、R200にも搭載されているX-Portの組み合わせによるPower Port 2.0が搭載されている。足元はポートと一体となった金属製の脚部が装着されており、ゴムを外せばスパイク設置も可能な、非常に使いやすい設計となっている。

R600の脚部

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