操作性から映像再現までBenQの圧倒的な技術力が活きる!Mac向けモニター「MAシリーズ」の完成度に迫る
そのBenQが、ノートPC「MacBook」との親和性を重視したPCモニター“MAシリーズ” を2024年にスタートした。映像系クリエイターに支持者が多いパソコンとの組み合わせを前提とするだけに、色再現性などモニターとしての真の実力を問われることは必定だ。
実際のところ、PCモニターが高い評価を獲得できる理由は描画性能のみにあらず、操作性であったり周辺機器のハブとしての役割だったり、PCの同伴者たる存在としての総合的な評価によるものだ。「Macにピッタリ」を標榜するモニター、その実力やいかに。
BenQ独自のカラーチューニング技術でMacに最適化
“MAシリーズ”のラインナップは、31.5インチ「MA320U」と27インチ「MA270U」の2製品。ボディカラーはシルバーを用意しており、高さ調整(115mm)、上下のティルト角度(-5 - 20度)、スウィーベル角度(左15°/右15°)は共通だ。
LEDバックライト採用のIPS液晶パネル、4K解像度(3840×2160)、表面はナノマットコート仕上げと、ディスプレイとしてのスペックもほぼ共通だが、輝度や色域、コントラスト比はMA320Uが若干上回る仕様となっている。
Mac内蔵ディスプレイと色味の一貫性を実現したことも、“MAシリーズ” の特長だ。色域はDisplay P3を97%(MA270Uは95%)カバー、しかもBenQ独自のカラーチューニング技術によりMacに “寄せる" ことで、並べて設置したときに違和感がないよう仕上げている。初期設定はMacBookに最適化したモード、その名も「M-bookモード」だ。
Macとの接続はUSB Type-C、すなわちDisplay Port Altモードでの接続が想定されている。USB-PD/最大90Wの給電に対応しているから、映像/音声の出力とあわせ最高スピードで充電可能としている。「MacBook Pro」など90W超の電力を必要とするMacでも、満充電までの時間は若干延びるが、十分に実用的な充電速度となるはず。HDMI端子も2基用意されているから、Display Port Altモード非対応のMacにも対応できる。
「Display Pilot 2」の操作性から映像調整までMacとの親和性を高める
セットアップを終えたあと、いろいろな角度から眺め回し細部を確認することからスタート。Macとの親和性をうたうだけあってデザインはミニマルテイスト、アルマイトにサンドブラストを施したと思しきフレームや足回りの表面には既視感を覚える。シルバーの「MacBook Air」(M2)を並べて置いたが不自然さはなく、これがスペースグレイやスターライトであっても印象は変わらなそう。
一方では実用的な視点も。スタンド表面に貼られたラバーパッドがそれで、Macなどの硬いものをひょいと載せても傷つかないようになっている。ラバーの色調はスタンドよりやや濃い目だが嫌味はなく、全体の雰囲気に溶け込んでいる。
USB Type-CケーブルでMacBook Airに接続、事前にインストールしておいたディスプレイアシスタントアプリ「Display Pilot 2」を起動する。一般的なモニターでは輝度や音量の調整といった設定をOSDメニューで行うところ、このアプリを使えばPCから指示できるのだ。ショートカットキーを利用した機能の呼び出しもできるから、利用頻度の高い画面設定やカラーモード変更用のキーアサインを登録しておけば便利に使える。
カラーモード「M-book(iDeviceカラー同期)」では、接続しているMacBookの画面に合うようにしてくれるだけでなく、詳細設定から「色一致ターゲット」を操作すると、MacBook AirやMacBook Proなどを選択できるだけなく、M1/M2/M3といったApple製チップやIntelなどCPUチップごと、そしてMacの年度ごとなどで、さらに細かく調整することができるようになっている。
MacBook側の明るさを変えるにつれ“MAシリーズ”側の明るさも変わる輝度連動機能「Brightness Sync」、同様に画面モードやブルーライトの状態が同期する「FocuSync」も、Macとの親和性の高さを裏付けるフィーチャーだ。内蔵ディスプレイと同じ感覚で使用できるわけだから、Mac StudioなどApple純正モニターをある意味超えている。