【をんなもすなるLINN DS】第2回:DSが鳴った!その事実に酔いしれる
DSは意外とシンプルだった! 昨年末「SEKRIT DS-I」を購入したオーディオアクセサリー編集部・野間。パソコンに強くない野間がはじめてのネットワークオーディオ&はじめてのDS導入に奮闘する模様をレポートします。
いよいよSEKRIT DS-Iが家に届いた。通常は取り扱い店のスタッフがセットアップしてくれると聞くが、待たずに箱を開けてしまう。セットアップが複雑といわれるDS。私が自力でできたら、自慢になるではないか。
結論から言うと、試行錯誤はあったが、自力でセットアップできてしまった。ネットワーク環境にもよるとは思うが予想より簡単だった。
いよいよDSが宅配便で届いた | 開梱。本体のほかセットアップマニュアル(日本語)とCD-ROM(英語)、保証書が入っていた |
まずは必要なソフトをインストール
箱を開けるとDS本体の他に、日本語で書かれたマニュアル冊子と、CD-ROMが入っている。マニュアル通りにまずDS本体をセッティングし、裏面のイーサネット端子とルーターをLAN接続する。それからCD-ROM「Installation Software and Manuals」をパソコンにインストールしていくだけだ。
こちらが英語のCD-ROM | 冊子のセットアップマニュアルの中身はこんな感じ。後から知ったが、リンジャパンHPに、こちらと同じマニュアルやCD-ROMのなかで案内しているソフトウエアのダウンロードができるようになっていた |
CD-ROMは英語であった。一瞬ひるむが、冷静に画面を見てみると、一般的なパソコンソフトのインストールと変わらない。アップデートコーナーなど始めは必要ないものを飛ばすと「Konfig」(設定ソフト)、「Kinsky Desktop」(操作ソフト)のダウンロードコーナーが出てきた。それらを普通にインストールすればOK。
リッピングソフトをインストールする指示もマニュアルにある。リッピングとは、CD内のデータを抽出しファイル保存することだ。DSはプレーヤーなので、この作業に使うソフトは原則自由。だがリンの推奨するソフトはある。私はこの日、推奨ソフトのひとつ「Ripstation」をインストールしてみたが、「iTunes」でも使用可能とマニュアルに書いてある。日頃からiPod用に使っているiTunesを当面は使うことしよう。
DS本体の背面には、スピーカー端子一組、イーサネット端子(LANケーブルをつなぐ)、同軸デジタル入力端子、光デジタル入力端子、アナログ入出力端子、アースなどが確認できた。その他RC5端子やRS232端子はREMOTE関連、IR端子は赤外線システムの端子だろう | フレッツ光のルーターのHUBの空きに、DSとつなぐLANケーブルをつなぐ(緑色)。パソコンと家の電話、また、NASはすでにつながっている |
緑色のLANケーブルのもう片方の端子をDSのイーサネット端子に挿入。SEKRIT DS-Iはアンプ内蔵なので、後はスピーカー端子をつなぐだけである | レンガで造られた暖炉もどき(温風機をセットする場所)の上にセッティング。見た目は気に入ったが、足場が不安定かな。置き方は改善の余地あり |
マニュアル通り、DSのCD-ROMをインストール | すぐにこんな画面が現れる。もちろんSEKRIT DS-Iをクリック |
Download LINN Softwareというところを選ぶ | スクロールしていくと「Konfig」(設定ソフト)、「Kinsky Desktop」(操作ソフト)のダウンロードコーナーが現れる。「For Windows」をクリック |
こちらは「Kinsky Desktop」(操作ソフト)のダウンロードをするところ | 「Konfig」「Kinsky Desktop」がインストールできたら、パソコンのデスクトップに「Konfig」「Kinsky Desktop」のアイコンが現れた |
デスクトップのKonfigアイコンをクリックすると、ネットワークの接続状況が示される。この場合はDSとNASがつながっていることが示されている(セットアップ初日、接続に失敗した時はここにDSのアイコンが出てこなかったのだ) | デスクトップのKinskyアイコンをクリックするとKinsky画面が現れる。この画像は正常な画面。セットアップ初日は下の円のなかが墨ベタで、右のブルーの電源表示も消えていた。もしかして本体電源を入れ忘れていたのか? |
Kinskyの音楽ファイル画面はこんなふうにアルバムアートも自動的に入ることが確認できた。嬉しくなって、パソコンのハードディスクにiTunesで録り貯めていた楽曲をNASに移していく |
セットアップ完了。
音が鳴った!
セットアップは簡単だったと先に書いたが、実は初日はくだらない理由で音を鳴らすことができなかった。どうやらケーブルの接触不良だったもよう……。
パソコンのKonfig画面にNASは表示されるけれど、DSの表示が現れず、Kinsky画面の再生ボタンも機能しなかったのだ。が、翌日ケーブルをつなぎ直してから電源を入れたら、突如Kinskyの再生ボタンに左を向いた三角形が現れていた。プレイリスト上部にはDS本体の電源を表すブルーのマークが点灯している。
NASに入っていた曲目をドラッグ&ドロップすると、おぉ、音が鳴った!
昨日の落胆を忘れて(実は撃沈していた)、再生するのに夢中になる。最初に再生したのは藤田恵美の歌う「酒と泪と男と女』(iTunesでリッピングしてあったWAVファイル)。優雅である。その歌に、そしてDSが鳴っている事実に酔いしれつつ、スピーカーの場所を変えたりインシュレーターを敷いたり、マニアなふりをして遊んでいた。いつのまにか時計は午前3時を指していた。