【をんなもすなるLINN DS】第1回:SEKRIT DS-Iを購入!まずは導入するための環境を整える
DSは意外とシンプルだった! 昨年末「SEKRIT DS-I」を購入したオーディオアクセサリー編集部・野間。パソコンに強くない野間がはじめてのネットワークオーディオ&はじめてのDS導入に奮闘する模様をレポートします。
DSの音の良さに心酔し
SEKRIT DS-Iを自宅に導入!
昨年にリンのネットワークプレーヤー・DSシリーズを自宅に導入した。私が購入したのはエントリー向けの「SEKRIT DS-I」。その年(2009年)春のハイエンドショウトウキョウの連続試聴でKLIMAX DSの音を聴いて圧倒的に素晴らしい!と思い、以来その印象が脳裏から離れなくなってしまったのだ。DSの音は、音楽が生きているようだと思う。PCやフラッシュメモリからデータファイルを直接再生する方が、CD再生よりコストパフォーマンスが高い、という印象は持っていたのだが、これほどとは……と心を動かされた。
しかし、最上位機種の「KLIMAX DS」は294万円。私には買える価格ではない。だからKLIMAX DSのエッセンスが感じられ、かつ経済的に現実味のあるDSが出て来たら購入を考えよう、と思っていた。
そこへ昨秋、SEKRIT DS-Iが現れたのだ。アンプ内蔵型で税込26万2500円。プリアウトもできるから、愛用している真空管アンプにつなげて聴いてもいいな、と考え、購入を決めたのだった。
DSシリーズの最廉価モデルだけれど、私にとっては一生ものだ。
KLIMAX DS。294万円。ハイエンドショウトウキョウの連続試聴で際立って音が良かった。感動した | SEKRIT DS-I。26万2500円。インターナショナルオーディオショウで音を聴いて、KLIMAX DSを聴いた時のエッセンスがあると思った |
たいていのオーディオはこだわるほどにモノが増えていくけれど、DSはソフトウェアをアップデートできるため、機能を常に最新にすることができる。こういったすっきりした感じも好きだなと思った。進化するたびに買い替えなくてよいという点は、特に新しい分野の製品であれば安心だし、エコだと思う。一度気に入って買ったものを、規格や機能が変わったからといって、不燃ゴミにするのはいたたまれないものなのだ。
DSを使うのに必要なものは?
DSを使うには、DS本体の他、(1)ルーター、(2)NAS、(3)パソコンを用し、全部ルーターに集結させるようにつなぐ。コントローラーを別に用意してもよいが、パソコンからでも操作できる。各アイテムはコントローラーを除き、それぞれに電源をとる。
私はパソコンに強くないため、NASって何? というレベルであったが、何のことはない、NASとはパソコンの中にあるハードディスクの外付けバージョンであり、ネットワーク上でサーバー(倉庫)の役割を持つものだ。従来のオーディオは上流(CDプレーヤー)から下流(スピーカー)へ信号が流れるけれど、DSシリーズはNASから音楽ファイルを引っ張ってきて音楽再生をするしくみである。ルーターはその中継ターミナルであり、私の場合フレッツ光のHUB付きルーターで事足りた。
NASを仕入れてセットアップ
迷わず完了
SEKRIT DS-Iが届くまでの間に、まずNASを仕入れることにした。バッファロー・リンクステーションミニLS-WS500GL/R1。NASをルーターにつなぎ、付属のセットアップソフト(CD-ROM)をパソコンにインストールする。指示どおりに進めて、迷わず完了。
DS導入の準備段階として、バッファローのリンクステーションミニLS-WS500GL/R1を購入。オープン価格だが、実勢2万5000円ほどだった(2009年末) | NASはデータを貯める倉庫である。このモデルは手のひらサイズでとてもかわいい |
家のフレッツ光のルーターのHUBの空きにNASのLANケーブルをつなぐ | バッファローのNASのセットアップ用CD-ROM。とても分かりやすかった |
今回購入したNASはHDDタイプ(回転系)であるが、SSDタイプ(固体メモリ)の方が音質的に優れているとも聞いた。ただし、高価でHDDタイプの4倍くらい値が張った(2009年末当時)。価格が下がるまで待とうかとも思ったが、パソコン周りの価格の変動に付き合っていたら身がもたないので執着しないことにする。ちなみに私の購入したHDDタイプのNASは、4カ月ほど使っているが、非常に静かだし、ノートラブルである。
コントローラーは後々買い足していこう
KInsky Desktopを入れるため、会社で使っていたWindows機を家へ。これでDSを迎える準備は整った! |
ここで問題になったのが、私の家のパソコンはMacだったこと。DSの操作ソフトであるKinsky Desktopは、Macにいまだ対応していない。
iPhoneやiPod Touchをコントローラーとして使う手があるが、それも私は持っていない。コントロールのためだけに、電話やiPodを買い換えるというのも抵抗があるなぁ……。しかも、それらを動かすアプリケーションソフトも有料だとのこと。
でもまぁ、iPhoneかiPod Touchを購入するかどうかは先に延ばして、素直に、会社で使っていたWindows機と家のMacを交換することにした。
しばらくはWindows PCでDSのコントロールをすることにする。あるもので足りるのなら、まずはそれで良しとしよう。あとはDSを待つばかりとなった。