防音・調音で音環境を良くする!<第1回>音の性質を知って防音・調音のセオリーを押さえよう
“音環境のよい部屋”とはどんなものなのでしょう?「地下室をつくれば完璧!」と思っている方、それは半分正解、半分間違いです。音が漏れにくい環境にすればするほど、音の響きを抑制することは難しくなります。実は防音・調音にはセオリーがあるのです! 「音のいい部屋」をつくるためのポイントを、詳しく解説していきましょう。
ホームシアターを楽しむため、音の原理原則を知っておこう
ホームシアターの醍醐味は、大画面の臨場感と迫力に満ちた音響だ。どちらが欠けてもホームシアターの魅力は激減する。ホームシアターで再生される映画やコンサートなどには、製作者が作品の意図を伝えるためにこのくらいのボリュームで聴いてほしいと想定する適正な音量がある。それは60〜100dBと非常に大きい。そのため、近隣、あるいは家庭内の他の部屋への音漏れ対策が必要となる。また、音質を考慮すると静かな環境での視聴が望ましい。そこで、外部からの音をシャットアウトする必要があり、室内外の音の出入りを遮る、遮音が必要となる(遮音については別項で解説しよう)。
では、ホームシアターにとって重要な「音」とは何なのだろうか? 音とは物理的な現象である。空気の圧力の変動によって伝わる粗密波(空気の密度が粗になる部分と密になる部分が生じる波)を、ヒトは鼓膜で感じ取ることで、初めて音として認識する。空気がないところでは音はない。「音源→空気の圧力変動→鼓膜」という図式をまずは覚えておこう。
ホームシアターを楽しむため、音の原理原則を知っておこう
ホームシアターの醍醐味は、大画面の臨場感と迫力に満ちた音響だ。どちらが欠けてもホームシアターの魅力は激減する。ホームシアターで再生される映画やコンサートなどには、製作者が作品の意図を伝えるためにこのくらいのボリュームで聴いてほしいと想定する適正な音量がある。それは60〜100dBと非常に大きい。そのため、近隣、あるいは家庭内の他の部屋への音漏れ対策が必要となる。また、音質を考慮すると静かな環境での視聴が望ましい。そこで、外部からの音をシャットアウトする必要があり、室内外の音の出入りを遮る、遮音が必要となる(遮音については別項で解説しよう)。
では、ホームシアターにとって重要な「音」とは何なのだろうか? 音とは物理的な現象である。空気の圧力の変動によって伝わる粗密波(空気の密度が粗になる部分と密になる部分が生じる波)を、ヒトは鼓膜で感じ取ることで、初めて音として認識する。空気がないところでは音はない。「音源→空気の圧力変動→鼓膜」という図式をまずは覚えておこう。