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音質と通信量のベストバランスとは?音楽ストリーミングサービスの設定を見直してみよう

公開日 2023/10/07 06:40 高橋 敦
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音楽サブスクリプションサービスの使用料は、もちろん、決まった月額料金のみ。何時間聴きまくっても定額です。ですがスマホで外出時に利用すれば、サブスクの料金とは別にモバイル通信料もかかります。

その金額がどの程度になるかは、どの通信会社のどんなプランで契約しているか次第。そのプラン検討のためにも、音楽ストリーミングがどの程度のデータ量を消費するのかは把握しておきたいところです。今回はiPhoneユーザーにとって身近なApple Musicと、音楽サブスクの代表、Spotifyを例としてチェックしてみましょう。

Apple Musicの場合は[設定]アプリ>[ミュージック]>[オーディオの品質]>[モバイル通信ストリーミング]を確認。最小の[高効率]から最大の[ハイレゾロスレス]まで順に、音質が向上する代わりにデータ通信量も増加します。なおWi-Fi接続時の設定は別項目となっており、ここでの設定はモバイル通信時にのみ適用されるものです。

Appleの「高音質」はAAC 256kbpsなことが多いです

ということで、その設定画面に記載されている内容をまとめると以下のようになります。

<Apple Musicの音質設定>
──
●高効率:HE-AAC(低データ使用量)
●高音質:AAC 256kbps
●ロスレス:ALAC(最大24ビット/48kHz)
●ハイレゾロスレス:ALAC(最大24ビット/192kHz)
──

Spotifyの場合は、Spotifyアプリの[設定]画面から[音質]>[モバイルデータ通信でのストリーミング]に同じような選択肢があります。こちらもモバイル通信とWi-Fiは別の設定です。

[最高音質]はプレミアムユーザーのみ選択、使用できます

こちらはアプリ内に説明はありませんが、ウェブサイトでの説明から補足して設定内容をまとめると以下のようになります。

<Spotifyの音質設定>
──
自動:ネットワークの接続状況に合わせて自動で設定されます
低音質:24 kbit/秒と同程度
標準音質:96 kbit/秒と同程度
高音質:160 kbit/秒と同程度
最高音質:320 kbit/秒と同程度(プレミアム限定)
──
Apple Musicの高効率とSpotifyの低音質、Apple Musicの高音質 ≒ Spotifyの最高音質がおおよそ近い音質&データ使用量と考えてよいでしょう。

実際の使用量を想像しやすいよう、Apple Musicの方の設定画面に記載の[3分間の曲のデータ使用量は、およそ以下の通りです]の数値を基に、1時間単位&GB単位での数字を計算すると以下のようになります。
──
1時間のデータ使用量(3分間の使用量×20)
高効率 :0.03GB
高音質 :0.12GB
ロスレス:0.72GB
ハイレゾ:2.90GB
──

こうして確認してみると、ロスレスとハイレゾはモバイルデータ通信環境では使いにくいと感じる方が多いのではないでしょうか。またデータ通信が増えるとバッテリー消費も増えるので、ロスレスやハイレゾは、その点でもモバイル通信環境での利用に心配がつきまといます。

ということで、音質・データ通信量・バッテリー負荷を総合的に考えると、

●Apple Musicなら高音質(256kbps)
●Spotifyなら高音質(160kbps)か最高音質(320kbps)

あたりが、バランスのよい選択と言えるでしょうか。

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