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公開日 2012/12/13 19:04

さらなるハイエンド機も登場? 米SHURE開発ディレクターに聞く今後の商品展開

SE215 Special Edition開発秘話も
ファイル・ウェブ編集部
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■音を聴き比べられる日本の販売店の素晴らしさ


スペシャルエディションモデルを装着する二人。日本がとても気に入った様子だった
−−エングストロームさんは何度か来日されて、サリバンさんは初めてということですが、日本の販売店は訪れましたか?

エングストローム氏:もちろん、毎回訪問しています。とにかく驚きの連続ですね。まず製品の数に驚かされますし、各製品を実際に聴き比べられるのも素晴らしいですね。アメリカでは、ニューヨークなどのごく限られた店舗を除いて、実際の音を確かめられる店舗がないのです。極端な話ですが、比較的近い町にお住まいの方なら、シカゴのSHURE本社にお呼びして聴いていただくこともあるくらいです(笑)。

−−実際に聴くことができないとなったら、イヤホン選びも大変ですね。

エングストローム氏:そうですね。ですからクチコミやレビュー記事の重要性が高いと言えます。おかげさまでSHUREは信頼できるブランドとして認知されていますので、そういった面ではアドバンテージがあります。

■複数機器を同時に開発中。ハイエンド機も登場?

−−SE215 Special Edition以外のモデルについても伺っていきます。現在、SE535を超えるような価格帯の高級イヤホンが、他社から続々と発売されています。今後SE535を超える、さらに上の製品を出される予定はありますか。

エングストローム氏:答えは「イエス」です。E4からSE530、SE535と、我々はもっと良い音を実現するために製品を開発し、成功を収めてきました。

−−思いがけずメディアとしては嬉しいお答えが聞けてしまいましたが(笑)、現在開発中と考えてよろしいでしょうか?

エングストローム氏:はい、複数製品を開発しています。1つのモデルの開発には2〜3年かかりますので、複数を同時並行で開発している状態です。ですので、ご質問のあったSE535よりさらに音質を高めたモデルも、どこかのタイミングで発表されるかもしれませんね。

−−全く逆に、いま日本では5,000円程度のイヤホンの市場も盛り上がっていますが、こういった価格帯に商品を投入する予定はないのですか?

エングストローム氏:それは明確に「ノー」です。我々は、エントリーモデルであっても非常に良いクオリティでなければならないと考えています。そういった意味では保守的と言えるかもしれません。イヤホン市場は非常に変化が速いので、開発しているときに状況が変わることもあります。われわれとしては、とにかく良いものを作ることを優先したいと考えています。

−−最後に、日本のファンにメッセージをお願いします。

日本のSHUREユーザーのみなさんには、本当に感謝しています。日本市場で成功できていることをとてもありがたく思っていますし、我々の誇りでもあります。次は2013年春のヘッドホン祭の際に、再び来日したいと考えていますが、今後も我々の動向に注目していただけたら光栄です。

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