公開日 2013/10/28 15:13
「Xperia Z1 f」開発者インタビュー − “プレミアムコンパクトモデル”誕生の背景に迫る
「f」にはどんな意味が?「Xperia Z Ultra」の国内展開は?
■「f」には「Fusion」の意味が隠されていた
内田氏によれば、Z1 fは「Xperia ray」「Xperia SX」に続くXperiaシリーズ“3世代目”のコンパクトモデルであるという。「シリーズ全体の中でコンパクトモデルの商品企画は常に動いていましたが、Z1 fはこれまでになかった“プレミアム”なコンパクトモデルとして開発してきたスマートフォンです」(内田氏)
製品名の「f」にはどんな理由があるのだろうか。内田氏は「開発者としては“高次元でのFusion(融合)”という意味も込めていましたが、商品のコンセプトからすると、“fit”や“feel”という意味で捉えることもできると思います。使う方それぞれの“f”があって良いと思っています」と説明する。
Z1では約5.0インチのフルHDディスプレイの魅力を提案する一方、Z1 fの画面サイズを4.3インチとした狙いはどこにあるのだろうか。「ターゲットを男性・女性と絞り込むつもりはありませんが、よりコンパクトなスマートフォンを求めるユーザーは常にいらっしゃいます。特にフィーチャーフォンから初めてスマートフォンに移行されるユーザーにとって、このサイズ感は好まれるだろうと考えています。一方では高機能なコンパクト機を求めるこだわり層からの反響も期待しています」(内田氏)
開発スタッフの中には「小さいほど良い」という意見もあったそうだが、多くのモックアップを作成した結果、「より多くのユーザーが使いやすいと感じるサイズ」として、4.3インチの大きさに決定されたのだという。
Xperia Z1の高機能をそのままに本体をコンパクト化することは、想像以上に困難だったのではないだろうか。「違和感なく手に馴染んで、色々な操作がスムーズに行えるサイズ感にすることがZ1 fの最初の目標でしたが、そこにZ1のハイスペックなカメラ機能を入れ込むため、色々な“せめぎ合い”がありました」という振り返る黒住氏。通常は本体を小さくすることで色々な機能が省略されてしまうはずだが、Z1 fでは映像や音楽再生の機能についても、Z1の魅力を削ぐことなく盛り込んだ。「タイムシフト連写」や「Info-eye」「Social live」「ARエフェクト」など、Z1に搭載されたカメラアプリまでもが、Z1 fに継承されたことも大きなポイントになる。「これまでXperiaのコンパクト機に対して、スペックや機能の点で不満があるという声もありましたが、Z1 fは画面周り以外はZ1と同じ高機能モデルと言い切れることができる」と内田氏は語る。
カラー&マテリアルデザイナーのLinda Lissola氏に、Z1 fのカラーラインナップを決定した背景を聞いた。
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