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公開日 2019/02/12 17:33
DSD1024まで対応したフラグシップ

「行きすぎ」なほどの最先端仕様! iFIオーディオ「Pro iDSD」の何がすごいのか?

藤本 健

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イギリスのオーディオメーカー、iFIオーディオが昨年秋に発売したDSD1024対応のUSB-DAC/ネットワークプレーヤー、Pro iDSD。「DSD1024」だからDSDで49.152MHz、PCMでも768kHzのサンプリングレートに対応する機材だが、さすがにここまで行くと、本当に意味があるのか……と疑問にも感じてしまうところだ。実際、どんな意図を持って開発された機材なのか、国内代理店であるENZO j-Fi LLC.の嶋田 亮氏、菅沼洋介氏に話を伺ってみた。

「DSD1024対応」をうたい大きな注目を集めた「Pro iDSD」(¥388,800/税抜)。その本当の価値を探る!




ーー Pro iDSD、ちょっと行き過ぎではないか……と思うスペックとなっていますが、この機材の製品企画というのはいつごろからスタートしていたのですか?

iFIオーディオの代理店であるENZO j-Fi LLC.の嶋田亮氏

嶋田 DACをプロ向けというか、プロシューマー市場に向けて出そうという構想自体は2013年か2014年ごろからありました。

iFIオーディオ自体、AMR(Abbingdon Music Research)というハイエンドオーディオメーカーの新ブランドなのですが、そのiFIオーディオの誕生後すぐにできた構想であり、2014年末に発売したiFIオーディオの最初の製品、iDSDよりも以前から企画としてはありました。


Pro iDSDは、2014年の時点(発表当時はmini iDSDという名称)ですでに開発が発表されていた(写真は2014年のポタ研で展示されていたもの)
ーー そんな昔からDSD1024、PCM768kHzのDACを作ろう…と?

嶋田 その時点でDSD1024と言っていたわけでなく、プロシューマーにアピールできる製品をということで、プロトタイプを作っていました。そのため、当初はDSD128という話だったと記憶していますし、丸いディスプレイもないし、見た目のデザインは今のものとは似ても似つかずです(笑)。

ただ、単にステレオ出力というのではなく、複数台をデイジーチェーン接続(数珠繋ぎする形)でマルチチャンネルに対応するといった考え方は最初からありましたし、ディスクリートの完全フルバランスで作るといったアイデアもありましたね。

トランジスタ、真空管まで切り替えられるマニアックな設計

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