公開日 2022/12/07 07:00
今“高く買い取ってくれる”オーディオ機器はなに?
コロナ、ロシア、円高…それでも中古オーディオ市場が活況だった理由とは? 買取専門店オーディオランドに話を聞いた
編集部:杉山康介
新型コロナウィルス、ウクライナ情勢、記録的な円安……2022年は激動の1年だったと言えるだろう。オーディオ業界でもこれらの影響は大きく、大小さまざまなメーカーが価格改定などの対応に追われた。
製造はもちろんのこと素材・パーツの調達など、オーディオ機器を作るうえで海外とのやりとりは必要不可欠なため、こういった社会情勢の影響は受けざるを得ない。では、取引の大半が国内で行われているであろう「中古オーディオ市場」はどうだったのだろうか?
この1年間の情勢変化が中古オーディオ市場にどのような影響をもたらしていたのか、買取専門店「オーディオランド」を展開しているTunagu株式会社の代表・玉田隆介氏に話を伺った。
■新品が動かない分、中古市場の需要が拡大
オーディオランドは、福岡に拠点を構えるハイエンド・ヴィンテージオーディオの買取専門店。2009年設立と比較的新しいお店ながら、豊富な知識と経験、そしてオーディオ愛を持った専門スタッフによる確かな買取査定が信頼され、業績を伸ばし続けているという。
また同社では、買取のみならず中古機器の販売も手がけている。専任の技術スタッフも在籍しているため、不具合のある機器やヴィンテージオーディオであっても、しっかり使える状態にしてくれるのだ。
さて、新型コロナウィルスといえば、今年の頭には中国で大規模なロックダウンが行われ、現地の製造工場が操業ストップしたり、物流が止まったりしたことにより、多くのオーディオメーカーが影響を受けた。中には注文していた機器の納品が大幅に遅れたりと、そのあおりを受けた方もいることだろう。
しかし玉田氏によると、そんな新品が動かない状況だからこそ、中古機器の引き合いが高まっていたという。
「確かに下取りのご依頼は少なくなっていましたが、それ以上に機器をお売りいただきつつ、弊社が扱っている中古品を購入される『買い替え』のお客様が多くいらっしゃいました。
弊社では3,000近い数の中古・新古オーディオ機器をストックしております。さらにスタッフもオーディオに精通した者ばかりですので、買取のご依頼をいただいた際も『〇〇をお使いでしたら、例えば××などはいかがでしょうか?』とお客さまに合わせたご提案ができます。こういった弊社の強みをフル活用することで、お客様がご満足いただける製品を提供しつつ、入れ替わりで下取り機器が入ってくるという、いい流れだったように思います」(玉田氏)
新型コロナは未だ猛威を振るってはいるものの、世界的に見れば少しずつ制限が緩和されつつある。オーディオ業界ではステイホームがある種“追い風”になっていたわけだが、その風がおさまりつつある状況はどう見ているのだろう。
「我々としては、むしろステイホームによってオーディオと向き合う時間が増えたことで、オーディオの楽しさを再確認した方が多くいらっしゃるように感じております。なので外出や旅行がしやすくなったとしても、それとは別でオーディオをやりたい、という方が少なからずいるのではないでしょうか。
ちなみにですが、今年は制限緩和により、久しぶりに実家へ帰省された方も多かったですよね。年末年始やお盆のシーズンには“実家の大掃除”ということでご依頼いただくことが多いのですが、今年はここ2年半分の、たまりにたまった“大掃除依頼”をいただいたこともあり、非常に忙しくさせていただきました」(玉田氏)
製造はもちろんのこと素材・パーツの調達など、オーディオ機器を作るうえで海外とのやりとりは必要不可欠なため、こういった社会情勢の影響は受けざるを得ない。では、取引の大半が国内で行われているであろう「中古オーディオ市場」はどうだったのだろうか?
この1年間の情勢変化が中古オーディオ市場にどのような影響をもたらしていたのか、買取専門店「オーディオランド」を展開しているTunagu株式会社の代表・玉田隆介氏に話を伺った。
■新品が動かない分、中古市場の需要が拡大
オーディオランドは、福岡に拠点を構えるハイエンド・ヴィンテージオーディオの買取専門店。2009年設立と比較的新しいお店ながら、豊富な知識と経験、そしてオーディオ愛を持った専門スタッフによる確かな買取査定が信頼され、業績を伸ばし続けているという。
また同社では、買取のみならず中古機器の販売も手がけている。専任の技術スタッフも在籍しているため、不具合のある機器やヴィンテージオーディオであっても、しっかり使える状態にしてくれるのだ。
さて、新型コロナウィルスといえば、今年の頭には中国で大規模なロックダウンが行われ、現地の製造工場が操業ストップしたり、物流が止まったりしたことにより、多くのオーディオメーカーが影響を受けた。中には注文していた機器の納品が大幅に遅れたりと、そのあおりを受けた方もいることだろう。
しかし玉田氏によると、そんな新品が動かない状況だからこそ、中古機器の引き合いが高まっていたという。
「確かに下取りのご依頼は少なくなっていましたが、それ以上に機器をお売りいただきつつ、弊社が扱っている中古品を購入される『買い替え』のお客様が多くいらっしゃいました。
弊社では3,000近い数の中古・新古オーディオ機器をストックしております。さらにスタッフもオーディオに精通した者ばかりですので、買取のご依頼をいただいた際も『〇〇をお使いでしたら、例えば××などはいかがでしょうか?』とお客さまに合わせたご提案ができます。こういった弊社の強みをフル活用することで、お客様がご満足いただける製品を提供しつつ、入れ替わりで下取り機器が入ってくるという、いい流れだったように思います」(玉田氏)
新型コロナは未だ猛威を振るってはいるものの、世界的に見れば少しずつ制限が緩和されつつある。オーディオ業界ではステイホームがある種“追い風”になっていたわけだが、その風がおさまりつつある状況はどう見ているのだろう。
「我々としては、むしろステイホームによってオーディオと向き合う時間が増えたことで、オーディオの楽しさを再確認した方が多くいらっしゃるように感じております。なので外出や旅行がしやすくなったとしても、それとは別でオーディオをやりたい、という方が少なからずいるのではないでしょうか。
ちなみにですが、今年は制限緩和により、久しぶりに実家へ帰省された方も多かったですよね。年末年始やお盆のシーズンには“実家の大掃除”ということでご依頼いただくことが多いのですが、今年はここ2年半分の、たまりにたまった“大掃除依頼”をいただいたこともあり、非常に忙しくさせていただきました」(玉田氏)
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