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PR今“高く買い取ってくれる”オーディオ機器はなに?

コロナ、ロシア、円高…それでも中古オーディオ市場が活況だった理由とは? 買取専門店オーディオランドに話を聞いた

公開日 2022/12/07 07:00 編集部:杉山康介
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大量の真空管ストックが大活躍。円安も短期的にはプラスだが……

また、2月からのウクライナ情勢も大きなトピックだろう。オーディオ業界的にはロシア製の真空管が手に入りづらくなってしまったことで、真空管アンプなどの製造・修理に影響が出ているという。

冒頭で述べた通り、オーディオランドは買い取った機器の修理なども自社で行なっている。そのため、真空管が手に入りにくくなる、というのは業務にも支障が出るように思えるが、果たしてどうなのだろうか。

「多くの中古オーディオ機器をストックしているとお話ししましたが、実は真空管などのパーツ類も常に大量にストックしているんです。なので特に業務に支障が出ることはありませんでしたし、逆にオーディオショップさんや修理業者さんなどから『この型番の真空管ありますか?』と、非常にたくさんのお問合せをいただきました」(玉田氏)

パーツ類も大量にストックしており、特に真空管は同業者からも引き合いがあったそうだ

そしてまさに今、日本中を悩ませているのが記録的な円安ドル高だ。しかしこれについても、特にネガティブな影響は受けていないという。

「少なくとも弊社にとって、円安円高はあまり影響がないように思います。海外のオークションサイトでレア物やパーツ類を購入することもあるので、そういった面では円安のマイナス影響を受けていますが、海外の方が我々の扱っている中古品を購入するケースが増えたため、むしろプラスの影響の方が大きいくらいですね。

ただ、やはり我々は日本の企業ということで、日本のなかで良い機器を買い取らせていただいて、日本のオーディオファンの皆さまにお届けしたいという思いがあります。なので目先の利益だけを見ればプラスですが、長い目で見ると日本からオーディオ機器が出ていっている現状は芳しいものとは言えません。そういう意味では早く落ち着いてほしいところです」(玉田氏)

オーディオは今が“売り時”。人気ブランドの製品が需要高

色々と大変な情勢ではあるが、中古オーディオ業界では、むしろそれが追い風になっているところがあるようだ。そんな今、オーディオランドで“高く買い取ってくれる製品”は何かを聞いてみた。

「今ですとアキュフェーズさんやラックスマンさんなど、人気の高いブランドの製品がよく動いていますね。やはり価格改定がなされたり、納入が遅れたりで新品の動きが鈍くなっている分、中古市場で探そうという方が多いようです。

これについては中古オーディオ市場全体で言えることで、それこそオークションなど見ていると、ここ半年ほどで一気に相場が上がっているんですね。そういった意味では、今はオーディオの“売り時”と言えるのではないでしょうか。

アキュフェーズなど、現在は人気ブランドの製品が今中古業界でアツいという

ちなみにですが、弊社ではそういった相場の動きを常にチェックして、相場が上がった分だけ買取額もアップさせていただいています。これに関しては他社さんよりも敏感に反応できていると自負しておりますので、だからこそ相見積もりいただいた時の成約率も高く、買取量も増えているのではないかと思っています。

私たちの商売は、言ってしまえば“右から左へと流すもの”です。ですがその中でも『これはしっかりと高く売りたいね』『相場はこのくらいだけど、市場にあまりないからもうちょっと高く売りたいね』と色々なことを考えてやらせていただいています。真剣に買い取らせていただいているからこそ3,000点もの在庫を持てていると思っていますので、お売りしたいオーディオ機器などございましたら、是非ともお気軽にご相談ください」(玉田氏)

(協力:Tunagu)

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